されど人生エロエロ の商品レビュー
図書館で借りた当日に読み切るあたり、オノレのお里が知れよう… しかも並行して読んでいたのが町田康訳『宇治拾遺物語』という… 電車で立ち読みしていたら、何かの拍子で屈んだ向かいのおじさんに表紙を目撃された。目深に被ったキャップから覗く眼光は鋭かった。和田誠による途方もないエロ絵に...
図書館で借りた当日に読み切るあたり、オノレのお里が知れよう… しかも並行して読んでいたのが町田康訳『宇治拾遺物語』という… 電車で立ち読みしていたら、何かの拍子で屈んだ向かいのおじさんに表紙を目撃された。目深に被ったキャップから覗く眼光は鋭かった。和田誠による途方もないエロ絵に何か人生の真理を見抜いたのだろうか。興味はあれど訊くに訊けない。電車で表紙無修正のMJを読むなどという公然猥褻スレスレをやらかしている手前、なおさら。 エロは個々人で、あるいは強いて含めればカップルで、黙々と秘めて営まれるものと常日頃考えて生きているから、MJが披露する文字通りの赤裸々には胸のすく想いがする。私的に消費されるエロから、次代へつづくエロの創出へと、みうらじゅんは、乗員・乗客の三半規管をことごとく破壊するほどの舵を切っている。 いま、バランスを崩すところからバランスを再考しよう。 ところで。 みうらじゅん関連書籍のブクログレビューを巡回していると「電車で吹き出しそうになった」といった告白がちらほら。世には意外と冒険家がいるものだと驚かされる。 梅萌ゆる 隣はMJ 読む人ぞ
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相変わらず楽しい。男なんて人生の3分の2はエロいこと考えてきた。そんなこと認めて気楽に生きていこうぜ。
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- ネタバレ
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「週刊文春」で連載されていた(現在進行形で連載されているかもしれない)みうらじゅん氏のエロネタエッセー。 「エロ」というトピックだけで、よくもまぁこれだけ毎週、違う話が出てくるもんだと半ば呆れもするが、自分の周囲のバカなエロ友達のネタに留まらず、自身の青年期の体験まで晒してくる、みうら氏の「エロ」に対する肝の据わり方というか、妙な凄味すらうっすら感じられたりする。 しかし、男はだいたい多かれ少なかれエロいこと考えて生きてると思ってたけど、この本を読むと、ある種の病気のような域にまで昇華すればエロで飯が食えるのね、ということが分かる。 これが男子のスタンダードだと思われると非常に語弊があるが、読んでて楽しいのは間違いない。
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「人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた」の書き出しで始まるエロ話。週刊文春連載のエッセイ集をまとめた第2弾。 若い頃の恥ずかしながらのエロ話から、年齢を重ねて見えてくる性の極みまで、馬鹿馬鹿しいけど人間の本質を突くことこの上ない。
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【またまた大放出、エロエロエッセイ80連発!】“人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた”でおなじみ「週刊文春」の人気連載、文庫本第二弾! 酒井順子さんとの対談も収録。
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