NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草 の商品レビュー
中年から老年に差し掛かり、これまで自分が着る服に頓着したことがなかったことに気づいた。いや、まぁ、多少は好みとかはないではないけれども、男児たるもの如何なる服装をすべきか、という問いである。 でまあ、コンセプトとしては英国調で田舎紳士風が良かろうと思って勉強を始めると、これがまた...
中年から老年に差し掛かり、これまで自分が着る服に頓着したことがなかったことに気づいた。いや、まぁ、多少は好みとかはないではないけれども、男児たるもの如何なる服装をすべきか、という問いである。 でまあ、コンセプトとしては英国調で田舎紳士風が良かろうと思って勉強を始めると、これがまた奥も深ければ、まとまった書籍もあまりない。「紳士服を嗜む」は名著であり定番であるとは思うけど、あれを頭からゴリゴリ読み込むのも大変に辛い。辛いというからには試してみたことは誉めてやりたいが、最初に読む本ではなかろう。ということでもう少し入門的なものを探して出会ったのが本書である。 本書は格段に読みやすく、近年の首相その他の実例を批評しつつ展開するのでわかりやすい。惜しむらくはダメなところは指摘があるが、ではどうすれば良いのかが今ひとつ具体的でない。ボーブランメル以来の紳士服の伝統に日本の良い所を取り込んで今時の日本のおっさん如何に服を着るべきか、というのは壮大な問いであり、一つの答えというものはないらしい。基本を踏まえて如何なるアレンジを加えるかが問題であることは読み取ったが、小生のごとき朴念仁はその基本のところを解説してほしいわけである。適切でない例を列挙するだけでは困るのである。とはいえ、その基本なるものが簡単に言語化されるほど単純ではなく、英国的慣習法不文律の類の集積であるらしいと理解した。 小生のようなものには必読の一冊であり、ご同輩諸君にもお薦めする。が、道は遠いのであった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
多様性のある場では、「見た目」や「仕草」は非言語コミュニケーションである。 1.服装は、自分をどうみせたいかではなく、他人からどう見えるか ①地位や立場、経済的余裕度合いが伝わる ②知性(ルールを知っているかどうか)が伝わる ③自分の存在感を示す 2.相手、その場への敬意を表す ①リーダーとしての格 ②多民族国家では名刺代わり、外見で判断される 3.無用な摩擦を避ける ①自信と余裕を相手に感じさせる ②細部へのこだわりで隙を見せない(脇が甘いとみられない) ③美学、哲学が伝わる お役立ち お勧めの靴下 グンゼのSEEK ロングホーズソックス
Posted by
日本人にとって洋装は歴史が浅く、欧米の文化を背景とした洋装の知識を保持していないのは当然ではある。 日本では政治家から会社員まで、スーツの着こなしがなっておらず、著者は警告している訳だ。 しかし、会社員は欧米の現地人とタフな交渉を行うような人でなく、国内で仕事をしているだけなら、...
日本人にとって洋装は歴史が浅く、欧米の文化を背景とした洋装の知識を保持していないのは当然ではある。 日本では政治家から会社員まで、スーツの着こなしがなっておらず、著者は警告している訳だ。 しかし、会社員は欧米の現地人とタフな交渉を行うような人でなく、国内で仕事をしているだけなら、さほど気に掛けることもない。ただ若者はこの位の知識を持っていた方が得策だろう。 ただ、政治家となると話は別だ。日本はとりあえずは先進国の一員であるのだから、外国から軽んじられることは国益を損なう。この本でも半分近くは政治家の評価に費やされている。特に鳩山元総理と安倍現総理についてはかなり批判されている。 更に個人的にも最悪と感じていた稲田元防衛大臣。 彼女のいでたちは、徹底的に攻撃されている。顔の造形が不出来なのに、ガーリーな服を着て、恥さらしにも程があると思う。これが自民党ではアイドルなのだから愕然とする。 仕立て、ネクタイ、シャツ、靴、時計・・・全てに合わせ方、様式等が定められている。最低限の教養として知ってはおきたい事だ。
Posted by
この本を読み終わって真っ先に思い浮かんだのは、プリティウーマンでジュリアロバーツが娼婦の格好をして行ったら最初は服を売ってもらえなったのに、のちにちゃんとした格好したら対応してもらえたあのシーンです。 向こうでは名刺を渡す習慣が日本より少なかったり、多民族国家なので服装によって相...
この本を読み終わって真っ先に思い浮かんだのは、プリティウーマンでジュリアロバーツが娼婦の格好をして行ったら最初は服を売ってもらえなったのに、のちにちゃんとした格好したら対応してもらえたあのシーンです。 向こうでは名刺を渡す習慣が日本より少なかったり、多民族国家なので服装によって相手を判断する文化がある為、暗黙の了解である服装のマナーを分かってないと相手にされないのですね。つまり他者目線の装いが必要 特に納得したのは女性アナウンサーと女性政治家の服装に対する項目です。指摘した通り日本のアナウンサーは格好やメイク、髪型に至るまでとても報道機関に携わる格好ではないのは確か。しかもこんな格好がまかり通るのは日本だけで海外では馬鹿にされる、、恥ずかしい話です。 また賛否両論あるかとは思いますが、現在日本の女性政治家で国際的に見てトップ扱いをして貰えるのは小池百合子さんだけと言うのはおそらく事実でしょう。なぜなら国際的なマナーを分からないと国を代表する政治家として相手にもされないのですから。 ティムガンの服装の歴史の本もあるのでそれと合わせて読むといいです
Posted by
正しい服装するにこしたことはないけど、トランプ大統領は完全におかしくて、オバマ元大統領も最初のころはおかしかったってなると、一般市民が正しくする意味ある?ってなる。 さすがに首相や大臣くらいはスタイリストつけてちゃんとすればいいのにって思ったけど。
Posted by
自分が楽しむファッションではなく、他人へ示すステイタスシンボルやマナーとしてのファッションの解説。 男性のルールがメインではあるけれど、女性のファッションも辛口コメントが面白かった。 教科書的な説明は少ないので、ある程度、ファッションに興味がある人向けだったと思う。
Posted by
このタイミングで読めてよかった。 客観的に俗にいう流行なおしゃれではなく、相手にとっての礼儀としての着こなし、その立場にふさわしい着こなし、メモに書ききれないほど、ためになりました。
Posted by
本屋さんで立ち読みしたら、面白くて即購入。 男性のファッションの話題が中心と思いきや、女性のファッション、仕草や立ち振る舞いなども詳しく書かれていて勉強になりました。 欲を言えば、章ごとのまとめやチェックリストがあると嬉しいです。
Posted by
ものすごく面白くて、ものすごく為になった。 自分のためではなく、出会うひと、相手のためにきちんとした服を選んできちんとした装いをしたいと思った。 本当に大事な感覚だと思う。
Posted by
- 1