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村山富市回顧録 の商品レビュー

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2023/02/26

いまなお「社会党」の復活を夢見ている善人=生きる屍・権力亡者/首相として「予算編成」に忙殺され、党務「社会党分裂」阻止をできなかった/組合依存を脱した左翼結集の標語「リベラル」とは具体性のあるものだったか?自由は弱者を傷つけるものなのだが/震災被災者、米兵暴行被害者にセカンドレイ...

いまなお「社会党」の復活を夢見ている善人=生きる屍・権力亡者/首相として「予算編成」に忙殺され、党務「社会党分裂」阻止をできなかった/組合依存を脱した左翼結集の標語「リベラル」とは具体性のあるものだったか?自由は弱者を傷つけるものなのだが/震災被災者、米兵暴行被害者にセカンドレイプした/自民党との野合により、成立した政治改革4法案「小選挙区比例代表並立制」が区割りが決まらず周知期間未了である口実で従来方式選挙をして再度仕切り直しを狙っていたと見える。そのような口吻がある/基本的同方式選挙の特権的参院は不用

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2020/01/29

社会党内の派閥争いについての記述が充実。同シリーズの『野中広務回顧録』と比べると、理念についての話が多いと同時に、権力への執着が弱くも感じた。であるからこそ、村山談話、被爆者援護法、水俣病患者救済は、村山が首相在任時に「社会党らしさ」を目指すことによって実現したことが熱っぽく語ら...

社会党内の派閥争いについての記述が充実。同シリーズの『野中広務回顧録』と比べると、理念についての話が多いと同時に、権力への執着が弱くも感じた。であるからこそ、村山談話、被爆者援護法、水俣病患者救済は、村山が首相在任時に「社会党らしさ」を目指すことによって実現したことが熱っぽく語られており、本書の山場となっている。

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2022/10/27

「あいつとは口をきいてない」「その会議には呼ばれていない」「その議論はしていない」等々、 こんなにダメなひととは思わなかった。 社会党滅亡史。 点数をつける気にすらなれない。 自筆の題字だけは、超cool。

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2018/10/20

180526 中央図書館 労働運動とはなにか、ということを、現代では普通のホワイトカラービジネスパーソンには自分ごととしてとらえることはできないだろう。今とは違う昔を偲ぶよすがとして、明晰な証言ではあると思う。

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2018/04/01

こんな人だったんだ、と初めてわかった気がします。 「社会党の委員長」だったからだけで総理大臣になり、党として否定していたことを追認させられ、震災がおき、なにもしないうちに退陣することになった人、というくらいしかなかったイメージを変える一冊になりました。 派手に1番を狙わず、必...

こんな人だったんだ、と初めてわかった気がします。 「社会党の委員長」だったからだけで総理大臣になり、党として否定していたことを追認させられ、震災がおき、なにもしないうちに退陣することになった人、というくらいしかなかったイメージを変える一冊になりました。 派手に1番を狙わず、必要と思うことを自分のできる範囲で続けた一人の生き方の記録になっています。 自分を、取り立てて際立った存在だと思えない人、普通の人間が、それでも常に自分の考えや信念を続けていきたいと思った時に参考になるはずです。 村山さんの横を、一時の風に乗ろうとして、また、反対勢力に勝つために闘いを仕掛けていくひとたちが、何人も描かれています。 回顧録ですから、本人の都合のいいように書くことは割り引いて考える必要はあります。 それでも、かなり村山さんの人物評は的を射ていると後世の人間の一人として感じます。 組織で生きる、正義感が少しばかり強いことを意識している普通の人を自認している方に、お薦めします。 総理大臣にも政治にも興味がなくても、その身の振り方のいくつかが、すぐに役立つ知恵にできるはずです。

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