社長の決算書の見方・読み方・磨き方 の商品レビュー

古山喜章(著者)

2018/03/17

中小企業の決算書は経理担当ではなく、契約している会計事務所の税理士が作成する。筆者は税理士や会計士ではなく、あくまで社長の立場から決算書の見方を解説している。
決算書の作成は税理士任せにしてはならない。税理士は税務署と税金を主眼に勘定科目を仕分けするため税引き前利益を重要視する。
しかし、社長に大切なのは銀行を主眼とした仕分けであり営業利益を最大化しなければならない。そのための方法論が難しい専門用語を用いずにわかりやすく書かれている。
総資産をできるだけ小さくすること、減価償却費をできるだけ多くすること、特別損失の重要性を知ることなど、超実践向きの優良書である。