瓶詰地獄 の商品レビュー
この美しい、楽しい島はもうスッカリ地獄です。 浜辺に流れ着いた3通の手紙。そこには、遭難した兄妹の無人島での生活が綴られていた。
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夢野久作の「瓶詰の地獄」…。 瓶詰にされた地獄で起こったような話ともとれるけど、二人きり瓶詰にされたような行き場のない、窒息しそうな、そんな地獄ともとれるのかもしれない…。 結局、兄が狂ってしまったのか、妹もまた狂ってしまったのか、この話自体が狂人の戯言だという創作なのか…。 ...
夢野久作の「瓶詰の地獄」…。 瓶詰にされた地獄で起こったような話ともとれるけど、二人きり瓶詰にされたような行き場のない、窒息しそうな、そんな地獄ともとれるのかもしれない…。 結局、兄が狂ってしまったのか、妹もまた狂ってしまったのか、この話自体が狂人の戯言だという創作なのか…。 ホノジロトヲジ氏の絵がまた、雰囲気があってダークでイノセントで合ってるんだな…。
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イラストはイラストで好きなのだが、本作には合わなかったように思う。独特の解釈のイラストもあり頑張っているのは伝わるのだが、どうしても涼しさを感じてしまう。 おそらく色味のせいだろう。 アヤ子が泣く場面ではウミガメや卵があるのは良いが、彼女自身は空色で、爽やかさを感じてしまう。最後...
イラストはイラストで好きなのだが、本作には合わなかったように思う。独特の解釈のイラストもあり頑張っているのは伝わるのだが、どうしても涼しさを感じてしまう。 おそらく色味のせいだろう。 アヤ子が泣く場面ではウミガメや卵があるのは良いが、彼女自身は空色で、爽やかさを感じてしまう。最後の絵もごちゃごちゃしすぎている。 妹から女を感じるという絵は赤茶色い色だったので、その絵だけは妖艶に感じられた。 最初のビール瓶の絵が三本以上あるのが謎すぎる。 島での生活についての説明の後にドーンと2ページに跨ぐ黒背景の1枚絵があるが、これが1番何を伝えたいのかよく分からない。 その次のページにしても、ヤバン人のように裸体になってしまったと書いてあるのにきっちり服を着た絵が横にあって首を傾げる。 どうにも私は夢野久作に小綺麗さを求めていないので、解釈が合わなかった。 第一の瓶はドグラ・マグラの妹を思い出す。 話の終わり方が呆気なかった。
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- ネタバレ
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いつだって、二人きり、二人だけが暮らす世界というものは、歪むというのか、美しいというのか、とても特殊な環境にならざるを得ない。二人が男女なら尚更……その環境内において、相手に対して覚える嬉しさや盛り上がってくる気持ちと、背徳感のような、後ろめたさのような、虚しい気持ちと。そして気持ちがいっぱいになったら縋るのは、神様という とても究極的な世界観だと思いました。(ちょうど今、愛することについて学んでいて、その中で神話からの引用がとても多いので、そういう事を思いつくのだと思います。)個人的にはとても好きです。
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私の好きな書簡形式でした。 ただ、最後まで読んでも、?という感じで、ネットの考察を読んで、ほ〜!という感じです。 奥が深く、あれはこういうことかな?といろいろ想像できるのが面白いです。
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タイトルに惹かれて借りた乙女シリーーーズ。 瓶だけに。 なんとなく「魍魎の匣」みたいにぎっしり何かが瓶に詰まってるグロい展開を期待したんですが、あにはからんや耽美でした。 そうきたか。 そうなるの? なんでやねん??? って感じ。
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夢野久作命日、遺作は「ドグラ・マグラ」 1928年『猟奇』 海洋研究所に漂着した手紙の入った3本のビール瓶 それは、孤島に漂流した兄妹からの手紙 一方通行の書簡体系式。 時間を遡って手紙が読まれる。 タイトル「瓶詰地獄」のセンスの良さ。 悲劇的状況の中で二人という幸福。 心身の...
夢野久作命日、遺作は「ドグラ・マグラ」 1928年『猟奇』 海洋研究所に漂着した手紙の入った3本のビール瓶 それは、孤島に漂流した兄妹からの手紙 一方通行の書簡体系式。 時間を遡って手紙が読まれる。 タイトル「瓶詰地獄」のセンスの良さ。 悲劇的状況の中で二人という幸福。 心身の成長と共に変化する関係。 なぜ地獄なのか、美しい兄妹の孤島での生活を読んで欲しい。 ホノジロトヲジさんの乙女系的キャラクターに救われるが、イメージ的には、もっと人間的かな。
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小説で読むと難しいと頭が拒否して避けて通った作家を絵本で読むとすんなりと受け入れてくれる。きれいな絵なので暗い作品も緩和され気になっていたけど避けていた本がまだあるので楽しみ。
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図書館で見かけて、イラストと題名に惹かれて手に取りました。 話自体知りませんでした。 手紙調なこともあり、とても読みやすい文体でした。そしてなんといってもイラストが繊細でキラキラとしていて、素晴らしかったです。 話の内容自体は兄妹の生々しい葛藤や懺悔が記されているのですが...
図書館で見かけて、イラストと題名に惹かれて手に取りました。 話自体知りませんでした。 手紙調なこともあり、とても読みやすい文体でした。そしてなんといってもイラストが繊細でキラキラとしていて、素晴らしかったです。 話の内容自体は兄妹の生々しい葛藤や懺悔が記されているのですが、イラストが入ることにより、どこか遠い夢物語のような気分になりました。現実から隔離されたような、不思議な気分になりました。 高校生か大学生の頃に、舞姫を授業でやりました。 国語の先生が「外国を舞台にしていて、わざと古い文体で書いているこの小説を、当時の人は遠い夢物語のように感じた。だから美しい悲恋の傑作だと言われた」というようなことを仰っていました。 私はそのとき実感が湧きませんでしたが、この本を読んで「こういうことか!」と腑に落ちました。 主人公たちにしたらとても辛い話だけれども、読んだ側はどこか別の世界の話だと思ってしまう。 とても繊細で美しい、手元に置きたくなる本でした。 好きになりました。 元の小説の方も買って読みたいです。
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乙女の本棚6冊目はいよいよ夢野久作でございますよ! 何がいよいよなんでしょうね 良くないなー 良くないよほんと 夢野久作なんてね 分かんなくて普通ですからね どうとでも取れるんですから どうとでも取れるように書いてるんですから どうとでも取っていいんですよ それをこうなん...
乙女の本棚6冊目はいよいよ夢野久作でございますよ! 何がいよいよなんでしょうね 良くないなー 良くないよほんと 夢野久作なんてね 分かんなくて普通ですからね どうとでも取れるんですから どうとでも取れるように書いてるんですから どうとでも取っていいんですよ それをこうなんかもうナイスアシストされてるわけです 良くないわー 夢野久作なんてね むしろ分かっちゃダメなんですから なんだかよく分からなかったけどなんか不思議な気持ちになったなーくらいで十分なんです ★3くらいがちょうどいいんですよ だいたい夢野久作ってどんな作家?って質問に答えようとしたら今の時代コンプライアンスに引っかかる言葉しかないですからね ピー音しか聞こえないですから なのでちゃんと理解できてる人なんてもうほんと犯罪者予備軍ですから 夢野久作大ファンです!なんて言ってる人は即刻拘束すべき危険思想の持ち主ですからね よく分からなかったなーくらいがちょうどいいんです ※本レビューには、現在の観点から見ると差別用語と取られかねない表現が含まれていますが、原文の歴史性を考慮してそのままとしました。
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