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ひかり舞う の商品レビュー

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2020/05/12

明智光秀の家臣であった父の死後、母と妹サキと仕事を探しながら放浪していた7歳の平史郎は、勤め先でもらったまんじゅうを自分一人で食べてしまった日、妹に先立たれてしまった。母はその後戦場で討ち取られた頭部を洗う「首洗い」の仕事を始めるが、それに従えない彼は、そこで知り合った雑貨衆のタ...

明智光秀の家臣であった父の死後、母と妹サキと仕事を探しながら放浪していた7歳の平史郎は、勤め先でもらったまんじゅうを自分一人で食べてしまった日、妹に先立たれてしまった。母はその後戦場で討ち取られた頭部を洗う「首洗い」の仕事を始めるが、それに従えない彼は、そこで知り合った雑貨衆のタツについて行くことにする。タツは彼を漁師の太一の家に連れて行き鉄砲を習うよう言うが、彼には適正も意欲もなく、その家でできたのは家の仕事と針仕事だった。 8歳で親元を離れ、9歳で自立した男性ぬいもの師平史郎の半生を描く。 スカイエマの表紙と挿絵も、青春がんばる感を上げている。 *******ここからはネタバレ******* なんとも、何を描きたいのか、最後までわかりにくかった物語。 武士の子だった平史郎が父の死により食べものにも困る生活になったところから、逆差別に負けず立派なぬいもの師になったことなのか? 母との縁を切って主も持たず、自力で生きていく道を選んだが、人との縁を求め、縛らないつもりでいたのが縛り、葛藤しながら人との距離をはかって生きてきたことなのか?(実はここの部分が一番わかり辛い)。 キリシタンの絆の強さや彼らの崇高な生き方なのか? 波乱万丈の生涯だったから仕方ないとは思うものの、感情移入できず、あらすじを追うだけの読書になってしまいました。 加えて、日本語表現のわかりにくい部分やストーリーが前後して語られている部分もあり、少々難解です。 著者はあとがきで、文禄の役の際に小西行長が日本に連れて帰った少女おたあをノベライズしたいと思っていたと書いていますが、それでは彼女を描くためにこの物語はあったのか? それでは、男性ぬいもの師という当時は珍しい職業を選んだ平史郎はかえって焦点が曖昧になる存在ではないのか? などと思ってしまうのでした。 クリスチャンのための月刊誌「百万人の福音」に「ひかりの道すじ」というタイトルで連載されたものの加筆修正。

Posted byブクログ

2018/02/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本人の好きな戦国時代が舞台。 武家の男の子でありながら、戦うことより縫い物の好きな平史郎。彼にかかわっていくタツ、周二が素敵なかかれた方をしていた。 小西行長の事をキリシタン大名としかしらなかったことが申し訳ない。 それにしても日本人は朝鮮に出兵して酷いことをしてるよね。こういう過去は目をつむりたいけど心に留めておかなきゃって思います。

Posted byブクログ

2018/02/12

明智光秀の家臣だった父が討死し、母と別れてひとり立ちした七歳の少年・平四朗。生来布や着物に興味があったことから、お針子として働くことにしたが、

Posted byブクログ

2018/01/27

戦国時代にキリスト教の信仰を貫いた、殉教者たちの生きざまをサイドストーリーに、彼らとつかず離れず生きてきた少年の生涯の歩みを描く。「神さまは人が苦しむのをわかっていて、ほうっておかれるとおおせですか?」この避けて通れぬ疑問に対する答えは「信じる」人にしか受け入れられないだろう。そ...

戦国時代にキリスト教の信仰を貫いた、殉教者たちの生きざまをサイドストーリーに、彼らとつかず離れず生きてきた少年の生涯の歩みを描く。「神さまは人が苦しむのをわかっていて、ほうっておかれるとおおせですか?」この避けて通れぬ疑問に対する答えは「信じる」人にしか受け入れられないだろう。それが「信じる」ことだ。彼らの毅然とした信仰がまぶしい。

Posted byブクログ