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「民族」で読み解く世界史 の商品レビュー

3.8

25件のお客様レビュー

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2018/09/11

塾の世界史の先生が書いている本なので、わかりやすかった。自分が今まで知っていると思っていたことが違っていたということも発見できた。

Posted byブクログ

2018/09/08

帝国主義的な社会の仕組みが今の主流なので、それを作り上げた民族(?)が優位になってしまっているど、そんなことは無く、それぞれに築いてきた歴史がある。ある程度の知識量が無いと世界全体の時代の動きっていうのは分からないものだなあと、改めて思う。日本の歴史は世界の動きの中にあったのだと...

帝国主義的な社会の仕組みが今の主流なので、それを作り上げた民族(?)が優位になってしまっているど、そんなことは無く、それぞれに築いてきた歴史がある。ある程度の知識量が無いと世界全体の時代の動きっていうのは分からないものだなあと、改めて思う。日本の歴史は世界の動きの中にあったのだとワクワクして読んだ。国家の一員ではなく、地球人の一人としてどう生きるか。民族の(争いの)歴史を振り返ってそう考えるときなのだと思う。

Posted byブクログ

2018/04/11

ソ連が崩壊して冷戦が終わり、世界が平和になると思ったら、今度は世界中で民族紛争が始まった。民族紛争が始まったのか、それとも前からあったけれど冷戦にまぎれて目立たなかったのかはともかく、なんで民族紛争は尽きないんだろう、だいたい民族ってなんだ? と思っていたので、タイトルをみてこれ...

ソ連が崩壊して冷戦が終わり、世界が平和になると思ったら、今度は世界中で民族紛争が始まった。民族紛争が始まったのか、それとも前からあったけれど冷戦にまぎれて目立たなかったのかはともかく、なんで民族紛争は尽きないんだろう、だいたい民族ってなんだ? と思っていたので、タイトルをみてこれはよさそうだ、と読んでみた。 期待はずれだった。 「民族」を定義することもなく、〇〇民族があっちからやってきて、△△に国を作って、□□民族と喧嘩をした、といった話が延々と続く。○○民族は美人が多い、といったしょうもない私見を別にすれば、著者なりの主張や分析は特にない。年表的な情報量だけは豊富で、こういうの昔さんざん読まされた気がするな、と思ったら教科書だった。相当量の参考文献が上げられているけれど、「まとめ本」という感じか。

Posted byブクログ

2018/03/29

世界各地の民族史の修正。中国の歴代王朝で漢人が成立した王朝は半数に満たず、他民族支配中の混血政策により今となっては純粋な漢人は存在しない、など刺激的ではあるが納得できる内容。日本も朝鮮人との混血が行われており、現日本人は沖縄、アイヌに残っているなど、こちらも刺激的。そもそも純粋な...

世界各地の民族史の修正。中国の歴代王朝で漢人が成立した王朝は半数に満たず、他民族支配中の混血政策により今となっては純粋な漢人は存在しない、など刺激的ではあるが納得できる内容。日本も朝鮮人との混血が行われており、現日本人は沖縄、アイヌに残っているなど、こちらも刺激的。そもそも純粋な民族性の保持など完全隔離された地域でもない限り無理な話なのに、民族国家、国民国家への憧れなの高まるのは、まさにそれが幻想の国家であるからこその憧れなのかも知れない。

Posted byブクログ

2018/03/12

血統や血脈をベースに言語、文化、慣習等を同じくする「民族」がその誕生から現在までいかに勃興し、衰退していったかを膨大な知識で解説した本。著者の知識量に脱帽&感服。ロヒンギャ問題、クルド族問題、中東問題等々、現在の民族問題についてもその根本から解説してくれている。 本書を読んでいる...

血統や血脈をベースに言語、文化、慣習等を同じくする「民族」がその誕生から現在までいかに勃興し、衰退していったかを膨大な知識で解説した本。著者の知識量に脱帽&感服。ロヒンギャ問題、クルド族問題、中東問題等々、現在の民族問題についてもその根本から解説してくれている。 本書を読んでいると、結局、民族ベースであろうと人種ベースであろうと、人間の歴史とは、今更ではあるが、殺し合いの歴史であるということをあらためて認識させられ、人間の愚かさにちょっと悲しくなるものがある。

Posted byブクログ