たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に の商品レビュー
今作品の醍醐味は他のミステリ作品とは違うところだと思いました。謎として伏せている箇所が、犯人の動機ではなく殺害された被害者の思惑になっているところが面白い点だと思います。 また面白さに一役買っているのが、三人称ではなく一人称視点で物語が進む所だと感じています。被害者、警視庁の方、...
今作品の醍醐味は他のミステリ作品とは違うところだと思いました。謎として伏せている箇所が、犯人の動機ではなく殺害された被害者の思惑になっているところが面白い点だと思います。 また面白さに一役買っているのが、三人称ではなく一人称視点で物語が進む所だと感じています。被害者、警視庁の方、加害者と目まぐるしく視点が変わっていくことで、読者が真実を追い求めたくなるよう設計されていると感じました。面白かったです。
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女の狂気を感じると共に 鈍感だと思っていた主人公:公洋が 実は人の気持ちに敏感だった事が驚きだった。 好きだったからこそ 好きな人に復讐をしてほしくない。。 出会わなければこんな事にはならなかった… というのが最後にわかり少しスッキリした。
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予想していなかった展開にびっくりした。表紙のナナちゃんが嘘つきでやばい女の子なのかなぁと思って読み進めていたが、同僚女性のほうが狂気じみていてすごく怖い印象だった。最後まで好きな女の子のために行動した光洋は優しすぎると思った。どんでん返しでいい意味で予想を裏切られたが、悲しくて虚しい気持ちも残った作品だった。
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峰岸さんがただただ狂気的で恐ろしい。 読み進めて行って、ななが峰岸に繋がるために公洋に近づいたのを知り、公洋の気持ちを思うと辛すぎるなぁと思っていたけれど、実は本気で好きになっていたことが分かりほっとした。 主人公はひたすらに優しくて、優しさが事件の全ての引き金だと思うと残酷だと思った。 公洋が死んだこと、そして峰岸の主張が通ったことにモヤモヤしてしまうが、面白かった。
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あらすじからどんな展開になるんだろうと… 読み進めても想像がつかなかったのは久しぶりだった。 誰が悪者かは初めから明確に描かれていた。 峰岸裕子、パーソナリティ障害を思わせる彼女は、 周囲に影響を与えるエネルギーに富んでいる。 そして害の無さそうな主人公の公洋と奈々。 なにかあ...
あらすじからどんな展開になるんだろうと… 読み進めても想像がつかなかったのは久しぶりだった。 誰が悪者かは初めから明確に描かれていた。 峰岸裕子、パーソナリティ障害を思わせる彼女は、 周囲に影響を与えるエネルギーに富んでいる。 そして害の無さそうな主人公の公洋と奈々。 なにかあるとすれば、悪者は奈々の方かと疑いながら読み進め、結果としては…。 短期間で話が進み、関係性が成熟する前に全てが終わってしまった。それでも憎しみや優しさや愛に溢れた、悲しくて感動する物語だった。
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公洋、奈々、峰岸の三人の視点から書かれる三角関係の恋愛ミステリーかと思いきや、峰岸の化け物じみた情念がひたすら怖い、甘ったるいだけではない恋愛ミステリーだった。また、「事件が起きてから、実際にはどのようなことが起こったのか?」「峰岸の過去と今回の事件のミッシングリンクは何か?」ということが明らかになっていく展開に驚かされた。それにしても、公洋は職場で上司にパワハラを受けて挙げ句にクビになり(峰岸の謀略)、その後殺されるという気の毒では足りないくらい悲惨な最期だったが、想い人の奈々も好意を持っていた(利用することから始まったが)というのが唯一の救いだったと思った。そう考えると「タイトルは公洋だけでなく奈々の視点から見たものでもあったのか。」という発見もあった。
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前半は冴えない男性が若くて可愛い女の子と出会って惹かれていく。別の同僚女性からも好意を寄せられる…という三角関係の恋愛小説かと思ってイマイチ乗り切れないでいたら… 同僚峰岸さんが普通じゃない。 公洋(コーヨー)・奈々・峰岸のそれぞれの視点で語られていく展開に惹き込まれて夢中で読ん...
前半は冴えない男性が若くて可愛い女の子と出会って惹かれていく。別の同僚女性からも好意を寄せられる…という三角関係の恋愛小説かと思ってイマイチ乗り切れないでいたら… 同僚峰岸さんが普通じゃない。 公洋(コーヨー)・奈々・峰岸のそれぞれの視点で語られていく展開に惹き込まれて夢中で読んだ。 公洋が奈々を思って起こした事件の本当の事実を奈々が知った時、思わず泣いた。
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峰岸さんの狂気が恐ろしい! どんどん公洋さんを追い詰めていく展開が恐ろしくてゾッとします。 周囲を巻き込んで、自分の思い通りにことを進めていく手練と執念に脱帽です。 最後、公洋さんが死んでしまう展開だけは残念すぎて… ストーリーだけでなく、 それぞれの視点で事件の裏が明かされていくのも面白かったです。 ななちゃんが公洋さんを本当に好きだったこと、森尾さんが公洋さんを信じていたこと、ハッピーエンドではなくても、誠実に生きていれば信じてくれる人はいるんだなと思えました。
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おもしろかった! スッキリもしないし めちゃくちゃ嫌な気分になる。 感情が忙しい。 でもおもしろかった!! 裏切られて傷ついて、みたいな 普通に恋愛小説だろうなと思っていたら 全くそんな話じゃなかった。 怖いよー頭おかしいよー峰岸さん。
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面白かった。 前半に散りばめられた伏線が少しずつ回収されていきました。 3人の視点から繰り広げられて途中に飽きずに一気読みでした。 登場人物が少なくわかりやすい内容です。
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