仕方ない帝国 の商品レビュー
朝日新聞にもっと登場してください。高橋純子さんの感性が好きだし独特の表現に思わず拍手しています。あなたがまだ書ける新聞だから朝日をとっていると言っても過言ではありません。この本もちょっと前のものだから今読んでもなあと思いながら手にしましたがとんでもなかった。 後半のインタビューも...
朝日新聞にもっと登場してください。高橋純子さんの感性が好きだし独特の表現に思わず拍手しています。あなたがまだ書ける新聞だから朝日をとっていると言っても過言ではありません。この本もちょっと前のものだから今読んでもなあと思いながら手にしましたがとんでもなかった。 後半のインタビューもよかった。斎藤環さんの自民党ヤンキー論は爽快。 長谷部さんの言い訳っぽいのに突っ張った言い方は ん! と思いながら読んだが、まあ判断は保留しとくことにしますわ。嫌いな人じゃないので。
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朝日新聞政治部次長兼論説委員。 朝刊に、何やら歯に衣着せぬことを面白く言ってる記者がいるな、と思っていたところ、かような本も出していることを知り、読んでみました。 第一章では書き下ろし4本、二章では2015年から2017年にかけて朝日新聞で掲載された「政治断簡」計18回の再録、三...
朝日新聞政治部次長兼論説委員。 朝刊に、何やら歯に衣着せぬことを面白く言ってる記者がいるな、と思っていたところ、かような本も出していることを知り、読んでみました。 第一章では書き下ろし4本、二章では2015年から2017年にかけて朝日新聞で掲載された「政治断簡」計18回の再録、三章は「論座」や「朝日新聞」に掲載された、角界の知識人との対談内容再録。 内容はほぼ政治的なもの。 とかくムードに流されがちになる世論を、権力に迎合することなく常に批判的な目線で捉え、掘り下げる。 ジャーナリズムには必要なことをあらためて認識。 心に残った言葉。 反日。国賊。売国奴。 批判のためというよりは、排除のために発せられる言葉。国家を背景にすると、ひとはどうして声が大きくなるのだろう。 衝動的に人を侮辱するパフォーマンスを権力のある人間が演じれば、あらゆる人たちの生活に影響が及び、他の人たちも同じことをしてもいいという、ある種の許可証を与える。 新聞記事はわかった気にならないと書けない面がある。日々の出来事を分類し、枠に入れて提示しなければ情報として機能しないから。逆に言うと、情報として機能させるために、枠からはみ出る部分は「なかったこと」にすることもある。「どうしてこんなことになったんだ!」と後に驚かされることになる事象は往々にして「なかったこと」の累積から発芽している。 カジノ法案をめぐるいまの国会の様相は、そのひとつの亜種かもしれない。 衆院内閣委員会の5時間33分という審議時間。トップバッターとして質問に立った自民党議員が唱えた般若心経。人の不幸を収益にしていいのかという倫理は等閑視され、投資と雇用が生まれる、他国もやっている、収益で依存症対策をやればいいなどと、金目の話に矮小化される。 政治って、ひとの不幸をできるだけ小さくするためにあるんじゃないの? 誰かの不幸が前提の経済成長って何? 根源的な議論はされずに賛成多数、一丁上がり。これぞ「決められる政治」の成れの果て。「政権交代可能な二大政党制」の成れの果てとも言える。 かつて気軽に便利に使ってきた言葉に報復されている、そんな気すらしてくる。
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なんか物騒。スパイシー。でもその刺激がクセになる。右も左も分からないまま、サムネのタイトルでお腹いっぱい、みたいな。 ボーッと開かずに通り過ぎた無知ゆえの未知の扉を追記予定。知らぬは恥だが役に立、、、むりか。
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