神坐す山の物語 の商品レビュー
作者が幼いころに見聞きした、母方の実家である奥多摩の神社にかかわる怪異譚。 御師が’穢れ’と呼んだ理由にぞわっとする「兵隊宿」、心を衝かれた「見知らぬ少年」など七編。
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浅田次郎の母親の生家である武蔵御嶽山神社でおこる霊験に基づく物語。 神道に従事する一族の持つ霊感からか、不思議な体験が語られているが怖くはなく語られるのは神の坐すところで起こるからだろうか?淡々とこういう不思議があった、こんな事があったというような調子。 これを読んで、御嶽山神社...
浅田次郎の母親の生家である武蔵御嶽山神社でおこる霊験に基づく物語。 神道に従事する一族の持つ霊感からか、不思議な体験が語られているが怖くはなく語られるのは神の坐すところで起こるからだろうか?淡々とこういう不思議があった、こんな事があったというような調子。 これを読んで、御嶽山神社の宿坊へ泊まってみたくなりました。
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御嶽山に何度も訪れたことがある。滝本の駅からケーブルカーに乗らず濃い霧の中をあるいた時の神秘的な参道を思い出した。 次に訪れるときは更に神々の遍満する雰囲気を味わうことになると思う。
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青梅御岳山の宿坊での怪異譚。よく登った山の話でディテールがありありと目に浮かぶ。そして相変わらず素晴らしい筆致で哀しい物語を紡いでくれる。
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この本を開いて読み始めれば、清らかで貴くて少し恐ろしい神々の御坐す山の世界に、すぐに自分も包まれるような感覚になる。なんとも神妙な心持ちになる。(そこが例え通勤ラッシュの電車の中でも) 八百万の神のような日本特有の神の捉え方、それによる自然への畏敬の念、目に見えない世界を信じる...
この本を開いて読み始めれば、清らかで貴くて少し恐ろしい神々の御坐す山の世界に、すぐに自分も包まれるような感覚になる。なんとも神妙な心持ちになる。(そこが例え通勤ラッシュの電車の中でも) 八百万の神のような日本特有の神の捉え方、それによる自然への畏敬の念、目に見えない世界を信じる心、私はそういうのを好ましく感じているのでとてもよかった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
浅田次郎が幼い頃に聞いた、御嶽山にまつわる不思議な話の短編集。 日本古来の神道にまつわる話が多いため、難解な言葉が多いものの、終始不思議な感覚に包まれながら、読み耽った。 後書きで、幼い頃に聞いた本当の話であるとわかり、再度読み直したくなった。特に当時では当たり前だった狐憑きの話は興味深く読めた。 近代化で神々が遠い存在となった昨今、八百万の神々を感じながら読むことができた。
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著者の母方の実家は、代々武蔵御岳神社の神官を務める家系。そこで見聞きした話を元にした不思議な物語。明治・大正・昭和と、著者の曽祖父、祖父、伯父の3世代にかけて、今よりずっと神様が身近だった時代の話。しかも舞台は下界と隔絶された山の上の神社と御師集落。独特の日本的な情緒が感じられて...
著者の母方の実家は、代々武蔵御岳神社の神官を務める家系。そこで見聞きした話を元にした不思議な物語。明治・大正・昭和と、著者の曽祖父、祖父、伯父の3世代にかけて、今よりずっと神様が身近だった時代の話。しかも舞台は下界と隔絶された山の上の神社と御師集落。独特の日本的な情緒が感じられて、なんともいえない余韻が残る。 御岳山にはハイキングに行ったことがあるので、情景を思い出しながら読んだ。天狗岩とか綾広の滝とか、ハイキングコースにあった場所も出てきて、また行きたくなった。
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浅田氏がこんな家系の人だったとは初めて知りました。験力や修験者と交流した経験談を直接聴くことができた最後の世代かもしれないと思うと、氏が作家である偶然に感謝したいです。 御嶽山に是非行ってみよう。
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験力の高い神官の曽祖父 霊が見える 祖母 霊は見えないけど芸事には天才肌な祖父 など魅力的な人物が沢山でてきます 死んだ伯父の気配を感じたり 伯母が天狗にさらわれたり 密教の修行者が現れたり いかにも深い山の中で 起こりそうな ちょっと怖いような 引き込まれる話でした
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※このレビューにはネタバレを含みます
2018年、24冊目です。 山の神という言葉は、最近、箱根駅伝のランナー紹介の時によく耳にしますね。 山岳信仰が、日本古来の神道に結びついて形作られていると思いますが、 そういった説を待たずとも、少しばかり山の奥深い場所に、一人で足を踏み入れると、なんとなく「畏れ」を感じる。人は山の神を畏敬の念を持って受け入れている。 魂魄というものに出逢ったことはないですが、存在を寛容に受け入れる精神世界が私の直ぐそばにあることは確かだと思えます。 八百万の神々がいるとすれば、私のそばに存在し、私の暮らしの、いや行動の一つ一つにその存在の力が影響しているのかもしれません。 運がいいとか悪いとか、、、。 いくつかの短編で構成されていますが、それぞれが繋がっていて、読み手が全くストレスを感じずに、次々に新しい物語に入っていけました。
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