S.Flight 内藤泰弘作品集 の商品レビュー
全ての作品に優しさと切なさが溢れていました。夜、少し心が疲れていた事もあって半泣きで読みましたけど、元気をもらいました。人間、あまり好きじゃないし、怖い、っていう自分の中の一部分に、何かすごく効くみたい。悪い事ばかりじゃない、良い事もあったでしょ?て、あたまを撫でてくれる感じ。 ...
全ての作品に優しさと切なさが溢れていました。夜、少し心が疲れていた事もあって半泣きで読みましたけど、元気をもらいました。人間、あまり好きじゃないし、怖い、っていう自分の中の一部分に、何かすごく効くみたい。悪い事ばかりじゃない、良い事もあったでしょ?て、あたまを撫でてくれる感じ。 空の旅を模した本の作りが洒落ていて、カバーを外した内表紙が滑走路だったり、各短編の扉絵が旅客機の窓になっていたりします 口絵の旅客機に乗り込む各短編の登場人物も好き。んー?登場人物が搭乗するなんていうオヤジギャグな絵なんですかこれ(*⁰▿⁰*) 以下、各作品のレビューと感想(ネタバレアリ) ・サンディと迷いの森の仲間たち サンディの「逃げ回ってちゃ疲れるだけだ」に、「そうだよ、そうだよな」と言うパトス。 生きにくさから逃れていること、相手と向き合えずに逃れてること、すぐには変われないけれど、その自覚はしているんだって事を、誰かがわかってくれたっていう、ただそれだけで、泣けるくらい哀しくて嬉しいんだ。とってもわかるので泣いたよ。 ・僕らの頭上に彼の場所 座席をもうひとつ用意したあわよくばの湯太引くんに拍手!やりたい事があったり、夢に向かって進んだりするって羨ましいし眩しい。何もなかった自分も、かなみちゃんと同じだった。夢を叶えようと頑張ってる友人を見るのは楽しいし巻き込んでくれたらさらに嬉しい。そのパワーで自分も浮かび上がり、何か前に進もうと思えるもの。 ・Christmas Heart 人の"信じる心"が命の糧。 「すべての人が信じていない事は"ない"事になっちうのかな」それじゃ寂しいよね。というお話し。 信じる者は救われるし、信じる者は救うものを救う…winwinだ。できるだけ善きものを信じたいものだね。あとは…今度から絵を見るたびにトナカイはサカタ4兄弟だと思っちゃうわ〜名前はなんだろ 内藤先生のコメント「クリスマス話しが多いのは作者がロマンチストだから」はい!とってもロマンチストだと思う〜(*´ω`*) ・Call xxxx コールドスリープで木星へ向かう宇宙飛行士の話。孤児院育ち&人並外れた知力と体力という、ウルフウッドを想わせるランヴェルト。 格差・貧困・環境汚染など灰色の世界で遠い宇宙に行くという意味は何か。世界に見切りをつけて出て行くのかと幼馴染に指摘され、言葉を返せなくなる。でも、大気圏から見る地球と送られたメッセージとあたたかな思い出が、彼のアンカーとなる。行く者と見送る者の切ない繋がり。 ・Christmas Heart again 死神とサンタのコンビ楽しいな! サンタが見える少年の、大好きな祖父が痴呆に。変わってしまった祖父との生活に傷つき、少しずつ現実を受け止めていく中で、サンタの姿を見る心を失った少年。そして代わりに、少年の心を信じていた祖父は、死の間際にサンタクロースの姿を見る。この"心"の受け渡しを直接描かないで伝えてるんだって気づいたの、凄いクリスマスプレゼントのお裾分けをもらった気分。脱帽だよ。 ・satellite lovers 世界の終末の後に生き残った主人公たちに届くラジオの音楽と音声「この放送が誰かに届くことを願っています」電波を頼りに向かった先にいたのは… 内藤先生の描く、いなくなった人の想いや残したものが伝わり繋がるあたたかさと切なさは無二のものだと思う。やさしい。人間の善さを信じたくなる。ヒトの力を信じたくなる。 内藤先生の「トライガン」も人間讃歌だなぁと思っています。人生は旅。この短編集で、トライガンでレムがヴァッシュに言う、「行き先の書かれていない白い切符」を思い出しました。 読めてよかったです。読むきっかけになったアニメ「トライガン・スタンピード」との出会いにも感謝です。
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短編マンガ集。作者の初期(同人誌時代)の作品を集めたもの。 線は細いし、ごちゃごちゃ込み入っていって、正直読みづらい。 どの作品も、もう少しページ数を増やして話を分かりやすくした方がいい。 アマチュア時代の作品であるので、以上の点を踏まえた上で購入すべき。 自分は、おおむね満足w。クリスマスの話とクジラの話は、ボリュームを膨らませてリメイクしてくれないかな。
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トライガンの内藤先生の初期作品集。1話目の3ページ目から内藤フォントとも言うべき黒太字が使われていて笑う。商業誌以前の作品のはずなので、早い段階から自分流の表現に辿り着いておられたのだと感心した。コマ内に描かれているいくつかの小物は当時の昭和っぽい匂いがあるものの、内容はSF寄り...
トライガンの内藤先生の初期作品集。1話目の3ページ目から内藤フォントとも言うべき黒太字が使われていて笑う。商業誌以前の作品のはずなので、早い段階から自分流の表現に辿り着いておられたのだと感心した。コマ内に描かれているいくつかの小物は当時の昭和っぽい匂いがあるものの、内容はSF寄りであり、古いのに未来の話のようなふわふわした印象を受ける。個人的には「Call xxxx」が好き。余韻がいい。どこかのインタビューで「こんな考古学のようなもの」と表現をされていたが、言っておきたい。考古学。面白いです。
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内藤先生のサムライスピリッツを読んだのは何年前だろう..... 絵的に、この同人時代の作品集の後期くらいの作品なんでしょうか? 何にしても初同人誌からちゃんと読める漫画になっているのは流石という感じです。 内容的にファンの人以外が手にするには高過ぎますがファンの人なら納得とい...
内藤先生のサムライスピリッツを読んだのは何年前だろう..... 絵的に、この同人時代の作品集の後期くらいの作品なんでしょうか? 何にしても初同人誌からちゃんと読める漫画になっているのは流石という感じです。 内容的にファンの人以外が手にするには高過ぎますがファンの人なら納得といったところでしょうか? まぁ、コレクターズアイテムみたいなものですね。 特にお勧めはできませんが興味あるファンの方はどうぞ。 (私はファンなので予約注文しましたです、はい。)
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"『そのイスがはじめからふたつあったのか そうでないのかについでは彼はひとこともふれませんでした 静かに しずかに 月の夜をほのかな風をきりながら 飛空艇はのぼりつづける』"[p.83_僕等の頭上に彼の場所] 「サンディと迷いの森の仲間たち」 「僕等の頭上に...
"『そのイスがはじめからふたつあったのか そうでないのかについでは彼はひとこともふれませんでした 静かに しずかに 月の夜をほのかな風をきりながら 飛空艇はのぼりつづける』"[p.83_僕等の頭上に彼の場所] 「サンディと迷いの森の仲間たち」 「僕等の頭上に彼の場所」 「Christmas Heart」 「Call xxxx」 「Christmas Heart again」 「Satellite Lovers」
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血界戦線の世界観を細切れにしたようなと云うよりも、ここやそこで語られてきたあれこれが血界には全部つまってるんだなとしみじみする一冊。
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