経済で謎を解く関ヶ原の戦い の商品レビュー
ある程度把握していたが、石田三成と徳川家康の経済戦争、家康の豊臣家弱体化戦略は興味深かった。直轄土地を勝手に分け与えてたのかぁ。
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秀吉は家康と違い自分自身のバックボーンを持たなかった。版図を広げるたびに常に過度な褒美を与え続けなければならず、大盤振る舞いで天下統一事業は加速度的に進んだが、直轄領は思いのほか少なかった。また、天下を統一したということは与える土地がなくなったということをも意味する。無謀な朝鮮の...
秀吉は家康と違い自分自身のバックボーンを持たなかった。版図を広げるたびに常に過度な褒美を与え続けなければならず、大盤振る舞いで天下統一事業は加速度的に進んだが、直轄領は思いのほか少なかった。また、天下を統一したということは与える土地がなくなったということをも意味する。無謀な朝鮮の役は必然であった。与える土地がないにもかかわらず徳川政権が長く続いたのはなぜなのか。戦国時代を経済の視点で読み解く。関ケ原開戦にあたって、三成に挙兵する隙を与えたこと。不利な陣形のまま臨んだこと。ギリギリまで動かなかったこと。天下分け目の大戦が数時間で終わったこと・・・・すべての謎が解き明かされる。三成についても多くの紙面が割かれており、ますます彼のことが好きになってしまった。
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明への侵攻は褒賞のための土地が不足していたからとか、その不足のそもそもの解消策として転付をしてたとか、本能寺の変はそれが原因だろうとか、面白い話が多かった。 堺と近江を支配してた石田三成の話も多い。 買った本。
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