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不寛容という不安 の商品レビュー

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2022/07/21

不寛容という不安 真鍋厚 彩流社 資料として役立つ内容だ 過去の戦争などを取り上げながら 客観的に比較し深読みして 人間が根本的に持つ暴力性の 理不尽さに気付くことから 人生や集いを始め直す必要があると 説いているのだろう しかし個々の現象面から離れられず 俯瞰による視野の広さ...

不寛容という不安 真鍋厚 彩流社 資料として役立つ内容だ 過去の戦争などを取り上げながら 客観的に比較し深読みして 人間が根本的に持つ暴力性の 理不尽さに気付くことから 人生や集いを始め直す必要があると 説いているのだろう しかし個々の現象面から離れられず 俯瞰による視野の広さが 足りないのではないか? ナショナルリズムはアイデンティティに 基づくモノであろう 個性ある己の存在を アイデンティティとして肯定するならば 同時に相手の存在を認めることでのみ 対等性を確保でき 調和を視野に入れることができる筈だ 感情的な戦争行為に 条約やルールなど入る隙はないし 戦争はすでに根源的な多様性を 破っているのである しかしそこに不安と強欲からなる 打算的な仕掛けがあれば 力関係による約束の押し付けが成り立ち 不平等な欺瞞満載の条約やルールで ハンディーをつけることになる それが現実の矛盾だらけで ヤクザチックな戦争である

Posted byブクログ