波紋 の商品レビュー
手習い仲間の猪助が瓦版に直春のことを書いたために、いろいろな波紋が広がることになる。一つは、薫風堂の教え方のすばらしさを、もう一つは、直春が通う民斎の道場の道場破りを見事に退けたこと。ここから、いろいろな出来事が起こって来るのだが、その辺の描き方がうまい。直春が本を書くことになっ...
手習い仲間の猪助が瓦版に直春のことを書いたために、いろいろな波紋が広がることになる。一つは、薫風堂の教え方のすばらしさを、もう一つは、直春が通う民斎の道場の道場破りを見事に退けたこと。ここから、いろいろな出来事が起こって来るのだが、その辺の描き方がうまい。直春が本を書くことになって仕舞ったりする。相思相愛の美雪の具合が悪いということが分かり、直春は心痛めるのだが、さていったいどうなることか。
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偶然見つけた作家さんだが、ヒット! 実にいい。血生臭くなく、人情にも溢れ知恵にも機微にも富み、好かれる主人公が読んでいて気落ちいい。 「教育には何が大事か?」というテーマにも踏み込んでいるのが素晴らしい。哲学を持っている作家さんなんだろう。他の作品も食指が伸びる。
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