アンネ・フランク 日記で平和を願った少女 の商品レビュー
アンネの日記は子供の頃に読んだことがありましたが、内容について覚えていないことがあったので振り返るために読んでみました。 漫画なのでサクッと読めて分かりやすかったです。 当時のあまりにも状況があまりにもひどく、読んでいて心が痛くなりました。 読み終えて、改めて日本という国と今の生...
アンネの日記は子供の頃に読んだことがありましたが、内容について覚えていないことがあったので振り返るために読んでみました。 漫画なのでサクッと読めて分かりやすかったです。 当時のあまりにも状況があまりにもひどく、読んでいて心が痛くなりました。 読み終えて、改めて日本という国と今の生活がいかに恵まれているかを実感しました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
息子用に借りてきた本を私も読んでみた。 小学生の頃に何度か読んだ記憶があるが、戦争の悲惨さや命の大切さを改めて感じた。そして、どんな困難の中でも、どんな絶望の中でも希望を失わずに自身も明るく、そして周りも明るくするようなアンネの人柄が素晴らしいと感じた。まだ少女ながらも懸命に生きる姿が健気で勇気づけられる。文才はもちろん、様々な才能に恵まれていて、生きていたらどんなに素晴らしいジャーナリストになっていただろうと思うと本当に残念だ。またアンネのお父さんについても、早めにオランダへ移住するという判断力、行動力、またさらに隠れ家を準備し、協力者も探しておくという準備の行き届き具合がただものでない。アンネの日記を通しても伝わってくるように、家族思い・友達思いで人柄も素晴らしい。どんな絶望の中でも先を読む力や行動力、できる中での最善手を取ることが大切、ということを教えてもらった気がする。 人を人と思わないようなナチス・ドイツやホロコーストのようなものが二度と起こってはならない。第二次世界大戦中の、人権を無視した人間の醜い部分を目の当たりにするのと同時に、ミープ・ヒースやベップ・フォスキュイル、ヨハンス・クレイマン、ヴィクトール・クーフレルなどの協力者の善意もやはり人間だからこそ、だとも思えた。自分自身や自分の家族の身を危険に晒してまでも正義を信じて信念を貫き通す姿に心を打たれた。果たして自分も同じような決断ができるかというとそんな自信はない。 少し前までコロナ禍で思うように外出できない時期があったり様々な制限があったときに不自由さを感じたり、フラストレーションが溜まったりしていたが、アンネの生活に比べたら不自由の真似事だったようにさえ思える。しかしながら、このような経験がなかったら、アンネの生活は想像だにできなかっただろうと思うと、このような経験もよかったのかもしれないなと思えた。物理的な不自由さはもちろんだが、先行きの見えない閉塞感や希望が持てないことなど精神的なことのほうが堪えるきがする。当時のユダヤ人たちの不安・絶望といったらいかほどのものか・・・。 今年の2月からウクライナにロシア軍が侵攻し、まだ戦争状態が続いている。アンネや戦争の犠牲になった多くの命を無駄にしないためにも、今一度平和について、人命について、人権について考え直さなければならないと思う。
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アンネの日記の中で一番心に残った言葉。「人間の本性はやっぱり善なのだ」… 何度見てもハッとする言葉です。 -------- 自分でも不思議なのは、私がいまだに理想のすべてを捨て去ってはいないという事実です。 だって、どれもあまりに現実離れしていて、とうてい実現しそうもないと思...
アンネの日記の中で一番心に残った言葉。「人間の本性はやっぱり善なのだ」… 何度見てもハッとする言葉です。 -------- 自分でも不思議なのは、私がいまだに理想のすべてを捨て去ってはいないという事実です。 だって、どれもあまりに現実離れしていて、とうてい実現しそうもないと思われるからです。 にもかかわらず、私はそれを捨てきれずにいます。 なぜなら今でも信じているからです。 たとえいやなことばかりでも、人間の本性はやっぱり善なのだということを。 1944.7.15 アンネフランク -------- 1945年3月半ば、アンネはマルゴーの後を追うように息を引き取りました。 イギリス軍がベルゲン・ベルゼン強制収容所を開放したのは4月15日。あと少しだったんですね。。 アンネと同じ年に生まれたオードリーヘップバーンがアンネについて語った言葉に、こんなものがあります。 「アンネフランクの思い出が現在も将来も私たちとともにあるのは、彼女が死んだからではなく、希望と、愛と、すべての許しの不滅のメッセージを、私たちに残すのに充分な時間を生きたからなのです。」 アンネの願いは、死んでもなお「永遠に生き続けること!」。 こうして私たちの心の中にアンネがいることで、その願いは叶ったのではないかなと思います。
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