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死体は嘘をつかない の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2022/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白い フィル・スペクターやゴッホ(自分で撃った傷としては不自然)も出てくる。 第一章はよくできたミステリのような鮮やかな解決 その後はスペクターのような、モヤモヤしたケースも出てくる。特に司法取引に関して。 別人説検証のためオズワルドの墓を掘り返す サタニストによる殺害など見たことがない 十代での妊娠、多すぎ 選挙で選ばれる検死官(葬儀屋や墓地の職員)のいい加減さ。73ページ※検死官と検死医の違い 68ページ 内科医は何でも分かるが何もしない 外科医は何も分からないがなんでもする 精神科医は何もわからず何もしない 病理医はなんでも分かっていて、何でもするが、もう手遅れだ 70ページ 妻に拳銃で4発撃たれる(外れた)。見えたが音は聞こえない。

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2019/07/14

私は法医学の現場を垣間見たいのであって著者がどう育ってきたかに興味はない。何十ページも過去の自慢話につき合わされるのは真っ平だ。 ポール・ウッズの章は法医学でもなかった。検死をしても死因すらわからなかったが、容疑者の経歴からおそらくポールは殺されたのだろうと著者が推測したという話...

私は法医学の現場を垣間見たいのであって著者がどう育ってきたかに興味はない。何十ページも過去の自慢話につき合わされるのは真っ平だ。 ポール・ウッズの章は法医学でもなかった。検死をしても死因すらわからなかったが、容疑者の経歴からおそらくポールは殺されたのだろうと著者が推測したという話でしかない。

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2019/07/12

とてもスリリングな読み物だった。 アメリカでは自然死が半分以下(その次は事故死)とは知らなかった。 2018年に釈放されるという、ジェニーン・ジョーンズがどうなったか思わず調べてしまった。 別件で起訴されるため拘置所にいるらしい。ちょっとほっとした。(彼女はシリアルキラーの看護婦...

とてもスリリングな読み物だった。 アメリカでは自然死が半分以下(その次は事故死)とは知らなかった。 2018年に釈放されるという、ジェニーン・ジョーンズがどうなったか思わず調べてしまった。 別件で起訴されるため拘置所にいるらしい。ちょっとほっとした。(彼女はシリアルキラーの看護婦だった。) ゴッホの死因について触れているのも興味深い。 検視医の見地から見ると彼の死因は自殺ではなく、他人に撃たれたのではないかという。銃創の場所、状態など当時の記録からでも色々なことが読み取れるらしい。 陰惨な事件を扱っていたりするが、ユーモラスなところもあって飽きさせず、つい一気読みしてしまった。

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2018/10/29

アメリカの検死官の書いた本。 冒頭のトレイヴォン・マーティンの事件は、ぼくも覚えている。自警団の白人のおっさんが、怪しいと思った丸腰の17歳の黒人の少年を射殺した事件で、人種差別による事件だとして、アメリカはもちろん、日本でも報道されて騒ぎになった。その後白人のおっさんは無罪放...

アメリカの検死官の書いた本。 冒頭のトレイヴォン・マーティンの事件は、ぼくも覚えている。自警団の白人のおっさんが、怪しいと思った丸腰の17歳の黒人の少年を射殺した事件で、人種差別による事件だとして、アメリカはもちろん、日本でも報道されて騒ぎになった。その後白人のおっさんは無罪放免されたと聞いて、え?と思ったのを覚えている。本書を読んで初めて、どういう展開だったのかがわかった。そうだったのか。 トレイヴォン事件を皮切りに、著者の関係したいくつかの事件が語られていく。著者はいわば医学探偵。ミステリーを読んでいるようで、(こういう言い方は不謹慎だが)面白い。医学の力で真相があぶり出される過程は迫力がある。上野正彦より数段面白い。 その一方でアメリカの裁判制度に肝を潰した。陪審員を説得できるかどうかで真相かどうかが決まるんだな(その逆ではない)。疑わしくは罰さず、という原則が存在しているようには思えない。 さらにびっくりしたのが司法取引のえげつなさ。陪審員から無罪判決を引き出せるか微妙なとき(検索側も有罪にできるか微妙なとき)、司法取引を行って、有罪を認める(本当にやったかどうかは別として)代わりに刑期を短くしたり、釈放したりするらしい。本書に出てきたのは「犯人」が十数年服役したあとに、著者を含む検死医の分析で当時の証拠の解釈に問題があることがわかり、再審が行われるが、陪審員が無罪判決を下すか微妙、というケース。「犯人」はこの制度を使って「すでに服役した」ということにして釈放になった。それでいいのか?

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2021/07/28

2012年にフロリダ州で起こった黒人少年の射殺事件に始まり、1969年、メリーランド州で生後7か月の赤ん坊が何度も発作を起こし、救急搬送を繰り返すも原因不明。やがて死亡した事件の戦慄の真相。1963年、ケネディ暗殺の2日後に殺されたオズワルドの遺体の、18年後に行われた再解剖の顛...

2012年にフロリダ州で起こった黒人少年の射殺事件に始まり、1969年、メリーランド州で生後7か月の赤ん坊が何度も発作を起こし、救急搬送を繰り返すも原因不明。やがて死亡した事件の戦慄の真相。1963年、ケネディ暗殺の2日後に殺されたオズワルドの遺体の、18年後に行われた再解剖の顛末。1890年にパリ郊外の小さな村で自殺したというゴッホの死の謎まで。 約45年にわたり検死医/法医学者として活躍した著者が、自身の経験のなかでもとくに印象深かった事件について10章にわたって語るノンフィクション。 そのすべてについて、世論や感情に左右されず、あくまで医学的な事実を経て結論を出している。 映画やドラマで描かれるような世界とは程遠い法医学の実相を浮き彫りにしているものの、『CSI』シリーズや『BONES』が好きな人なら絶対楽しめると思う。 “――私が思うに、死の謎は隠されたものの中にではなく、見えるものの中にある。探している答えの手がかりはつねにそこにあって、見つけられるのを待っている。疑問に思って見ることは不自然ではない。目を背けて去ることこそが不自然なのだ。” 人の興味を掻きたててやまないモルグの内部、死の真相に迫る過程は謎解きのような面白さ、専門家として裁判で証言する様子は法廷劇のよう。 一方で胸が痛む場面も、理不尽な法制度や世論の感情に突き当たるつらい場面もある。 なにより法医学の権威の著書である。しかし先に述べたように、海外ドラマファンや、ミステリファンまで多くの人が楽しめるはず。 世に取り沙汰される事件について、冷静に考えることの大切さ、必要性を教えてくれる。

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2018/08/05

アメリカの検死局には死因究明の幅広い権限が与えられており、警察とは別に独自の現地調査を行うこともある。そんな検死の世界をベテラン検死医が自らの経験を元に明かしたノンフィクション。 まず、起こった事件の概要が説明され、謎や争点が提示されたあと、作者が登場する。そして彼の導き出した...

アメリカの検死局には死因究明の幅広い権限が与えられており、警察とは別に独自の現地調査を行うこともある。そんな検死の世界をベテラン検死医が自らの経験を元に明かしたノンフィクション。 まず、起こった事件の概要が説明され、謎や争点が提示されたあと、作者が登場する。そして彼の導き出した結論が語られ、それを踏まえて裁判結果がどうなったか、といった顛末まで描かれる。「リアルCSI」のようなスリリングな構成は、犯罪実話を得意とする共著者に負うところが大きいのだろう。 テレビドラマとは違い、すべてがスッキリと解決するとは限らない。そこにはアメリカの司法制度の問題や、科学的な証拠以外の社会的要因やイメージが裁判に影響するといった厄介な問題が浮き彫りにもなっている。 作者のキャリアに沿ったエピソードで辟易する部分もあったが、銃創の専門家ならではの見解は目からウロコで大変興味深く読めた。USAドラマファンは面白く読めるはず。射入口と射出口が逆なんて! オー、マイガー!

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2018/05/04

「アンナチュラル」で法医学を知りたくなって読みました。海外ドラマも観なきゃだ。ウェスト・メンフィス3のドキュメンタリーも気になるけどどこかで観られるかな。

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2018/03/16

アメリカで有名な解剖医の回顧録、なのか、現実に起きた事件の裏話なのか、解剖制度の話なのか、いまいちはっきりせず。あまり読みやすさを意識したものではなかったようだ…

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2018/03/11

ベテラン検死医がその実情を明かしつつ、遭遇した異例の事件群を振り返る。銃創の専門家らしく、最後はゴッホの自殺が至近距離の発砲によるものではなく、他殺であることを示して終わる。シリアルキラーという言葉が存在しなかった時代に、状況証拠及び死因の解明からそうと判明されるまでを暴くのは事...

ベテラン検死医がその実情を明かしつつ、遭遇した異例の事件群を振り返る。銃創の専門家らしく、最後はゴッホの自殺が至近距離の発砲によるものではなく、他殺であることを示して終わる。シリアルキラーという言葉が存在しなかった時代に、状況証拠及び死因の解明からそうと判明されるまでを暴くのは事実は小説よりきなりを体現している。

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