「本を売る」という仕事 の商品レビュー
震災と書店の話にもけっこうページを割いていて、石巻の「おかべ本屋さん」、東松島の「おいかわ」、女川の「本のさかい」さんも登場。(知らずに買ったのだけれど)
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低迷にあるといわれる地域の書店の実態を数十店舗取材したルポルタージュ。著者は「困難な時代であっても街の本屋が街の本屋として成り立ってほしいと願いつつ、さまざまなかたちで奮闘する書店を見て」いる。閉店していく街の本屋がおおい中で奮闘している本屋の姿を丁寧に描いて、まだまだ頑張ってい...
低迷にあるといわれる地域の書店の実態を数十店舗取材したルポルタージュ。著者は「困難な時代であっても街の本屋が街の本屋として成り立ってほしいと願いつつ、さまざまなかたちで奮闘する書店を見て」いる。閉店していく街の本屋がおおい中で奮闘している本屋の姿を丁寧に描いて、まだまだ頑張っている本屋がいることに勇気づけられる。独自のチョイスで個性的な書棚を作る本屋もあれば、文具や生活用品と併せて販売したり、立地や地域のニーズによって本屋の形もさまざまなであるが、それぞれの店主が工夫をして生き残りをかけている。その熱意は地域の読書活動、文化の拠点たれという気概があるからだろう。この本屋もあの本屋も行ってみたいと思わせる魅力がある。 著者が福島県出身ということから東日本大震災以後の東北地方や2016年6月の震度7の地震以後の熊本県の書店を多く取材している。本屋の姿から被災地の生活の現状も垣間見られる。人の生活が安定していけば、本屋は求められる。地域の人との交流を大切にしている本屋の姿がそこにある。 決して簡単ではないが、本屋の醍醐味は確かにある。この本を読んで自分も本屋をやってみようと思う人もいるのではないだろうか。
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先週行われた「本屋大賞」のパーティは書店員の本に対するLOVEに溢れた素敵な空間でした。しかし、会の中締めの挨拶である書店員さんが「本屋大賞は素晴らしいイベントだけど、もしかしたら本を愛する人のためのものだけになっているのではないか?本屋大賞に甘んじず、本屋大賞の外側にいる人にど...
先週行われた「本屋大賞」のパーティは書店員の本に対するLOVEに溢れた素敵な空間でした。しかし、会の中締めの挨拶である書店員さんが「本屋大賞は素晴らしいイベントだけど、もしかしたら本を愛する人のためのものだけになっているのではないか?本屋大賞に甘んじず、本屋大賞の外側にいる人にどう本を手にとってもらうか真剣に考えたい!」的な挨拶をされてました。本に対する性善説的空気が、一瞬ヒヤリとしたと思いました。ヒヤリは進行しています。本書では頑張っている本屋さんとして取り上げられていた代々木上原の幸福書房の突然の閉店は最近のニュースです。この本を図書館で借りてクラウドに感想を書いている自分も本屋さんを追い込んでいる戦犯なのかと自問自答しながらページをめくりました。また震災と本屋さんについての取材の旅には胸が苦しくなりました。自分が子供の頃楽しみに通っていた書店が出てきたからです。本を読むことは生まれてきた喜びの中で最大のもののひとつだと思いますが、それが成立しているのは本を書く人、本を作る人、本を届ける人、本を売る人が繋がっているからで、その中で本を売る人と本を買う人の関係性こそが起点になる物語はなんとか新しく生み出せないのだろうか?と思いました。アマゾン全勝時代に本屋の、しかも地方の本屋の夢見る未来は「本が好き!」だけでは戦えないようです。ただ自分が本書から見つけた光は、本屋のビジネスの中で見えていなかった部分で学校関係の「外商」という役割。地方の本屋は教育とタッグを組む、という道はもっと可能性あるのかな…となんとなく感じました。
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フリーランスの記者が、ここ5年、とりわけ東日本大震災以降、出版不況とも相俟って消えていった街の本屋さんを中心に書き下ろした雑誌の連載を本にまとめたもの。岩手・宮城・福島の3県と熊本は別の章立てで構成。
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全国の本屋さん 色々と工夫している。 本屋さんに行きたくなった。 最近 電子書籍と図書館ばかりで少し反省。
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