サルは大西洋を渡った の商品レビュー
読む前は「おサルの大冒険」的な、イースター島まで海を渡った移民を再現したハイエルダールのコンチキ号漂流記のような内容を期待していた。残念ながら「おサルの大冒険」の記述は後半に少しだけしか無い。 序盤から長々とプレート・テクトニクスの説明があり、おサルまだかおサルまだかというおサル...
読む前は「おサルの大冒険」的な、イースター島まで海を渡った移民を再現したハイエルダールのコンチキ号漂流記のような内容を期待していた。残念ながら「おサルの大冒険」の記述は後半に少しだけしか無い。 序盤から長々とプレート・テクトニクスの説明があり、おサルまだかおサルまだかというおサル渇望状態に陥る。ただ読み進めていくうちに内容に引き込まれおサルはどうでもよくなってくる。 DNAを検証したところ生物の分布がプレート・テクトニクスやヒトによる移動では説明がつかず、昆虫、両生類、哺乳類などの生物が 数百キロ、時には数千キロも海を渡っていたのではないかという考察。 ◯面白かったところ サナダムシの起源論争→ブタ無罪、真犯人はヒト
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB24866135
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The一般向け学術書みたいな軽いノリの語り. 大陸移動説以後のあれやこれやはよく知らなかったが、まぁそういうことも当然あるだろうな、くらいの感想.
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奇跡的な航海が生んだ進化史 THE MONKEY’S VOYAGE: How Improbable Journeys Shaped the History of Life https://www.msz.co.jp/book/detail/08649.html
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読了。サルはアフリカと南米の両方にいるが、それはなぜかという話。なんとなくプレートテクトニクスによる大陸分断でわかれてしまったのかと思っていたが、分断は億年単位の話で、南米のサルがアフリカのそれから分岐した時期と全然合わない。であれば、どうにかしてサルも太平洋を渡ったはずだが…と...
読了。サルはアフリカと南米の両方にいるが、それはなぜかという話。なんとなくプレートテクトニクスによる大陸分断でわかれてしまったのかと思っていたが、分断は億年単位の話で、南米のサルがアフリカのそれから分岐した時期と全然合わない。であれば、どうにかしてサルも太平洋を渡ったはずだが…という話。植物や昆虫なら流木に乗ってということもあり得るだろうが、サルは無理だよな…と思ってしまうが、遺伝子を調べると事実としてはそうなっている。ちょっと考えるとあり得ないと思えることだが、世界中で起こった蛇や両生類などの長距離分散の事例の事細かな説明を読んでいると、最後のほうでサルが大西洋を渡った可能性について、まったく疑問を持たなくなるから面白い。各章に筆者や過去の研究者のエピソードが豊富にあるおかげで物語を読んでいるようにすいすいと読めてしまうが、やや話が冗長になってしまうのはいたしかたないか。
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