チェコの十二ヵ月 の商品レビュー
チェコに住む絵本作家出久根育さんが、チェコの自然や伝統的祭りや行事を四季を通して紹介している。 特に春を迎える行事が興味深い。異国の話なのに日本の風習とどこか似通っている。長い冬を耐え春の到来を祝う喜び、悪いものを追い払い豊作を祈り祝う気持ちはどこも同じなのだろう。 添えられたイ...
チェコに住む絵本作家出久根育さんが、チェコの自然や伝統的祭りや行事を四季を通して紹介している。 特に春を迎える行事が興味深い。異国の話なのに日本の風習とどこか似通っている。長い冬を耐え春の到来を祝う喜び、悪いものを追い払い豊作を祈り祝う気持ちはどこも同じなのだろう。 添えられたイラストが素敵です。
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出久根育さんの「チェコからの風」展で出会った本、図書館で借りて読みました。チェコで暮らす筆者が、生活のなかに息づく昔から伝わる風習などを通して、チェコの自然や人日の日々を綴るエッセイ集。 復活祭の話で、男の子が「ポムラースカ」(柳の枝を編んだ鞭)を持っている絵がありました。この...
出久根育さんの「チェコからの風」展で出会った本、図書館で借りて読みました。チェコで暮らす筆者が、生活のなかに息づく昔から伝わる風習などを通して、チェコの自然や人日の日々を綴るエッセイ集。 復活祭の話で、男の子が「ポムラースカ」(柳の枝を編んだ鞭)を持っている絵がありました。この鞭で女の子のお尻をたたくらしい笑。たたかれた女の子はその年健康に過ごせると言い、女の子じゃなくて大人の女性だと一歳若返るというのです。私もたたかれたい、男だけど
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※このレビューにはネタバレを含みます
絵本作家出久根育さんによるエッセイ本。 絵本作家さんがこんなに素敵な文章を 綴ることができる、ということにまず驚いて しまいました。天はいくつ才能を与えたのか。。 チェコの四季の移り変わり、自然や風土、 地元のお祭りや行事などなど、やさしい絵とともに 収められています。 プラハには20年以上前に旅行したことがあります。 もっと国のことを勉強してから行けばよかった と後悔している国NO.1です。 こちらから連載のアーカイブなどに行けます。 https://www.rironsha.com/dekune/index.html
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チェコに移住した絵本作家の著者が紹介するチェコの一年。さまざまなお祭りや風習、素朴な感じがする。 あまり馴染みのないチェコの一面を垣間見た。 著者の筆致も絵も、チェコへの愛情を感じる。
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出久根さんの絵がとても好きなので手に取りました。 チェコでの丁寧なくらしが伝わってくる素敵な一冊でした。 また、出久根さんの人柄も伝わってくるようで、こういう温かな人柄だからこその絵なのかなと思ったりしました。
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出久根育さんも同世代の作家さん。 それにしてもすごい行動力!ご夫婦でチェコに移住してしまってからの日々。もともとは、日本に送る仕事と一緒に編集者さんに向けて書いたチェコ便りを、理論社のWeb連載にしたもの。ちなみに今もボチボチ連載されてる様子。 学生時代に「存在の耐えられない...
出久根育さんも同世代の作家さん。 それにしてもすごい行動力!ご夫婦でチェコに移住してしまってからの日々。もともとは、日本に送る仕事と一緒に編集者さんに向けて書いたチェコ便りを、理論社のWeb連載にしたもの。ちなみに今もボチボチ連載されてる様子。 学生時代に「存在の耐えられない軽さ」という映画を見て、プラハの春について知り、すごく心動かされた私は、もちろんその後、原作も読み、チェコにすごく憧れを持っていました。その、チェコでの出久根育さんの過ごす日々は、タイトル通りおとぎ話のよう。 復活祭の前のお祭り、復活祭の卵、魔女焼きの行事、クリスマス、謝肉祭…どれもアメリカから伝わってきている日本人のよく知るそれとは違い、チェコの暗い雲と石畳の街の茶色がかったグレイのイメージが私に押し寄せてきて、素晴らしいなと思わせます。 とくに大好きだったのは、ディヴァドロ・コンティヌオという劇団の、まるで銀河鉄道のような、無人駅から列車に乗るところから始まる劇。出久根さんの素晴らしい挿絵にも導かれ、私もその劇の観客になったような、不思議な魅力がある文章でした。 それから、クリスマスイブのマチェイ教会のベトレム。これはジンジャークッキーで作られた、キリスト降誕の場面の再現なんですけど、絶対私もいつか見に行きたいと思わされました。 そして、出久根さんの天才ぶりが知れるのが、ザビヤチカという行事。豚を殺して捌くこと。この行事に参加し、豚の捌かれる前の様子、首を落とし、その温かい血を手でかき混ぜるのを手伝う出久根さん…ここの描写が詩的で美しく、この人は、画家で、詩人なんだと思わされました。 「十二の月」というスロヴァキア民話を絵本にするために、雪山を歩きにいってしまう、クルコノシェ山地から という日記もすごいです。帰りは車が雪に埋まってしまうほどの吹雪の中のスケッチ… この絵本、読み返したい。 と、まぁ、とにかく素敵なチェコでの暮らしが、描き下ろしのイラストとともに綴られる、おとぎ話のようなエッセイでした。 チェコの田舎、いいなぁ。
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