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されど愛しきお妻様 の商品レビュー

4.3

37件のお客様レビュー

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2019/11/13

★お妻様につきあえた著者のすごさ★脳梗塞を起こしてからの著者の本をいくつか読んでいる。ちょいちょい触れられていたが、奥さんは想像以上のキャラクターだったんだ。発達障害でよく言われるように、察するのが難しく、仕事は細かく分けて伝える必要がある。著者も自分が病気をしたからこそそれが実...

★お妻様につきあえた著者のすごさ★脳梗塞を起こしてからの著者の本をいくつか読んでいる。ちょいちょい触れられていたが、奥さんは想像以上のキャラクターだったんだ。発達障害でよく言われるように、察するのが難しく、仕事は細かく分けて伝える必要がある。著者も自分が病気をしたからこそそれが実感できたといい、分かってはいるけど実行に移すのがいかに難しいかが分かる。 著者の症状はずいぶんと回復したようだが、取材はもう難しいのだろうか。自らを対象としたノンフィクション中心にならざるをえないのだろうか。

Posted byブクログ

2019/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

貴重な体験からの当事者感への気づきという普通なら到達し得ない観点からの良書著かと、強い夫婦の結びつきが感じられます

Posted byブクログ

2019/03/29

実は、先日ADDと診断された。注意欠陥、遂行機能障害、作業記憶の低下…この本に書かれている言葉を使えば、これらの症状が第二子出産後に顕著になった。私と、夫との間において「障害」となった。辛かった、どうにもできないで、責めて泣いて自分をコントロールできなくなった。改善策に処罰を用い...

実は、先日ADDと診断された。注意欠陥、遂行機能障害、作業記憶の低下…この本に書かれている言葉を使えば、これらの症状が第二子出産後に顕著になった。私と、夫との間において「障害」となった。辛かった、どうにもできないで、責めて泣いて自分をコントロールできなくなった。改善策に処罰を用いる夫に、その冷酷さにストレスが半端なかった。夫も私も、被害者だったし、加害者だった。診断後、ホッとした。この本を読んでも、ホッとした。それくらい、愛情に満ちた本だった。沢山泣けてきた。自分を俯瞰して見れた。自分が言葉にできなかったことを、表現してくれていた。私も夫と夫婦革命を、していけるだろうか。そしてもうひとつ消えない悩みは、息子の育児。おそらく彼も多少なりとも発達のアンバランスがあるタイプ。私との相性がすこぶる悪い。今、今日この一言に緊張している自分と、より一層歯止めが利かず怒鳴ったり、怒ってしまう自分と。愛する息子への関わり方は、考えていかなければいけないなと。 著者、鈴木さんの夫婦生活による気づきが、彼の知識と見解によって俯瞰的に解説されていて、私自身も、自分ごとで涙したり、これはこういう特徴だったのかと冷静に受け止められた。ぜひとも夫に読んで欲しいけれど…叶うのだろうか( ̄▽ ̄)

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2019/03/09

お互い理解し合う、尊重しあうってことを教えてもらった本です 発達障害の方や脳障害の方の家族にとって、心強い本です

Posted byブクログ

2019/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

当事者ならではのリアリティがあり、非当事者の自分でも非常に納得感がある。 やりたいのに出来ない、という感覚はどうしても出来る側からすると理解が難しい。 不定形発達の方じゃなくても、仕事中に上司からのザックリとした指示が飛んで、完璧にやったつもりでも上司の求めるクオリティに達しておらず怒られて、じゃあお前がやれよとふてくされる、というケースは非常に多いと思う。家事の話では非常に既視感を得た。 「やれて当たり前」の価値観を押し付けないよう、やれる側は環境を改善することでみんなが行きやすい世の中になればいいなと思う。 お二人には末長く幸せに暮らして欲しい。

Posted byブクログ

2018/12/31

前半、お妻様の強烈な個性に慄きながら読み進めました。 正直な所、鈴木大介さんはよくこのような方と結婚したのだと思ったものですが、読み進めるうちに、「お妻様」が愛おしくなってきました。 脳梗塞で倒れ、高次脳機能障害を背負った著者が、自分の高次脳機能障害の症状と妻の発達障害を重ね合わ...

前半、お妻様の強烈な個性に慄きながら読み進めました。 正直な所、鈴木大介さんはよくこのような方と結婚したのだと思ったものですが、読み進めるうちに、「お妻様」が愛おしくなってきました。 脳梗塞で倒れ、高次脳機能障害を背負った著者が、自分の高次脳機能障害の症状と妻の発達障害を重ね合わせて考えるようになり、妻の状態や気持ちを理解できるようになり、また妻が的確にサポートすることによって、二人の関係が大きく変わっていく様に、感涙。 とはいえ、実際のところ、発達障害の人の状態や心境をきちんと理解するのは難しいな、とも感じました。

Posted byブクログ

2018/11/26

出来事も感情もリアルに迫ってきた。 思い返せばあの人は… 妊婦の時の私は… 普通が普通でないことは日常に溢れている。 不自由を障害にしないための環境作り。 世のため人のためは難しくとも、せめて身の回りの人のためだけでも心を配りたい。

Posted byブクログ

2018/10/16

第三次産業が就労の多くを占めるようになった結果、発達障害当事者が周りからはじき出されやすくなった、という話には納得がいきました。日常的に周りの空気を読むことが求められているから、読めない人にとって(読めても)行きづらい世の中だと思います。

Posted byブクログ

2018/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

発達障害の息子がいるので、たくさん本を読んできたし、いろいろ勉強もしてきた。 が、この本一冊の内容の濃さは、これまでの知識量をはるかにしのぐ。 「高次機能障害」を体験したことを、こんなふうに解釈し、このようにまとめた著者は素晴らしい!の一言。 あとがきに書かれている内容、特に日本の社会のありようについて、鈴木氏にはこれからもどんどん発信していってほしい。

Posted byブクログ

2018/08/24

ぶっとんでるお妻様に振り回される夫の話・・・かと思いきや、どうしてなかなか、この夫さんも別の方向でぶっ飛んでいる人だった。 起床時間も食事の時間も合わないお妻様のために1日6食作り・・・のくだりで「ん?なんで?」と思ったが、このご主人、電子レンジこそお妻様に懇願されてしぶしぶ買...

ぶっとんでるお妻様に振り回される夫の話・・・かと思いきや、どうしてなかなか、この夫さんも別の方向でぶっ飛んでいる人だった。 起床時間も食事の時間も合わないお妻様のために1日6食作り・・・のくだりで「ん?なんで?」と思ったが、このご主人、電子レンジこそお妻様に懇願されてしぶしぶ買ったものの、炊飯器なし、掃除機なし、エアコンなしをポリシーで貫いている人だった。 文中で夫さんも振り返っていたけれど、無理しすぎて脳梗塞で倒れたのはお妻様が働かない・片付けないからだけではなく、夫さんもバランスを取ること、楽すること、楽になることを選ばずに、自分のやり方に固執した結果なんだとわかる。 定型発達の妻だったとしても辛そうな環境。そんな夫の言葉の暴力は、お妻様にとって相当厳しかったのではないか。でも、この2人の組み合わせだから18年間一緒にいられたのだろうとも思う。 夫さんが自らの体験で脳の捉え方の変化やお妻様の行動とのリンク付けをしてくれたこの本は、自分が見えて感じていることは本当にごく個人的なものであって、誰しも同じように感じないしできないということを改めて認識させてくれる価値のある本だと思う。

Posted byブクログ