子規居士の周囲 の商品レビュー
著者・柴田宵曲は子規居士より遅れる事30年の1897年.・明治30年生まれ。この本に収められている面々と肩を並べて正岡子規に教えを乞う事は無かったものの、居士没後の門人たちとの交流もあり、小出昌洋氏の編後雑記には、子規居士没後の門人と紹介されています。その崇拝具合たるや、この1冊...
著者・柴田宵曲は子規居士より遅れる事30年の1897年.・明治30年生まれ。この本に収められている面々と肩を並べて正岡子規に教えを乞う事は無かったものの、居士没後の門人たちとの交流もあり、小出昌洋氏の編後雑記には、子規居士没後の門人と紹介されています。その崇拝具合たるや、この1冊からジワジワと、みっちりと、熱~~く感じ取る事が出来ます。 正岡子規という人間像を、子規本人の手に依る物と、生前付き合いのあった人らの証言と、またその人たちの手に依る物とを辿り辿って…と気の遠くなるような作業(?)をして此処までリアルに浮き上がらせる手段には本当に脱帽と云うか…ありがとうございます(土下座) とは言え、タイトルの通り「子規居士の周囲」ですので、主役は周囲の面々です。お蔭様で、子規・漱石以外にも非風や古白や瓢亭やら紅緑がもう気になって(笑) 丁度、この本を読み始めた際に根岸子規庵に赴く機会が有ったため、また非常に感慨深い物がありました。
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