全脳エミュレーションの時代(下) の商品レビュー
あとがきを読むと、理解困難な本だから、読み始める前に解説を読むべきとある。解説が非常に分かりやすく、漸く様々な疑問が晴れていくのだが、解説は下巻のあとがき手前にある。モヤモヤ感は多少のイライラ感になり、それを最後に明らかにするミステリー小説風味で楽しむ読み方もあるのかも知れないが...
あとがきを読むと、理解困難な本だから、読み始める前に解説を読むべきとある。解説が非常に分かりやすく、漸く様々な疑問が晴れていくのだが、解説は下巻のあとがき手前にある。モヤモヤ感は多少のイライラ感になり、それを最後に明らかにするミステリー小説風味で楽しむ読み方もあるのかも知れないが、何とも言えない。悪書である。 解説では、先ず特化型AIと汎用AIを区別し、まだ存在しない汎用AIにおけるシミュレーションとしての書である事が説明される。縦軸に脳模倣的ー工学設計的、横軸に大脳新皮質ー全能と整理した表は分かりやすい。人間の脳を大脳新皮質、大脳辺縁系、小脳の三つに分ける。脳模倣的、全能に位置するのが、本著で取り上げるエムだ。これをリバースエンジニアリングで実現しようとする。 天才である著者のハンソンには、批判が多く届いている。端折られたエムの必要性について、まだパズルが足りない感じは否めない。
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