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ルソンバンの大奇術 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2022/12/08

かつて、誰にも真似できないような大奇術を見せたが、大舞台での、たった一度の失敗により、今では、うら淋しき人生を送ることになった、マジシャンの「ルソンバン」だったが、おそらく、彼の中にある本能的なものであろう、「人生を楽しむ気持ち」だけは常に持ち続けており、それは、人間にとって、見...

かつて、誰にも真似できないような大奇術を見せたが、大舞台での、たった一度の失敗により、今では、うら淋しき人生を送ることになった、マジシャンの「ルソンバン」だったが、おそらく、彼の中にある本能的なものであろう、「人生を楽しむ気持ち」だけは常に持ち続けており、それは、人間にとって、見えているものしか見ようとしないマジックとは違うが、マジックのように、不可能を可能にするものでもあり、最後の意表を突いた奇術や結末を見ても分かるとおり、何が成功か失敗なのかも煙に巻くような物語に、人生の面白さと可能性を見せられた思いがしました。 牡丹靖佳さんの作品は、「おうさまのおひっこし」以来でしたが、たくさんの色をふんだんに使っても、絶妙なバランスを感じ取れる素敵さと、モノクロの中にも様々な気持ちが詰まっているような奥深い、それぞれの絵は、まさにマジシャンのような、一つのエンタテインメントショウを観ているようで、印象に残りました。

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2021/05/25

手品?奇術?魔法?雲を浮かべて星を生み出して稲妻を走らせる奇術師ルソンバン。でも火事を起こしたトラウマから自信をなくしてしまう。魔法みたいなことは、大勢の人の前で披露するよりも誰かのために少しでいいのかもしれないな。

Posted byブクログ

2018/06/16

[墨田区図書館] 少しは小4の息子に「本らしき本」を読ませようと数冊借りてきてきたうちの一冊。でも今更ながらなぜこれを借りてきたのかの経緯がわからない。何かで紹介された?公文の推薦図書だった?作者繋がりでもなさそうだし、あとは雰囲気?? 恐らく最後の雰囲気で借りてきた本だった...

[墨田区図書館] 少しは小4の息子に「本らしき本」を読ませようと数冊借りてきてきたうちの一冊。でも今更ながらなぜこれを借りてきたのかの経緯がわからない。何かで紹介された?公文の推薦図書だった?作者繋がりでもなさそうだし、あとは雰囲気?? 恐らく最後の雰囲気で借りてきた本だったのかな?一見字がそれなりに多く読みごたえがあるかと思ったけれど、内容自体は恐らく1-2年でも楽しめるかという"マジシャン"についての話。 ただ、その描写の記述とか、一度失敗を経験し、最後に第二の小失敗つきの復活を遂げたマジシャンの心情と人生について、ハッピーエンドのような悲しいお話のような、更に最後行方知らずになってしまうルソンバンのその後を知りたくなるもどかしさのような気持ちも生じるので、そういう意味では行間の読み取りができる、中学年以上で読んだ方がおススメ。

Posted byブクログ

2018/05/20

魔術師ルソンバンの一日は目玉焼きから始まります。 丸い目玉焼きを三角に切り四角いトーストに乗せる… そして公園にマジックを披露しに行きます。 ルソンバンは昔は大ホールで大勢の観客を前に星とカミナリのマジックを見せる大人気のマジシャンでした。 しかし舞台の事故によりみんなの前ではマ...

魔術師ルソンバンの一日は目玉焼きから始まります。 丸い目玉焼きを三角に切り四角いトーストに乗せる… そして公園にマジックを披露しに行きます。 ルソンバンは昔は大ホールで大勢の観客を前に星とカミナリのマジックを見せる大人気のマジシャンでした。 しかし舞台の事故によりみんなの前ではマジックを披露できなくなってしまったのです。 そんなルソンバンは、唯一の彼の観客の少年と、保健所にとらえられた野良犬のためにマジックを弄することに… *** 小3の息子用。おもしろかった~といっていた。 失意からの再生への一歩、みたいな。

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2018/11/15

最高!絶対に最後まで読んで! 途中、えー?どういうこと?なぁんだ!って思うかもしれない。でも最高のマジシャンなんだとルソンバンを信じて最後まで読んであげてー!! ちょっとうらびれた街の、どんよりと曇ったレトロな雰囲気、フェリーニの映画みたいに頭の中を雲と音楽が流れるような、そん...

最高!絶対に最後まで読んで! 途中、えー?どういうこと?なぁんだ!って思うかもしれない。でも最高のマジシャンなんだとルソンバンを信じて最後まで読んであげてー!! ちょっとうらびれた街の、どんよりと曇ったレトロな雰囲気、フェリーニの映画みたいに頭の中を雲と音楽が流れるような、そんなおはなしでした。

Posted byブクログ