マンション管理組合理事になったら読む本 改訂版 の商品レビュー
住んでいる団地の自治会会長をすることになり、知識を得ようと本書を読んだ。分譲マンションではないので、見当違いな内容もあったが、おおまかには参考になった。 著者は30年以上、建築設計コンサルタントをしており、管理組合と関わる機会が多かった。そのなかで、共通して強く感じることが...
住んでいる団地の自治会会長をすることになり、知識を得ようと本書を読んだ。分譲マンションではないので、見当違いな内容もあったが、おおまかには参考になった。 著者は30年以上、建築設計コンサルタントをしており、管理組合と関わる機会が多かった。そのなかで、共通して強く感じることがある。それは、管理組合の役割が重要であるにも関わらず、それが認識されていないこと。また、理事もやっかいごとではなく、それを楽しんでやっている人が多くいること。 共同生活をより良くしていくことが楽しみになっていく。そのためには少しだけみんなのために働くことが必要だと語っていた。 勉強になった内容 区分所有法という法律があり、これが管理組合に大きく関わっている。例えば、マンションは専有部分と共有部分に分けることができる。専有部分は自分の部屋(玄関や壁の内側)。共有部分はそれ以外。以外なのが、ベランダは共有部分で住人が専有使用権を持っているだけという。 同法律で、住人は居住した時点で管理組合の一員になる。なので「入りたくない、辞めたい」は法的に認められない。 運営上の最高意思決定機関は「総会」。管理組合はそこで承認されたことを運営していくだけ。決定権は持っていない。 管理組合になって楽しむコツは、自分が不満に思っていることを良くする活動を行う。これなら自分が住みやすくするために時間を使うのでやらされ感がない。 大切なのは「いい加減さ」「適当さ」で「目に見えること」を優先すること。原因追求や規則づくりではなく、快適な生活環境の維持が重要。例えば「壁に落書き、ゴミが落ちている、なにかが壊れている」をすぐに取り除き、快適な生活を維持することが優先してやることになる。心構えとして「常に融通が利くようにしておく」ことが大事。 一番心に刺さった言葉は「1人でできることは1人ですればいい。1人でできないものをみんなで行う」のが心髄だという一説。なんでも自分でやらなければと思いこんでいた時、楽になれた。今、特別に生活に不満に思っていることがないので、現状を維持することを最優先に運営していこうと思った。
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どうせ回ってくる理事なら、楽しんでやろう! という前向きな気持ちになれた。 うちのマンションにも、デベロッパー出身の住人が居ると良いなぁ とか、 今の管理人さんが引退するタイミングで、委託をやめても良いのかなぁ とか、 いろいろ考えさせられた。
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