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図説 日本の七宗と総本山・大本山 の商品レビュー

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2018/08/25

仏教は、紀元前5世紀頃、インドで釈迦(釈迦牟尼仏)の教えによって始まり、その後、大きく「上座部仏教」(仏教の内容や性格を戒律など釈迦の在世時代を重んじて、保守的に受け継ごうとする宗派)と「大乗仏教」(時代に応じた新たな解釈を加え、仏教を一般大衆に広めていこうとする宗派)の二つに分...

仏教は、紀元前5世紀頃、インドで釈迦(釈迦牟尼仏)の教えによって始まり、その後、大きく「上座部仏教」(仏教の内容や性格を戒律など釈迦の在世時代を重んじて、保守的に受け継ごうとする宗派)と「大乗仏教」(時代に応じた新たな解釈を加え、仏教を一般大衆に広めていこうとする宗派)の二つに分かれ、世界に広がったという。 日本の仏教は、このうち中国大陸経由で伝わった「大乗仏教」で、日本の自然風土や社会の変化に応じて、更に多数の宗派に分かれ、現在は主に13の宗派が存在する。 本書は、その中で主要な7宗派(密教系の天台宗と真言宗、浄土信仰の浄土宗と浄土真宗、禅系の臨済宗と曹洞宗、法華経信仰の日蓮宗)について、それぞれの教え、総本山・大本山、修行としきたり、1年の行事、参拝の方法、文化財等についてまとめたものである。 私は、今般、比叡山と高野山を訪れるにあたり、双方の宗派の教えと総本山について書かれた書籍を探していて、本書に行き当たった。 内容は盛り沢山で、詳しいことを調べたい向きには物足りないかもしれないが、7つ或いは複数の宗派を比較しつつ俯瞰するには(私は昨年、永平寺も訪れた)、本書はなかなか役に立ったし、コンパクトなので旅に持参するにも便利である。ありそうでない一冊と思う。 (2018年8月了)

Posted byブクログ