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考謙女帝の遺言 芸亭図書館秘文書 の商品レビュー

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2018/11/14

なんと石上宅嗣が主人公の小説。その珍しさこそに価値がある一冊。 内容的には全然「孝謙女帝の遺言」ではないんだけど、著者の脳内では隠されたメッセージが存在していることになってるんだろう、たぶん。 芸亭設立までの苦労とその克服がもっと書かれていればいいんだろうが、ほぼ政治的事件を宅嗣...

なんと石上宅嗣が主人公の小説。その珍しさこそに価値がある一冊。 内容的には全然「孝謙女帝の遺言」ではないんだけど、著者の脳内では隠されたメッセージが存在していることになってるんだろう、たぶん。 芸亭設立までの苦労とその克服がもっと書かれていればいいんだろうが、ほぼ政治的事件を宅嗣が偶然避けたり裏から手を回して解決したり…という話に終始している。 宅嗣の若い頃から壮年に至るまでが描かれているが、大納言に昇ったり亡くなったりまでは書かれずに終わるので、宅嗣の政治家・官人としての人生を語る作品でもない。 伯母の国盛の亡くなった時期など史実と作品内の設定に違いがあるので、あくまで物語として消化できる読者向け

Posted byブクログ