ビートルズはどこから来たのか の商品レビュー
今の私には少し難しく感じました。ビートルズはよく聴いてきたけれど、ボブ・ディランは「デザィアー」➕αだったので、ロックの両輪のうちの半分しかわからなかったのかも。 ボブ・ディランを聴こう!
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「日本書記」のように勝者によって残された正史としてのビートルズ伝、ではなくて「古事記」のように大和朝廷が出雲朝廷の神話も取り込んだように、黒人と白人、アメリカとイングランド、ビートルズとボブ・ディランが影響し合い「ロック」という音楽が一気に時代の前景に出てくる様を詳細に記述した労...
「日本書記」のように勝者によって残された正史としてのビートルズ伝、ではなくて「古事記」のように大和朝廷が出雲朝廷の神話も取り込んだように、黒人と白人、アメリカとイングランド、ビートルズとボブ・ディランが影響し合い「ロック」という音楽が一気に時代の前景に出てくる様を詳細に記述した労作!書名に表されているようにビートルズが大和朝廷みたいな感じですが、ビートルズ、特にジョンにプレッシャーを与え続けたのはボブ・ディランの方みたい。どうも日本の音楽界が彼を正当に評価しえていないのではないか?というフラストレーションが作者にはあるようです。去年のノーベル文学賞をジョンが生きていて聞いたらどう思うんだろう?ただ、この二大神が登場する前に膨大な八百万の神々の存在が指摘されていて、ロック正史の中では消されてしまいそうな神々の「いたずら」「交わり」が詳細に記録されています。自分としてはなんとなく知っているちょっとのスターと今回初めて名前を見るミュージシャン、アーティスト、プロデューサー、ビジネスマンがお互いに結び合い星ではなく星座を作っていくプロセスが面白くて面白くて。そして、クオォリーメンはビートルズになった1960年、ボブ・ディランがNYに現れた1961年、そして4人が別の道を歩み始める1970年までの大西洋を挟んだ激しいセッションが始まります。そして大平洋を超えて、我が国にも。作者は自分が受けた「ロックンロール」が「ロック」に、「ポップス」が「ポップ」の瞬間を忘れられない人生を歩んでいるんだな、と「最上」を知るものの「孤独」を感じました。これからのロックについても語っていますが。本文だけでなく付録の年表と音源リスト、もっとじっくり読んでみよう。
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