石鍋が語る中世 ホゲット石鍋製作遺跡 の商品レビュー
ホゲットって何?と思ってついつい手に取ってしまった。 長崎県の西彼杵(にしそのぎ)半島の山中にある遺跡である。ホゲットという地名の由来は本にも登場する。 滑石の利用が始まった旧石器時代、調理時間の短縮をはかるために土器に粉末を混ぜた縄文時代からはじまり、やがて滑石そのものを鍋に...
ホゲットって何?と思ってついつい手に取ってしまった。 長崎県の西彼杵(にしそのぎ)半島の山中にある遺跡である。ホゲットという地名の由来は本にも登場する。 滑石の利用が始まった旧石器時代、調理時間の短縮をはかるために土器に粉末を混ぜた縄文時代からはじまり、やがて滑石そのものを鍋に加工する石鍋が登場する様子を発掘成果や文献・絵画資料などから丁寧に解説している。 戦国時代、鉄鍋の普及により小型化、衰退していく石鍋や、その製作集団のあらたな生業などについても解説があり、とても興味深かった。
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