影踏み鬼 新装版 の商品レビュー
江戸末期、市井のありきたりの人々が、ただ身の丈の生活をすることがどれだけ大変であったのか思い知る。そんな中でも人は捨て身の恋に身を焦がし、金や恨みのために人間であることをやめ…。ホラーと言っても差し支えないほどの人間の心の痛々しさをうっかり自分の中に取り込んでしまったら最後、暗闇...
江戸末期、市井のありきたりの人々が、ただ身の丈の生活をすることがどれだけ大変であったのか思い知る。そんな中でも人は捨て身の恋に身を焦がし、金や恨みのために人間であることをやめ…。ホラーと言っても差し支えないほどの人間の心の痛々しさをうっかり自分の中に取り込んでしまったら最後、暗闇や匂いまで感じながら、キリキリと締め上げられる苦痛に耐えて読み進めるしかない。こんなにがっちりつかまれるのに、ラストには翻弄され、これが紛れもないミステリであることを思い知る。そんな短編が5つ。選べないほどどれも良かった。大満足。
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翔田 寛の短編集、表題となった『影踏み鬼』ほか4編を収録。全て、江戸や明治の時代ミステリ。 『影踏み鬼』は、翔田氏得意の誘拐もので、なぜ犯人は金を取りに来なかったのか? また、なぜ、裏の戸の閂が外れていたのか? 最後の謎解きでスッキリしましたが、話にやや無理があるかしら......
翔田 寛の短編集、表題となった『影踏み鬼』ほか4編を収録。全て、江戸や明治の時代ミステリ。 『影踏み鬼』は、翔田氏得意の誘拐もので、なぜ犯人は金を取りに来なかったのか? また、なぜ、裏の戸の閂が外れていたのか? 最後の謎解きでスッキリしましたが、話にやや無理があるかしら... 時代物ゆえ、分かりにくい言葉が出てくるのは仕方ないのですが、やや難解に感じました。
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