感情バカ の商品レビュー
喜びや楽しみの感情があるから人生は豊かになり、怒りや哀しみも生きるバネになる。だが、感情が過剰になり理性とのバランスを失うと、どんなに知的な人でも、信じられないほど愚かな判断をする「感情バカ」になる。しかも怒り・不安のような意識できる感情でけが問題なのではない。自分では気づかず無...
喜びや楽しみの感情があるから人生は豊かになり、怒りや哀しみも生きるバネになる。だが、感情が過剰になり理性とのバランスを失うと、どんなに知的な人でも、信じられないほど愚かな判断をする「感情バカ」になる。しかも怒り・不安のような意識できる感情でけが問題なのではない。自分では気づかず無意識のうちに感情的になることで、「服従」「同調」「損失回避」など心のクセが働き、判断はゆがんでしまうのだ。「感情バカ」のメカニズムを解き明かし、感情のせいで苦しむ・損する人生から抜け出す方法をアドバイス。 序章 賢い人も「感情」でバカになる 第1章 「感情的」とはどういうことか 第2章 こんな心理状態になると判断がゆがむ 第3章 感情バカになりやすい人 第4章 AIが政治をやったらどうなるか 第5章 「感情の奴隷」にならないために/人に聞く:話す
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■感情的にならないために メタ認識を働かすことが大切。 (嫌味はダメ) ■ある確率で人間というのは、 忖度して動いてしまう。 同調の方に働いてしまう。 現状維持バイパスに囚われえてしまう。 損を恐れる心理の方が強くなる。 認知的不調和に振り回されてしまう。 服従してしまう。 -> こうなっていないか、メタ認識で確認していく必要がある。 スタンレーミルグラムの実験 実験者「学習者を賢くするため問題を間違えるたびに電気ショックを与えると学習者は賢くなります」 被験者:学生役(サクラ)・先生役 電気ショック(15-450ボルト:375ボルトからは危険と明記)330ボルトまでは学生役が痛い!と騒ぐがこれ以上は死んだように黙ってしまう。 それにもかかわらず先生役は、実験者の”スイッチを入れてもらわないと困ります”に従ってしまう。 ->服従の心理が働き、権力者に従ってしまうことがわかった。権威のない普通の人でも、特別な肩書きや地位、役割などを与えられると、その役割に従って行動してしまう心理があることが明らかになった。 ■嫉妬 「ジェラシー型」相手がいいものを持っていたら、それに対して自分が相手に勝つことで克服しようとする嫉妬 ->建設的な物が出てくる可能性あり 「エンビー型」相手がいいものを持っていたら、それを潰してやろうとする嫉妬
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■精神分析的な考え方においては, ・嫉妬には相手がいいものを持っていたらそれに対して自分が相手に勝つことで克服しようとする「ジェラシー型の嫉妬」と, ・相手がいいものを持っていたらそれを潰してやろうとする「エンビー型の嫉妬」の二種類がある。 ■日本のテレビのワイドショー文化などは...
■精神分析的な考え方においては, ・嫉妬には相手がいいものを持っていたらそれに対して自分が相手に勝つことで克服しようとする「ジェラシー型の嫉妬」と, ・相手がいいものを持っていたらそれを潰してやろうとする「エンビー型の嫉妬」の二種類がある。 ■日本のテレビのワイドショー文化などはエンビー型の嫉妬で成り立っていると思うほどに酷い状態になっている。 ■もともと偉かった人が何か失敗をして話題になったときに,様々なワイドショーのコメンテーターの意見を聞いていると「人間は自分より優位な(優位だった)人をコテンパンに叩きのめしてやりたいという心理が働きやすいのだな」と感じることがある。 ■暴走老人とクレーマーに起きている「保続」 例えば今日の日付を問われて答えた後の次の質問でも先ほどと全く同じ答えを言うこと。 ■人間は放っておくと三割ぐらいは周りに合わせて間違えてしまう(同調) ■給料を一万円上げてもらった喜びよりも,一万円下げられた時の心理的ダメージの方がインパクトは大きい。 ・損は得の2.25倍の心理的インパクトがある(カーネマン) ・つまり1万円減給の心理的影響は2万2500円の昇給と同じ ■インチキの実態が明らかになればなるほどそれを受け入れたくないという心理が強く働くことを「認知不協和」という。 ・自分がその宗教を良いものだと思って信じているという認知(A)と,その宗教が信者から金を巻き上げているという事実の認知(B)とが不協和を起こす ・不協和を解消する方法は認知Aを変更して認知Bに合わせる(信者をやめる)か認知Bを変更して認知Aに合わせる(批判を否定して信者を続ける)のどちらか ■人は知らないうちに感情的になっている。 ・ある確率で人間は忖度して動く ・ある確率で人間は同調の方に働く ・ある確率で人間は現状維持バイアスに囚われる ・ある確率で人間は損を恐れる心理の方が強くなる ・ある確率で人間は認知的不協和に振り回される ・ある確率で人間は服従する ■不適応志向の12のパターン ・かくあるべし思考 ・二分割思考 ・占い ・読心 ・破局視 ・肯定的側面の否定 ・過度の一般化 ・選択的抽出 ・縮小視 ・情緒的理由付け ・レッテル貼り ・自己関連付け
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最近とくに感情的に行動してしまうことが増えてしまっていたので購入。 「感情的」の定義から、感情的になってしまう要因、対策ととてもわかりやすい構成だった。 忖度・同調・現状維持・損失回避・認知的不協和・服従といった無意識的に判断を歪めてしまう要因を、できるだけメタ認知し、しっかりと...
最近とくに感情的に行動してしまうことが増えてしまっていたので購入。 「感情的」の定義から、感情的になってしまう要因、対策ととてもわかりやすい構成だった。 忖度・同調・現状維持・損失回避・認知的不協和・服従といった無意識的に判断を歪めてしまう要因を、できるだけメタ認知し、しっかりと考えてから判断・行動するようにしていきたい。 自分の場合、「かくあるべし思考」「二分割思考」「属人思考」の傾向が特に強いと感じた。まずは「決めつけない」「時間をかけて考える」「絶対的な正解を求めすぎない」を意識する。
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