貝殻と頭蓋骨 の商品レビュー
「澁澤龍彦のすすめ」みたいな本だった。広く浅くとりあげつつも、そこには確かに澁澤龍彦がいる。「この本が一番好き!」とはならないが彼がどのような人間かを知るには丁度よく好きだなと思ったコラムに関連する澁澤の本を読むのがいいのかなと思う。 個人的にはサロンのお話が好き。
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久しぶりな澁澤龍彦のエッセイ集、というか雑文集か。脈絡はないけど、読みたいとこだけ読めばそれなりに楽しめる。女流作家についてのエッセイの中に、現代からすると女性蔑視的な発言もあり、澁澤龍彦も昭和ひと桁生まれの男なのだなと思わされるが、鼻もちならないウーマンリブ的な当時の風潮に、何...
久しぶりな澁澤龍彦のエッセイ集、というか雑文集か。脈絡はないけど、読みたいとこだけ読めばそれなりに楽しめる。女流作家についてのエッセイの中に、現代からすると女性蔑視的な発言もあり、澁澤龍彦も昭和ひと桁生まれの男なのだなと思わされるが、鼻もちならないウーマンリブ的な当時の風潮に、何かしら言ってもよかろうという澁澤なりの意図的発言だったように思える。
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「魔法のランプ」(立風書房) というエッセイ集を新刊で購入した頃「貝殻と頭蓋骨」(桃源社) を古書店で探したが見つからなくて涙をのんだ。その後全集で読むことができたが、編年体構成の為あちこちに分散して感動が薄かった。河出文庫は出版しないし、なかば忘れた頃平凡社ライブラリーから復刊...
「魔法のランプ」(立風書房) というエッセイ集を新刊で購入した頃「貝殻と頭蓋骨」(桃源社) を古書店で探したが見つからなくて涙をのんだ。その後全集で読むことができたが、編年体構成の為あちこちに分散して感動が薄かった。河出文庫は出版しないし、なかば忘れた頃平凡社ライブラリーから復刊されたのは嬉しい!
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1975年に桃源社から刊行された単行本が平凡社ライブラリーで復刊。 紀行文、オカルト、本について……等、幅広いテーマのエッセイ集。意外にも紀行文が一番面白かった。特に『千夜一夜物語紀行』は幻想的な小説のようでありながら、時折、笑える現実(いや体験すると笑えないのかもしれないが……...
1975年に桃源社から刊行された単行本が平凡社ライブラリーで復刊。 紀行文、オカルト、本について……等、幅広いテーマのエッセイ集。意外にも紀行文が一番面白かった。特に『千夜一夜物語紀行』は幻想的な小説のようでありながら、時折、笑える現実(いや体験すると笑えないのかもしれないが……)が入り交じっていて楽しい。
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