マルラゲットとオオカミ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分をさらおうとしたオオカミの傷を手当てをしてあげる優しさとオオカミの肉食の習性を許せない正義感を持つマルラゲットと、彼女の優しさを受け入れ動物を食べないという約束を忠実に守り続け弱っていくオオカミ。どちらの気持ちもわかる感情だけにどういう結末に落ち着くのか目が離せない。 生きる場所も生き方もちがって共に生きることはできない二人だが、「うれしさと かなしさの いりまじったきもち」でお互いを想い合う距離感に感じるのはせつなくも確かな絆。 ひと時でも相手の大切な存在になれた人生の喜びが味わえる素敵なラストだった。
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こんな素敵な絵本があったなんて。知らなかった。 お名前も素敵ね。表紙のオオカミさんがちょっぴり困り顔なのが気になって手に取りました。 とても好き。
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物悲しくも微笑ましい絵本。 人間の女の子と、森のオオカミとの出会い。 草を食べている情けない表情のオオカミに、クスッ(笑)
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双子どちらも好きと言っている絵本 最後、どうして遠くからなの? 素朴な娘の疑問。 生きる世界が違うけれど、 お互いの事を思いやることを教えてくれる絵本 かえるくんとがまくんの“いしりょく”だね と話した。
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図書館本。オオカミの看病をする少女。肉食オオカミが草食生活を送ったためにヒョロヒョロに。海外の作品らしい結末。
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図書館に先週入ってきた新刊。 このところ素敵な児童書や絵本にたくさん出会う。 コチラは1952年刊行の復刻版。フランスの「ペール・カストールシリーズ」の代表作、とのこと。 元気がよくって、聡明そうなきりっとした瞳のお下げ髪のおんなのこ、みんなからマルラゲットとよばれている。ひと...
図書館に先週入ってきた新刊。 このところ素敵な児童書や絵本にたくさん出会う。 コチラは1952年刊行の復刻版。フランスの「ペール・カストールシリーズ」の代表作、とのこと。 元気がよくって、聡明そうなきりっとした瞳のお下げ髪のおんなのこ、みんなからマルラゲットとよばれている。ひと目みただけでみんなが大好きになってしまいそうなおんなのこ。 あるひ、森にきのこをとりにいったマルラゲットは大きなオオカミにさらわれてしまいます。 ところが、マルラゲットが、あばれるのでオオカミもあわてて、入口におでこをぶつけ、気を失ってしまいます。 マルラゲットはケガをしたオオカミがかわいそうになり、甲斐甲斐しく世話をします。オオカミはそんな風に優しくされたことがなかったので、苦い薬もガマンしてマルラゲットの言うことを聞きました。 しばらくして、カケスがふたりのまえにあらわらて言いました。「ジューイ、ジェイ!そんなやつといるとたべられちゃうよ」 また次の日もあらわれたカケスのいうことにオオカミは腹を立て、カケスにおどりかかり、パクリと食べてしまう…マルラゲットのおこったこと! オオカミはそれからはマルラゲットのためにどうぶつをたべるのをやめました。木の実やパンだけだはおなかがすいてたおれそうでしたが、それでもマルラゲットと一緒にいたかったのです。 それを見ていた きこりのおじいさんがマルラゲットに忠告します。「オオカミは、肉をたべなければ生きていけないんだよ、このままではおまえの友だちは死んでしまうよ」 弱肉強食、自然の摂理をさりげなく語る、とてもかわいいのに力強いおはなし。 この絵本も自信を持って子どもたちに勧めたい!
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