天使 の商品レビュー

ニコル・マッソン(著者),いぶきけい(訳者)

2024/09/21

『ちいさな手のひら辞典』シリーズの「天使」ですね。ちょっと豪華な感じがします。
著者は、ニコル・マッソンさん、大学教授を経て現在は文筆家として活躍されています。
訳は、長瀬聡さん。
　天使を八十三項目で解説されています。
　『本書は、天使に関するさまざまな疑問に答える「天使の辞典」です。かつてフランスに大ブームを巻き起こした、貴重で珍しいクロモカードのレトロかわいいイラストが、それぞれのページを飾り、コレクションにも欲しい手のひらサイズの愛くるしい一冊となっています。』とあとがきにあるように、オールカラーの図版が美しいですね。
　「天使」は神話やユダヤ教、キリスト教、イスラム教などの宗教、寓話などの民話・伝説、絵画等々、身近なファンタジーを彩るスターです。
　「天使」の姿も、子どもや、人の形をしたもの、精霊、妖精等々と数限りなくみられます。
　「天使」は、平和や、愛、情愛、物の精等々、私たちの象徴としても身近ですね。
　ロマンをつかさどるメルヘンを求める「天使」を知る、面白い辞典です。

2022/12/26

そこまで高くない割に装丁が豪華。
本文に使用されている石版画の図版も美しい。
持っているだけで楽しい気持ちになれる。

2020/10/08

主に19世紀フランスのクロモカードから、天使たちを集めた天使の事典。
たぶんほとんどがリトグラフ？名画や彫刻ではないそれらのイラストは、名画よりはるかに庶民に身近なイマジネーションだっただろう。
美丈夫や美女、子供の姿でもどこか艶めかしいヴィクトリアンスタイルの天使。
解説はほとんど、多くの書物で言及されていることを短くまとめたものだった。
だが、ヴィジュアルイメージで“天使”とされているものが、聖書をよく読むと“誰が”とは正しく言及されていないことをちゃんと指摘していて興味深い。
それにしても、モルモン教の天使についてまで言及されているとは思わなんだ……！
天使を使った格言や詩なども紹介。

ハンディサイズで持ち運びにうれしい。
もっちりとした表紙の触り心地がたまらないｗ