アルツハイマー病 真実と終焉 の商品レビュー
第1章 ・アルツハイマー病は予防できる ・アルツハイマー病に付随して起こる認知機能の低下は、多くの場合、回復できる ・ApoE4を保有していたとしてもアルツハイマー病の予防対策を講じて、低下した認知機能を回復できる ・40歳を超えたすべての人に有効なプログラム、リコード法 第2...
第1章 ・アルツハイマー病は予防できる ・アルツハイマー病に付随して起こる認知機能の低下は、多くの場合、回復できる ・ApoE4を保有していたとしてもアルツハイマー病の予防対策を講じて、低下した認知機能を回復できる ・40歳を超えたすべての人に有効なプログラム、リコード法 第2章 ・アルツハイマー病は、脳が次の3つの代謝と毒物の脅威から身を守ろうとするときに起きる 脅威1 炎症(感染、食事またはそのほかの原因による) 脅威2 補助的な栄養素、ホルモン、その他脳の栄養となる分子の低下や不足 脅威3 金属や生物毒素(カビなどの微生物が産生する毒物)などの有害物質 第4章 ・脳の炎症を予防する、低下させる ・炎症の原因であるトランス脂肪や糖の摂取は避ける ・グルテン含有量が高いものを避ける ・リコード法の最重要部分は、インスリン抵抗性を低下し、インスリン感受性を回復し、血糖値を低下させ、それによりたいしかを最適に回復することになる ・ホルモン、栄養素、栄養物(食品)を最適化する ・毒物を除去 ・アルツハイマー病の予防法(40歳以上の方すべてに有効) 36個ある、脳のアルツハイマー病誘発要因の数を最小限にするように生活する ・すでにアルツハイマー病が始まっていても、進行を止める方法、すでにアルツハイマー病を本格的に発症していても回復させる方法 自分の遺伝的状態と生化学的状態を評価し、自分の認知機能がどれくらいかを判定する。その後、特定された要因、ひとつひとつに対処する 第7章 日本でのリコード法の主要検査が可能な機関、お茶の水健康長寿クリニック 第10章 リコード法をうまくやり遂げる13ヵ条 1. 早く始めるほど、より完全に回復し、保護できる可能性が高い 2. 少なくとも6ヶ月は「プロトコルで生活する」 3. 「何」がいけないのか特定する、むやみに治療しない 4. 最適化し続ける 5. 臨床検査値に熱心になる 6. できることをする、プロトコルの前後のパートに、必ずしも従う必要はない 7. プロトコルを微調整したら、次の数日や数週間は、認知力がよくなったか、悪くなったか、どちらでもないかに気をつける 8. 「次善の策で満足せよ」はやってはならない 9. 認知力の状態を文章で記録すれば、自分の今の状況や、改善したとき、および調整が必要なときが把握できる 10. ソーシャル・ネットワークを利用する 11. 治療で何かをやめるときに、依存習慣を急に断ち切って反動が来ないように注意すること 12. プログラムを続ける 13. 一度に全プログラムを始める必要はない。段階的に行っていけばよい 11章 ・ステビアは人口甘味料のなかでは安全 あとがき ・ホモシステインとビタミンDの穴が放置されている可能性が高い、ホモシステインは、ビタミンB6、B12、葉酸の投与で治療できる ・脳を回復させたければ、コレステロール値は高いほうがいい ・プサラ研究所 感想 希望もあるが、なかなか大変だなという気持ちにもなった
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※このレビューにはネタバレを含みます
アルツハイマーのメカニズムと治療方法について書かれた本です。著者は、テレビの「世界一受けたい授業」にも出演した神経変性疾患の世界的権威と言うことです。本は2017年に出版され、元になった論文は2014年に発表されました。2017年の段階で500名ほどの患者で顕著な効果があると言うことです。 ただ、治療法(アコード法)は特別な薬を飲めば良いと言うものではなく、36ある要因を検査で特定し、それにあった生活習慣(食事、運動、睡眠)改善と薬やサプリメントを摂取するというものです。 生活習慣としては、GI値の低い低炭水化物の緩やかなベジタリアンで、12・3(twelve・three:夕食から朝食までの12時間断食し、夕食は寝る3時間前にとる。)を守り、座り続けるのを極力へらし、睡眠は8時間、ストレスを減らし、脳トレを1日30分週3日やるというものです。 医師にも有用な様に、医薬品の名前がどんどん出てきて、素人の私には、中々読みづらかったですが、アルツハイマーのメカニズムなど、説得力のある内容でした。 60を越えれば、症状が出ていなくても実行すべき内容という事です。実行はなかなか難しいけど、悲惨な自分の親の状態を思い出すと、やらないといけないなと言う気になります。
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副題は日本で作られたのと考えられる 前半は最新の研究報告で 症状の原因として分かってきたものが挙げられている 36の要因があると著者は説く 後半はアルツハイマー対処方法治療法予防法は記載されている 要点は36要因を悪化させない発症させないようにするためには 何が必要ということ...
副題は日本で作られたのと考えられる 前半は最新の研究報告で 症状の原因として分かってきたものが挙げられている 36の要因があると著者は説く 後半はアルツハイマー対処方法治療法予防法は記載されている 要点は36要因を悪化させない発症させないようにするためには 何が必要ということである 薬物ではなく栄養プログラムが説明されている サプリメントを摂取する食事メニューは制限する 日本の状況と大いに異なるところである
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私のblogからですけど。 理論をすっ飛ばしてブレデセン医師の主張をざっとまとめると、 1)アルツハイマー病の進展には36の要因があり、「アルツハイマー病の脳は36個の穴が開いた屋根」である。薬剤がそのうちの1-2個の要因による穴を塞げるが、人によって穴の数も大きさも違うため治...
私のblogからですけど。 理論をすっ飛ばしてブレデセン医師の主張をざっとまとめると、 1)アルツハイマー病の進展には36の要因があり、「アルツハイマー病の脳は36個の穴が開いた屋根」である。薬剤がそのうちの1-2個の要因による穴を塞げるが、人によって穴の数も大きさも違うため治療は包括的にオーダーメイドになされなければいけない 2)認知機能低下を進行させるのは5項目に集約される。すなわち、①インスリン抵抗性②炎症/感染症③ホルモン・栄養素・栄養因子の最適化④(化学的、生物的、生理的)毒素⑤喪失した(または機能障害が起きている)シナプスの再生と保護 3)1,2で挙げたアルツハイマー病進展の要因をなくすために行うのがリコード(ReCODE:Reversal from COgnitive DEcline; 認知機能低下からの回復)法である。例えば、体内にケトン体を増やす食事療法(ケトフレックス12/3)、適度な運動、適度な睡眠、ストレスの軽減、脳トレ、MCTオイル、クルクミン、アシュワガンダ、ハーブ、マグネシウム、レスベラトロール、オメガ3脂肪酸、グルタチオン、ビタミンD、プロバイオティクス、ビタミンB12、亜鉛、特定の抗生物質、デトックス・プロトコルなどなど。 このリコード法は早く始める程良いし、アルツハイマー病が発症してからも効く(!)。 どこに怪しさを感じてしまうのか? 実は、字面を追うだけだと、結構納得できるんですよ。 特に、アルツハイマー病進展の要因は人それぞれだから治療は包括的にオーダーメイドに、とか本来はそうだよなーと感じますし、2)で挙げた5つの要因はそれぞれエビデンスが結構あります。 例えば、インスリン抵抗性ですが、糖尿病はアルツハイマー病の大変大きな危険因子といっていいものです。炎症もですね、脳内の免疫的細胞であるミクログリアが活性化されすぎてしまうことが脳にダメージを与えることであるとか、ある種の感染症がアルツハイマー病と関連している報告が確かにあるよなと。 こんな感じで、アルツハイマーを進展させる要因についての記述は、概ね納得できるものが多いんですよ。それはブレデセン医師がきちんとした学術論文を多数発表している基礎医学研究者であるからでしょう。 ところが、その対策であるリコード法の記載になると色々と疑念が湧いてきてしまうのです。 それはもう色んな怪しいキーワードが多く含まれているからにほかならないというか。 例えば、ケトフレックス食事療法、デトックス・プロトコル、グルテンフリー食、オメガ3脂肪酸、グルタチオン、プロバイオティクス、レスベラトロール、脳トレ、MCTオイル、オーガニック野菜、グラスフェッド飼育の牛肉、とかね。 更にその上で、症例紹介がやたらと多い。いやそれは実例を挙げないとしょうがないんだから当たり前でしょ?と思うかもしれませんが、それにしたって、誰々がこうしたから治った、早く始めたから完全回復したのだ、まだ良くなっていないのはプログラムを完全にやっていないのだ、みたいな文章多すぎなんですよ。 つい最近出た彼の論文もそうで、100症例紹介という思い切ったものだけど、どうにもただナラティブに改善したよ〜というのを述べられても素直に信用しづらいのです。懐疑的な読み手からすると。 どの症例も劇的な改善を示していることを強調している反面、例えばその症例が本当にアルツハイマー病だったのかという根拠はほとんど触れていないんですよ。もしかしたら老年期のうつ病だったり、甲状腺機能低下だったり、ビタミンB12欠乏だったりするかもしれないじゃないですか。 意地悪かもしれませんが、この人にはリコード法通じなかったぜ、というのを出してほしいのです。リコード法を十分やっていないから認知機能低下が軽快していないのです,というのは無しで。 というわけで、興味深い結論は出してくれているけど、根拠薄弱のそしりは免れない本です。私自身当然認知症が防げればとは思うので、リコード法が正しかったら嬉しいんですけどね...そんなやはり簡単ではないよというのが認知症だと思いますね。
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原書は2017年。ミヒャエル・ネールスを必ず先に読んでおくこと。専門用語が多いがそれほど難しい内容ではない。やはり正確な知識を広く知らしめるところに眼目を置いたのだろう。上記テキストは表紙見返しにある。 https://sessendo.blogspot.com/2019/07/...
原書は2017年。ミヒャエル・ネールスを必ず先に読んでおくこと。専門用語が多いがそれほど難しい内容ではない。やはり正確な知識を広く知らしめるところに眼目を置いたのだろう。上記テキストは表紙見返しにある。 https://sessendo.blogspot.com/2019/07/1150.html
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思ったより日常に落とし込める内容。 早速食事の改善と必要なサプリを計算してます。 予防という意味で順調そうなら家族にも水平展開していこうと思います。
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個人的にはガンよりも恐怖している病気。 膨大な情報量の本なので、発症していなくても覚えるのは無理です。 確かにアルツハイマーは怖くて嫌だけど、まだ健康体と思っているうちは、実践する気にすらならないほどに多岐に渡る対策が書かれています。それらすべてを実践するのではなく、自分を正しく...
個人的にはガンよりも恐怖している病気。 膨大な情報量の本なので、発症していなくても覚えるのは無理です。 確かにアルツハイマーは怖くて嫌だけど、まだ健康体と思っているうちは、実践する気にすらならないほどに多岐に渡る対策が書かれています。それらすべてを実践するのではなく、自分を正しく診断して必要な対策を取りましょう、という趣旨ではあるけど。 今、まだ記憶があるうちにこの本の存在を覚えておいて、不安を感じた時にしっかりと読んで、必要な対策を取れるようにしよう、と思った程度でした。
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身近な人が認知機能の低下に苦しんでいて、症状や治療法について学びたいと思ったのが読み始めたきっかけでした。内容は素人の私には専門的すぎましたが、食事や住環境に気をつけるべきという事は理解できました。今すぐできそうな食事から変えていこうと思います。
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最近、祖母が認知症になり困っていました。 そんな中たまたま世界一受けたい授業に著者が出演され、「認知症は間違いなく治せる」と豪語していたので思わずポチッた一冊。 【ざっと内容】 アルツハイマー型認知症の疫学や診断と治療からこの病を治すことができると著者が提唱するリコード法の内容...
最近、祖母が認知症になり困っていました。 そんな中たまたま世界一受けたい授業に著者が出演され、「認知症は間違いなく治せる」と豪語していたので思わずポチッた一冊。 【ざっと内容】 アルツハイマー型認知症の疫学や診断と治療からこの病を治すことができると著者が提唱するリコード法の内容と従来法との違い、実際にリコード法で改善した人の症例が事細かに書かれている。 【こんな人にオススメ】 ・自分はアルツハイマー型認知症になりたくない!って人 ・身近に認知症の人がいてなんとかしたいなと思ってる人 ・認知の診断と治療に関わる医療従事者 【感想】 、、んや、これは無理や!一般人には到底実施しきれませんよ。 リコード法による認知症治療の肝は「認知症の原因となってるモノが少なくとも36個あり、その中で不足してる物質一つ一つを患者毎に潰していく」というもの。 当然、治療の第一歩として"各人に不足してるものの特定"がある。これがキツい! とにかく項目が多くてコアなものばかり。一つの医療機関で全項目の検査値を出してもらうのはかなりハードルが高い。本書ではこれらの検査を一括でやってるクリニックが一つだけ紹介されていたので、早速ネットで検索してみると、高い!高い! 一通り検査、診断、フォローとなると数十万はかかる。しかもリコード法やるには院長を指名する必要があり、その診察料だけで追加で3万かかる。それが分かった瞬間、本書を読むペースが3倍に。もうこれは無理や、とにかくゴールに向かおうと。 その後リコード法の詳細が書かれていく。気になったのは2つ。 ①もう何も食えんくなる。 →食べちゃダメリストにパン、肉、米、ソフトドリンク、ポテト、キャンディetc....いや、毎日全部食ってるよっ!! ②不足値に対する対処法の多くが聞いたことないサプリメント →どこで売ってるじゃそれらはぁぁ!!!聞いたことねぇ! ということで、明日から出来ることがたくさん詰まった本かな!と思って買いましたが、一般ピーポーには不向きなものばかりでした。 ただ、今の認知症治療の問題点や認知症のリスク因子になり得るものを一通り、しかも一歩踏み込んで知ることはできるので、認知症に興味のある人は読んでもいいかも。 最後まで読み見終わった後、ふと本のそでを見たら翻訳者が先程紹介したクリニックの院長で思わず お前かぁぁぁぁぁい!!と叫んでしまったのは言うまでもありません。
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2018/5/10 Amazonより届く。 2018/5/19〜7/1 話題の本、ということで購入。内容が本当なら、アルツハイマー病に苦しむ患者さん達には朗報であるが、あまりにも複雑で(それだけアルツハイマー病が複雑でありということなんだろうが)、本書を読んで理解出来る人はよっぽどの知識と見識を持った人であろう。
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