科学者と軍事研究 の商品レビュー
天文学者で平和主義者の池内了先生の新著。ほぼ同じテーマの前著から二年足らずで上梓というのは,随分力が入っているのだな…と。先生が自衛隊違憲論者というのは初めて知ったが,突き詰めるとやはりそうならざるを得ないのかも知れない。 ただ,先生のいう「民生品」と「軍事技術」というのはそん...
天文学者で平和主義者の池内了先生の新著。ほぼ同じテーマの前著から二年足らずで上梓というのは,随分力が入っているのだな…と。先生が自衛隊違憲論者というのは初めて知ったが,突き詰めるとやはりそうならざるを得ないのかも知れない。 ただ,先生のいう「民生品」と「軍事技術」というのはそんなに区別のつけられるものなのかという疑問は残る。「軍事」を「安全保障」と,「軍」を「自衛隊」と言い換えるのを欺瞞だとして「言葉は大事にしなくては」と説いているけれど,自分の言葉遣いには無頓着な面が散見されるのも気になった。 大学の研究予算への締め付けが年々厳しくなっており,競争的資金の獲得が研究室の死活問題になる中,防衛省や米軍からの資金に飛びついてしまうことの危惧は理解できる。学問の自由を資金面からもっと確保していく政策が望ましいとは思うが,問題は国民の理解が得られるか,だろうか。
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科学者と軍事研究。池内了先生の著書。科学者や研究者は、人類の未来のため、地球の未来のためになる研究に邁進するべき。それが科学者や研究者の使命。科学者や研究者の使命は軍事に利用できる研究をして、戦争に勝つことに協力し、殺人行為を幇助することではない。池内了先生の科学者や研究者として...
科学者と軍事研究。池内了先生の著書。科学者や研究者は、人類の未来のため、地球の未来のためになる研究に邁進するべき。それが科学者や研究者の使命。科学者や研究者の使命は軍事に利用できる研究をして、戦争に勝つことに協力し、殺人行為を幇助することではない。池内了先生の科学者や研究者としての価値観に共感しました。
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