1,800円以上の注文で送料無料

九年前の祈り の商品レビュー

3.3

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2026/04/15

日曜美術館で司会をされていたのをきっかけに手に取りました。 フランス文学研究者ということで、とてもそれを強く感じられる作品でした。 何気ない、大きな事件の起こらない日常が描かれているが、何故かちょっと心に引っかかり、躓き、悩みもがきながらヒビを生きている・・・。美しい文章ですが、...

日曜美術館で司会をされていたのをきっかけに手に取りました。 フランス文学研究者ということで、とてもそれを強く感じられる作品でした。 何気ない、大きな事件の起こらない日常が描かれているが、何故かちょっと心に引っかかり、躓き、悩みもがきながらヒビを生きている・・・。美しい文章ですが、正直読後感は何とも言えない重めな気分になります。

Posted byブクログ

2026/02/18

自分が転勤族の家庭に生まれて地元(田舎)と呼べるところがないせいか、あまりわからない感覚が多かった。文章自体もすっと入ってこず、流し読みしてしまった。

Posted byブクログ

2026/01/23

・九年前の祈り 田舎の古臭い価値観、監視社会の描写も無責任なハゲ外人も、癇癪持ちのちぎれたミミズのように暴れ回る意思疎通の出来ない息子も、全部嫌だなって感じた、すごく。 特に希望もない終わり方で何を感じたらいいか分からないと感じた。主人公の意志のない感じ、なんというか救いの無い話...

・九年前の祈り 田舎の古臭い価値観、監視社会の描写も無責任なハゲ外人も、癇癪持ちのちぎれたミミズのように暴れ回る意思疎通の出来ない息子も、全部嫌だなって感じた、すごく。 特に希望もない終わり方で何を感じたらいいか分からないと感じた。主人公の意志のない感じ、なんというか救いの無い話。 ・ウミガメの夜 悶々とした大学生達が一人の故郷に行ってウミガメをひっくり返す話。文体のくせもすごいし中身も何が言いたいかよく分からなかった。ウミガメ虐めるな。 ・お見舞い やっと全部繋がってると気づいた。漁港大変。 ・悪の花 子を埋めなかったばあちゃんと親切な他人の子。 全編通して田舎のどんよりとした空気があった。捻った表現も多く、感じ取れるものがあまりなかった。

Posted byブクログ

2025/02/05

まさかの地元が同じで驚きました。内容的にも苦しいのに、自分の地元の方言で描かれているので余計苦しかったです。

Posted byブクログ

2022/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みづらかった~。文章にまとまりがなくて読みづらい。キャラクターのバックグラウンドや綿密に描くところは高村薫っぽく、しかし高村女史ほどの文才があるわけじゃないからただただ「読まされている」感じがする。ストーリーにテーマがあるのも、そこを支柱にして進めているのは(真面目に話を練っているんだろうなあと)伝わるんだけど、肝心の言葉が散らかっていて全然入りこめなかった。

Posted byブクログ

2022/06/18

芥川賞受賞作『九年前の祈り』を含む4編を収録した1冊。 収録作品はどれも大分を舞台にしており、登場人物がほんの僅かずつ繋がっていたりします。田舎の、閉鎖的な息苦しさが特徴的です。 どこがどう、とは具体的に言えないのですが、何となく言葉選びが印象的でした。 きっと、人によっては読...

芥川賞受賞作『九年前の祈り』を含む4編を収録した1冊。 収録作品はどれも大分を舞台にしており、登場人物がほんの僅かずつ繋がっていたりします。田舎の、閉鎖的な息苦しさが特徴的です。 どこがどう、とは具体的に言えないのですが、何となく言葉選びが印象的でした。 きっと、人によっては読んでいてすごく息苦しさを覚えるのではないかな、と思います。

Posted byブクログ

2021/11/25

NHK日曜美術館で朴訥としゃべる小野正嗣さんの芥川賞受賞作「9年前の祈り」とその続編。妻が面白かったと読み終えた後に手に取った小説。大分県の南部、過疎の集落に息づく人々と異人まれびととの交流を描く。そこに小野さんの兄おそらく軽度の知的障害がある方を「タイコー」として織り込んでいく...

NHK日曜美術館で朴訥としゃべる小野正嗣さんの芥川賞受賞作「9年前の祈り」とその続編。妻が面白かったと読み終えた後に手に取った小説。大分県の南部、過疎の集落に息づく人々と異人まれびととの交流を描く。そこに小野さんの兄おそらく軽度の知的障害がある方を「タイコー」として織り込んでいく。人が住まなくなっていく地域を今現在として描いていくローカルでありながら、地域を超えた私の生きる今につながる空間として実感させる作品であった。今後も小野さんの作品を読み続けていこうと思った。

Posted byブクログ

2021/10/12

基本的に、芥川賞受賞というだけで読むことはもうしないんで、本作も、どこか別のところで取り上げられているのを見かけたのかも。で、結構久しぶりに同賞受賞作を読んだ気がするけど、やっぱり合わないす。内容はいかにも取りそう、って感じがするけど、正直、どこが面白いのか理解できず。どれだけ文...

基本的に、芥川賞受賞というだけで読むことはもうしないんで、本作も、どこか別のところで取り上げられているのを見かけたのかも。で、結構久しぶりに同賞受賞作を読んだ気がするけど、やっぱり合わないす。内容はいかにも取りそう、って感じがするけど、正直、どこが面白いのか理解できず。どれだけ文学的であろうが、物語の内容自体が面白くない以上、魅力を感じろという方が難しい。短編集なんだけど、上記の訳で、表題作以外まではちょっと読む気が起こらず。なんで積読。でもきっと、この先改めて手に取ることもあるまい。

Posted byブクログ

2021/09/01

読書開始日:2021年8月29日 読書終了日:2021年9月1日 所感 内容や構成は、視点が頻繁に変わるためかなり難解ではあったが、 怒哀表現が完璧だと感じた。 自分が感じたことのある心情が、包み隠さず詳細に描かれていた。 本書は題別で話が進行していくと思っていたが、全てがつなが...

読書開始日:2021年8月29日 読書終了日:2021年9月1日 所感 内容や構成は、視点が頻繁に変わるためかなり難解ではあったが、 怒哀表現が完璧だと感じた。 自分が感じたことのある心情が、包み隠さず詳細に描かれていた。 本書は題別で話が進行していくと思っていたが、全てがつながっていくという自分好みの構成。 ただやはり純文学ということもあり複雑で、しっかりとした繋がりは見せてくれない。 ただ人間関係なんてそんなもので、実はつながっていても知らない、気づかない、思い出さないなんてざらだ。 リアルに即していると思う。 ここからは個人的な解釈だが、 さなえは、過去のみっちゃん姉に救いを求めた。 さなえの現状を乗り越えた先が、みっちゃん姉だと思いたかった。 さなえはいまにも負けそうだった。 「とにかくそんなものから解放されて自由になりたかったのだ」がかなり痛烈。 本物の希敏を、理解が及ぶ希敏を見たいあまり、無理に引っ張り出す際にできるあざ。 経験したことはないが、共感せずにはいられない。 自分を通して生まれ落ちた天使が、到底理解の及ばないものとしたら、誰でもその心境になるはず。 そして、みっちゃん姉もやはりさなえと似たような時を過ごしたのだろう。 カナダへ訪れた際、教会での「九年前の祈り」はまさしく、伽=タイコーに対しての祈りだった。 人一倍祈っていたのはそのためだ。 その祈りが通じて、伽=タイコーは、立派に成長をした。 「生きていくうちに摩耗し消えていくはずの驚き」に付きまとわれながらも、人に尽くした。 そして千代子を救った。 悪の花の題、千代子の題で、かなり熱中して読み進めた。 真鶴に似た鳥肌が立った。 さなえの祈りも届けばいいと切に願う。 九年前の祈り あんパンの皮だけ食べるような会話だった 額には玉の汗 苛立ちと怒りがざらつく熱風となってさなえの顔を焼いた 怒りの表現がうまい 発酵、腐敗 みっちゃんねえの顔に明るい色の花が、嬉しそうな笑みがパッと広がった 美しい天使の中に埋もれた本物の息子 無垢の世界をそれとして見つめることのできるさなえだけが、皮肉にも無垢から限りなく遠かった とにかくそんなものから解放されて自由になりたかったのだ どこの世界に明るいだけんの人がおるんか 意地の悪い優越感 ウミガメの夜 お見舞い どうせ無駄なことをするのだから 悪の花 目の端に白く濁った汁が滲んだ 生きていくうちに摩耗し消えていくはずの驚きがいまだにタイコーとともにあった いや、ちがう。千代子の方が、トミという名の最初の妻と同じ道を辿ったのだ 忙しなさと熱意を失っていくにつれて涸れていったあの水

Posted byブクログ

2021/08/13

文体は美しく、情景が湧き上がる。 短編4つの話の重なり方がとても良い。 読後に子供の頃の記憶を辿ったような感覚になる。

Posted byブクログ