生命の灯となる49冊の本 の商品レビュー

中村桂子(著者)

2022/01/10

FOXP2遺伝子は動物全体で保持されており、鳥の歌やコウモリのエコロケーションにも関わっている。共通性は、喉頭から出る音の生成に関わる筋肉のすばやく巧みな運動調整にあり、FOXP2はその多くの遺伝子の調整役を果たしている。「言語遺伝子」という呼び方は適切ではない。ヒトとチンパンジーの間の遺伝的差異の多くが最近の4～5万年で起きており、認知に関わるドーパミン受容体の多型化には、社会が強力な淘汰圧をかけている（われらはチンパンジーにあらず）。

＜関心を持った本＞
世界の技術を支配する ベル研究所の興亡 ジョン・ガートナー
世界をつくった6つの革命の物語 スティーブン・ジョンソン
世界からバナナがなくなるまえに ロブ・ダン
ふしぎなキリスト教 橋爪大三郎, 大澤真幸
われらはチンパンジーにあらず ジェレミー・テイラー
地球はなぜ「水の惑星」なのか 唐戸 俊一郎
なぜ地球だけに陸と海があるのか 巽 好幸

2018/06/14

よく言えばクール。客観的なので、どんな本かよく伝わって来るんだけど、悪く言うと行儀良すぎて熱さがないので、どうしても読みたいッ！っていう気にはあんまりならない〜ただ、新しい本なので(2017/12)、今ならぜんぶ、書店で買えます（笑）
「ゲノム編集の衝撃」の章で、肉牛の筋肉増量の話をして「角なし牛の写真がNG」の話をしないのは、意図的…と言って悪ければ恣意的かな。

2018/06/12

49冊の中で2冊だけ読破していたが，物凄い量の本だ．ジャンルもご自分の専門に限定せず，非常に幅広い．出来れば，すべて読んでみたいが，湯川さんの「宇宙と人間 七つのなぞ」が面白そう．でもこれらの本を選ぶこともある意味では凄いことだと感じる．中村さんのバイタリティーに惚れ惚れする．