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2021/12/05

パリ政治学院教授。ラテンアメリカカリブ海地域制作観測幾構(OPALC)主任のオリヴィエ・タヴェーヌの著。 巻頭言  ヨーロッパは16世紀からアメリカ大陸を植民地化し、新しい秩序を強制した。先住民の経済的・政治的・社会的構造は一変する。文化や精神を「ラテン化」する暴力的なプロセス...

パリ政治学院教授。ラテンアメリカカリブ海地域制作観測幾構(OPALC)主任のオリヴィエ・タヴェーヌの著。 巻頭言  ヨーロッパは16世紀からアメリカ大陸を植民地化し、新しい秩序を強制した。先住民の経済的・政治的・社会的構造は一変する。文化や精神を「ラテン化」する暴力的なプロセスが始まった。  19世紀はじめには、植民地帝国の衰退をうけて独立運動が起こり、地域全体に広がった。各国の国境は安定したが、国民国家としての国土建設は、ヨーロッパへと向かったエリートたちによってゆっくりとおこなわれた。  カウディーリョによる権力集中の時代のあと、新国家は近代化をとげ、世界経済への参入を果たす。とはいえ歴史的に形成された依存関係が断ち切られることはなかった。  20世紀初めには、不均衡な発展を背景として、激しい革命や血みどろの権力闘争もあった。大陸を引き裂く闘いのなかで、アイデンティティが形成されていゆく。 ○社会構造  ・国王・スペイン王国  ・副王(スペイン貴族)  ・クリオーリョ(ラテンアメリカ生まれのスペイン人。大きな政治的権力を持つがヨーロッパから来たスペイン人ほどではない  ・・メスティソ(スペイン人と先住民との混血。一般的には職人階級や小地主)  ・・先住民と奴隷(農園や鉱山でのもっともつらい仕事に従事。奴隷の大半はアフリカ出身者)  ・・ムラート(白人とアフリカ人系黒人の混血)とサンボ(インディオと黒人との混血)~(植民地の組織のなかでさまざまな活動に従事する人々) 裏表紙 ・経済成長サイクルの終わり~危機にひんした経済と社会の進歩 ・2000年代の成長とこう洋の期待を経たラテンアメリカには、将来に向けてどのような切り札と不安材料があるのだろうか。 ・汚職と民主主義の危機~左派による政権獲得後の失望 ・キューバの重大な転機~国際関係の正常化 2017.12.25第1刷 図書館

Posted byブクログ