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石原慎太郎を読んでみた 入門版 の商品レビュー

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2023/04/11

面白かった。 豊崎さんの本書以外での石原さんへの評価を目にしていたので、正直、もっとけちょんけちょんなのかと思いきや、本人も触れているように、思ったより良かった、みたいです(笑) 私も、過去、何かを読もうとして、『悪文』に嫌になり途中で挫折したのだけど、この本を読んで、ちょっと読...

面白かった。 豊崎さんの本書以外での石原さんへの評価を目にしていたので、正直、もっとけちょんけちょんなのかと思いきや、本人も触れているように、思ったより良かった、みたいです(笑) 私も、過去、何かを読もうとして、『悪文』に嫌になり途中で挫折したのだけど、この本を読んで、ちょっと読んでみようかな、と思うものもあった。 豊崎さんについては、アンチも多いけど、私は、結構、面白く拝見しているし、そこまでけちょんけちょんに言われてる作品ってどんなの?と思って、読んでしまうこともあったり。

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2024/08/24

豊﨑さんの評論家としてのレヴェル  『弟』についての対談を読んだが、あらすぢの紹介に徹してゐるばかりで独自の見解がほとんどない。  唯一、豊﨑由美の霊媒の老婆のくだりの指摘はなるほどと思ったが、ほかの豊﨑の指摘はこき下ろしてゐるやうにしか見えなかった。これなら『弟』を読んだ方がい...

豊﨑さんの評論家としてのレヴェル  『弟』についての対談を読んだが、あらすぢの紹介に徹してゐるばかりで独自の見解がほとんどない。  唯一、豊﨑由美の霊媒の老婆のくだりの指摘はなるほどと思ったが、ほかの豊﨑の指摘はこき下ろしてゐるやうにしか見えなかった。これなら『弟』を読んだ方がいい。  『わが人生の時の時』もほめすぎだ。たしかに滅多に体験できないエピソード集ではあるが、文学的な価値からいへばおもしろい体験記といった程度のものだと感じる。不変的な人間描写があるわけではない。  豊﨑が栗原裕一郎に誘はれるまでまともに石原を読んだことがなかったと言ってゐた。つまりあまり読んだことがないのに石原を印象だけで否定してゐたわけで、これは評論家として失格だらうと思った。  あとで週間読書人2022/3/11号のふたりの追悼対談を読んだら、こっちの方がちょっとおもしろかった。

Posted byブクログ

2021/08/01

面白い企画!「文学賞メッタ斬り!」の豊崎由美がよき対談相手に恵まれ、誰にも忖度せず、言いたい放題。きちんと膨大な石原慎太郎の小説をすべて読み込んでいるのは最低限の礼儀だとしても好感が持てる。文庫本巻末付録の石原本人との対談では、さすがに多少のヨイショはあるものの、石原も「石原慎太...

面白い企画!「文学賞メッタ斬り!」の豊崎由美がよき対談相手に恵まれ、誰にも忖度せず、言いたい放題。きちんと膨大な石原慎太郎の小説をすべて読み込んでいるのは最低限の礼儀だとしても好感が持てる。文庫本巻末付録の石原本人との対談では、さすがに多少のヨイショはあるものの、石原も「石原慎太郎を読んでみた」を「面白かった」と大人の対応。巻末の作品目録もありがたい。 ところで、今年で御年88歳になる石原、最近とんと姿を見ないがお元気だろうか? ーー作品紹介・あらすじ 太陽族の生みの親、政界のドン。石原慎太郎のことは誰もが知っている。だが小説家としての彼は、戦後史に彼が残したものの真価は、どれほど知られているだろうか。人気評論家二人が『太陽の季節』から『天才』までを繙き、斬りまくる! 「受けて立つ!?」石原慎太郎氏本人との鼎談も収録。※本書は、単行本版『石原慎太郎を読んでみた』から一部抜粋したうえ、新たな内容を付け加えて再構成したものです。 目 次 まえがき 栗原裕一郎 第1章 石原慎太郎の人生と、処女作「灰色の教室」(単行本版1章) 第2章 タイムスリップ・メッタ斬り! 「太陽の季節」は本当に芥川賞にふさわしかったのか?(単行本版2章) 第3章 初期短篇を読む(単行本版4章) 第4章 『嫌悪の狙撃者』ノンフィクションとノベルのあいだで(単行本版7章) 第5章 『弟』慎太郎と裕次郎(単行本版8章) 第6章 『天才』を読む(「ユリイカ」収録「石原慎太郎を読んでみた リターンズ」より一部抜粋)巻末付録 石原慎太郎本人に直撃! 政界のドンは不遇な作家?(「婦人公論」鼎談より転載)ーー

Posted byブクログ

2018/05/30

『太陽の季節』から『天才』まで、膨大な作品群を人気書評家二人が繙き、語り、その真価に迫る! 受けて立つ!? 石原慎太郎氏本人との鼎談も収録。

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2018/01/30

さすがのブッタ斬り、抜群に面白いです。書評集ももちろん素晴らしいんだけど、あまり続けて読んでしまうと、だんだん飽きてくるきらいがある(自分だけ?)。でもこういう対談形式だと、掛け合いの面白さとかも相俟って、より面白い内容になってくる。『百年の誤読』然り、本家『ブッタ斬り』然り。更...

さすがのブッタ斬り、抜群に面白いです。書評集ももちろん素晴らしいんだけど、あまり続けて読んでしまうと、だんだん飽きてくるきらいがある(自分だけ?)。でもこういう対談形式だと、掛け合いの面白さとかも相俟って、より面白い内容になってくる。『百年の誤読』然り、本家『ブッタ斬り』然り。更には、殆ど興味の持てなかった石原作品を、いくつか読んでみたい気にまでさせられるからさすが。これだけ気に入っておきながら、ではなぜ、☆5つじゃないのか。今回の出版の仕方が、大いに気に入らないからです。タイトルに『入門編』って付いてたから、買うときに”おや?”とは思ったんですよ。でも普通の感覚だと、あとから『応用編』が出てくるんだと思いませんか?ところが蓋を開けてみてビックリ。何と!完全版を読みたかったら電子書籍をどうぞ、だって。これは、”ふざけんじゃねぇ!”ですよ。ってか、目的は何や?こういうものだと知らず、思わず紙媒体で買ったもんの負けか?まあたとえ知っていても、電子媒体で読むのが嫌いなんで、結局紙媒体で買いはしただろうけど。でもそれとこれは話が別。せめて、紙媒体で買ってもの足りなかった人には無料で読めるサービスを付けるとか、そのくらいの配慮はあっても良かったと思う。更に言わせてもらうと、最初の章で社長が、「『わが人生の時の時』を読むのが楽しみ」って言うとるんですね。そんなもん、どこにもあらへんがな。個人的にも、福田採点で96点のかの作品は気になってて、社長がどう斬るのか、楽しみにしてたのに。という訳で、凄くモヤモヤする一品でした。ってか、今後は紙資源の節約のため(かどうかしらんけど)、こういう形式での出版物が増えてくるんかしら。それ、止めて欲しいんですけど。

Posted byブクログ