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法学入門 新装版 の商品レビュー

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2020/11/30

昭和9年初版というから今から100年近く前の古典ではあるけれど、問答式でとてもわかりやすく、法学を多少かじったものであれば感銘を受ける1冊。新装版なので文字も大きく現代仮名遣いで読みやすくなっていました。 今と法制度が異なる、特に手続法である訴訟法が違う時代の文章であることを前...

昭和9年初版というから今から100年近く前の古典ではあるけれど、問答式でとてもわかりやすく、法学を多少かじったものであれば感銘を受ける1冊。新装版なので文字も大きく現代仮名遣いで読みやすくなっていました。 今と法制度が異なる、特に手続法である訴訟法が違う時代の文章であることを前提で読むわけだけれど、今でも十分学ばせてもらえるお話だった。今はやたらと法が理想的道徳論に沿うようになって1人の少数者のために10万人が我慢をすべきというような判決が出る風潮なので、中庸を探るためにも社会秩序を維持するためには各自が他人に迷惑をかけないように行動すべきで1人のためにその集団が崩壊するような判断を法は行わないという考え方は再考すべきものがあると感じました。 法科大学院制度になってから質の低下はもちろん、やたらと法の精神を持たない法律を杓子定規に考える法曹人が増えているので、今一度、特に実務家を目指す人は「法学」をきちんと学ぶことが必要だと思います。 すべて為になったけれど、特に第5話の「判例の研究と判例法」は違憲立法審査権を理解するのにとても有益でした。 嚴太郎(いずたろう)先生がおっしゃるように初学者はまず各科目の良書を1冊ずつ丁寧に精読し、判例をその結論を導く「理由」に注目して学ぶこと。法を活きたものとして、きちんと結論(法適用)までの過程を理解していくことがリーガル・マインドを得るためには大事なのね。 自分ももう一度きちんと法律を勉強したくなりました! by太郎

Posted byブクログ

2018/06/07

書かれた時代は戦前のことで、ほんとうに古くなっているはずなんですが、コアの部分は色褪せてないですね。学生時代に読んだようなうっすらした記憶がありますが、新装版になって、改めて目を通して、なるほど、やはり、時代を超えて生き残るものはある、と実感。

Posted byブクログ