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日本史探偵コナン 名探偵コナン歴史まんが(6) の商品レビュー

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2024/03/02

 自慢ではないが、私は「名探偵コナン」を全く知らない。  それでも名前から察するに、シャーロック・ホームズの生みの親、コナン・ドイルから名前を取ったのだろうなというのは、見当がつくし、まあ普段は殺人事件とか解決してるのかなとは思うけど・・・ (いいんですよ。笑いたければ笑って下...

 自慢ではないが、私は「名探偵コナン」を全く知らない。  それでも名前から察するに、シャーロック・ホームズの生みの親、コナン・ドイルから名前を取ったのだろうなというのは、見当がつくし、まあ普段は殺人事件とか解決してるのかなとは思うけど・・・ (いいんですよ。笑いたければ笑って下さっても)。  取り敢えず、それとは関係なく日本史を楽しめることは、読んでみて確かだと感じられ、それはこのシリーズの方針である、『歴史を学んでもらう前に、まず歴史の楽しさを知ってほしい』とも一致した、コナンが好きであれば、なおさら、お勧めできると思います。  私が日本史を学んだのは小6だったけど、今は幾つくらいからなんだろう? もっと早いのかな。  私の頃にも、いわゆる漫画で書かれた日本史シリーズがありまして、時代毎に分けたものと、ある人物の一生を描いたものの2種類あったんですけど、私は感情移入できるから、断然人物ものが好きで、しかも、あまりメジャーではない(と、当時の小6の私は思っていた)「平将門」や「真田幸村」、そして、本書を読むきっかけとなった「源義経」などに惹かれるものがあって、愛読していました。全て有名な方々ですよね。すみません。  話を本書に戻して、それでは、何故お勧めできるのかというと、まずは、本来の「名探偵コナン」のストーリーを序章に入れて、子どもたちの心を鷲掴みにしたところで、いよいよ本編に入ってゆく展開のワクワク感と(しかも、ここでのポイントがちゃんと本編に活かされている)、本編に於ける、このシリーズオリジナルのキャラクターによる漫画と、その時代にまつわる知識を2ページ毎にコンパクトにまとめた解説のコーナーを、交互に展開させてメリハリを付けることで、飽きさせない工夫もされている上に、大人が読んでも興味深いと思わせる知識の選び方が上手い。  例えば、私が気になったのは、囲炉裏が広まったのは鎌倉時代で、それは、武士が板の間で煮炊きをするため、食生活に大きな変化があったことが影響しており(ちなみに、一日三食の習慣もこの時代)、それを当時の絵巻物『春日権現験記』で、実際に見ることができた、ここまで紹介していることに、きっと興味を持たれる子どももいるのかなと思わせた、懇切丁寧ぶりがいいです。  もう一つ挙げると、『一所懸命』は、武士が命をかけて自分の土地を守ることから生まれたとされており、それを、鎌倉時代の『御恩と奉公』と合わせた内容にすることで(褒美として土地を与えられた)、より印象付けられ、忘れられない工夫も印象的。  そして、肝心の漫画の物語は、鎌倉時代の中でも懐かしい雰囲気がある地元のヤンキー三人組風に描かれた、源義経、武蔵坊弁慶、静御前を中心としたもので、その見た目に反し、とても兄思いで小さなことに拘らないアニキ振りが読んでいて痛快でありながらも、彼らの勇姿を見ることで、友情の素晴らしさに気付き成長を遂げていく、タイムドリフターの、大吾と和海の物語としても楽しめた点に加えて、シリーズものとしての謎もあることで、きっと当時だったら、最後までずっと追い掛けていきたい魅力があったのだろうなと感じましたが、私は義経の話に満足できたので、これで良しとします。  それにしても、義経と頼朝の、兄のために戦った弟と、弟を信じられない兄の、何ともやるせない、そのすれ違いの葛藤が、今読んでも切ない気持ちにさせられて、更には、義経や弁慶の真の姿が、その史料の少なさにより、闇の中であることも切なさに輪をかける。  しかし、本書で改めて知り驚いたのが、東北や北海道の彼らにちなんだ地名で、ざっと挙げるだけでも、岩手県宮古市の義経稲荷(判官稲荷神社)、青森県八戸市の三八城(みやぎ)神社境内弁慶石、北海道寿都(すっつ)郡寿都町の弁慶岬、稚内市の義経試し切りの岩、など、たくさんあり、本書の前向きなストーリーと、これらの地名を見る限り、もしかしたら義経一行は無事、北海道まで辿り着いて、自由気ままな人生を送ったのかもしれないといった想像も楽しくて、そんな決して悪くない読後感は、まさに彼らの友情のような爽やかさで満たされていたのでした。  本書は、akikobbさんのレビューにより、出会うことができました。 ありがとうございます。

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2024/02/15

 マンガパートは、義経と弁慶と静をヤンキー三人組みたいに描いているのが面白かった。よくわかっていない人物だからこそ色々な伝説が生まれている。

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2023/03/23

★★★ 今月13冊目 平安から鎌倉。義経弁慶との旅。 しかしこの漫画じゃよくわからないから小学生は読んで興味もって深掘りのための材料だな

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2018/08/10

[江東区図書館] いよいよ日本史探偵コナン全12巻のうち、読んでいなかった最後の二巻を借りてこられた。今回は義経&武蔵坊弁慶、だけではなくなぜか静御前も既に一緒。相変わらずやりたい放題のシリーズで、三人の姿かたちはとても斬新、まるで田舎のヤンキースタイル(笑)出てくる男...

[江東区図書館] いよいよ日本史探偵コナン全12巻のうち、読んでいなかった最後の二巻を借りてこられた。今回は義経&武蔵坊弁慶、だけではなくなぜか静御前も既に一緒。相変わらずやりたい放題のシリーズで、三人の姿かたちはとても斬新、まるで田舎のヤンキースタイル(笑)出てくる男児二人は奈良時代から飛ばされたらしいけど、既に記憶なし(笑)それにしても今回一緒によんだ5巻の平安時代の入りにミニ話が入っていてめずらしいと思ったけれど、私の記憶違いで、このシリーズには毎回最初にミニ話があったんだっけ??今回のにも「水は高きから低きに流れる」を紹介するミニ話が入ってるー! 鎌倉時代は義経に焦点をあてたせいか、五条大橋、壇ノ浦の戦いの紹介、後白河法皇による藤原兄弟の断裂、本来は一の谷の戦いだと思うけれど馬での崖の駆け下り、そして安宅の関でのなりすましシーンと、有名なエピソードは割と盛沢山。でもどれも本来の話からずれているものが多いから、どこまで頭に残っているか、残っていたとして正しい知識とぶつからないかがちょっと心配かなー。

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