飼う人 の商品レビュー
久しぶりに手にした柳 美里さん 「イボタガ」「ウーパールーパー」「イエアメガエル」「ツマグロヒョウモン」 これら4編が収録された連作短編集 「飼う」とは言っても犬、猫の類ではなく特殊な生き物達です。 生き物の特殊さとは真逆で描かれているのはどこにでもに存在していそうな 普通...
久しぶりに手にした柳 美里さん 「イボタガ」「ウーパールーパー」「イエアメガエル」「ツマグロヒョウモン」 これら4編が収録された連作短編集 「飼う」とは言っても犬、猫の類ではなく特殊な生き物達です。 生き物の特殊さとは真逆で描かれているのはどこにでもに存在していそうな 普通の人々でその日常生活もリアルに描かれています。 1話と4話は対になっていてそれぞれ妻からの目線、夫からの目線で 思いが語られて行きます。 全体的に気怠い空気が流れていて、でもこれってあるよね、と共感する場面も出て来ます。 少し不思議で感覚的な小説になっていて惹かれる人は凄く好きな作品かも知れません。
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イボタガの幼虫、ウーパールーパー、イエアメガエル、ツマグロヒョウモン。それぞれ救いがないのだけれど、イエアメガエルを画像検索したらとても可愛らしい姿形だった。イエアメガエルだったら飼いたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ペットを飼うという切り口の本は読んだことがなかったので興味をもって読み始めるが、4編それぞれ救いがなく、憂鬱な気分になる一冊。一冊目を読んでいるときにすでに投げ出したい気分に。逆に早く手放したくなり一気に読んだ。このような本の需要はあるのだろうか。それぞれのストーリーにおいて主人公たちが飼うことは必ずしも必然ではないなぁ、と読んでいる間中考えてしまった。 各編で出てくる状況描写は作者らしく、特に除染の仕事など、詳しい取材によるものでしょうけど、不必要に長すぎて読むのが面倒に。
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やっぱり止めれば良かった。 苦手な生き物の描写が生々しい。 夫婦両面から各々の話は面白かったけど。
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面白かった。 イボタガ ウーパールーパー イエアメガエル ツマグロヒョウモン の4つのお話だけど、イボタガとツマグロヒョウモンは対になっているお話。 イボタガの話は、まるで自分のことを書いているのではと思うくらいあまりにも心当たりがありすぎて驚いた。というのは私も庭の幼虫を飼って...
面白かった。 イボタガ ウーパールーパー イエアメガエル ツマグロヒョウモン の4つのお話だけど、イボタガとツマグロヒョウモンは対になっているお話。 イボタガの話は、まるで自分のことを書いているのではと思うくらいあまりにも心当たりがありすぎて驚いた。というのは私も庭の幼虫を飼って心の空虚を埋めようとしたことがあるからだ。対象が幼虫でなくても案外何かにすがる、そういう人は多いのかもしれない。 ツマグロヒョウモンの話に繋がって、話をうまくまとめて終わるのかと思ったら、そうではなかった。 柳美里さんて人の内面をすごく掘り下げていくんですね。凄いな。 イエアメガエルは震災の話が絡んだ親子の話。また身につまされる。親も大変だが皺寄せは明らかに子どもに行っている。 少年には諦めずに生きていってほしいと思った。 全体的に読みやすいが重いテーマだ。弱っている時に読むと世界観に引きずり込まれそうだ。 図書館で借りて片手間に読んでしまったからもう一度ちゃんと読もうと思う。
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夫との平凡な日常に倦み、何気なく飼い始めた毛虫に名前をつけ可愛がる妻。職場をリストラされた鬱屈、両親との生活にも鬱屈を抱えた男が飼い始めたウーパールーパー。母と2人被災地の除染区域に移り住んだ少年が隣り合わせの死に抗いながら飼う生き物たち。毛虫がいなくなったと家を出て行った妻を理...
夫との平凡な日常に倦み、何気なく飼い始めた毛虫に名前をつけ可愛がる妻。職場をリストラされた鬱屈、両親との生活にも鬱屈を抱えた男が飼い始めたウーパールーパー。母と2人被災地の除染区域に移り住んだ少年が隣り合わせの死に抗いながら飼う生き物たち。毛虫がいなくなったと家を出て行った妻を理解できないまま壊れていく夫が自ら買い始めた毛虫‥‥ 犬や猫ではなく、毛虫やカエルというところがこの作品の異様な世界を際立たせている。 どの登場人物も日常に行き場のない閉塞感を抱え苦しんでいる。死に引きずり込まれそうになりながらも、その閉じ込められた暗闇に小さな穴を開けてくれる生き物たち。生き物を飼うという行動が彼らにもたらす大きな意味。 食べ、糞をし、脱皮し、成長する生き物たちを囚われたように見守り続け、そこに暗闇の出口を見出している彼らの息苦しさがひしひしと伝わってくる。 生きていくことはこんなにもしんどいことなのかと暗澹たる気持ちになる。 妻目線で語られる冒頭の「イボタガ」のその後が、ラストに置かれた夫目線の「ツマグロヒョウモン」で描かれるという終わり方がいい。
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柳美里 著「飼う人」、2017.12発行。イボタガ(蛾)、ウーパールーパー、イエアメガエル、ツマグロヒョウモン(蝶)の4話。私は蝸牛を飼ったことがあるし、イモムシが蛹化する様を観察し感激したこともあり、楽しく読了しました。イボタガとツマグロヒョウモンは連作になっています。妻のイモ...
柳美里 著「飼う人」、2017.12発行。イボタガ(蛾)、ウーパールーパー、イエアメガエル、ツマグロヒョウモン(蝶)の4話。私は蝸牛を飼ったことがあるし、イモムシが蛹化する様を観察し感激したこともあり、楽しく読了しました。イボタガとツマグロヒョウモンは連作になっています。妻のイモムシ飼いを怪訝に感じてた夫が、妻の家出後にイモムシに餌をやり蛹化~羽化の観察をする姿は、なぜだか胸を打ちました。イエアメガエルの話は、3.11と強い関わりのある話です。
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4つの短編からなる連作集。 ベランダで見つけたイボタガの幼虫を飼い始めた主婦。夫との関係が壊れ始めていたのに気が付く。彼女の気だるさは共感できる。(イボタガ) ずっとその会社に勤めていられると思っていた。上司にも気に入られていたのだが、まさか自分がリストラされるとは・・・実家に...
4つの短編からなる連作集。 ベランダで見つけたイボタガの幼虫を飼い始めた主婦。夫との関係が壊れ始めていたのに気が付く。彼女の気だるさは共感できる。(イボタガ) ずっとその会社に勤めていられると思っていた。上司にも気に入られていたのだが、まさか自分がリストラされるとは・・・実家に戻り、コンビニでアルバイトを始めた。ずっとその生活が続くのかもしれなかった。しかし兄ができちゃった婚をすると言う。彼は実家を出なくてはならなくなった。(ウーパールーパー) この2作は共感でき★★★★と思ったが、3つ目のイエアメガエルは評価できなかった。 母親も息子も分からない。 最後のツマグロヒョウモンは妻に捨てられた夫の話。
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うーん なんか中途半端。短編集だからでしょうか。 途中でパタリと本を閉じました。 今、他に読むものがなかったので、再度開きましたが やはり第一印象は変わらず... また閉じてしまうかもしれません。
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表紙の絵とタイトルから何か凄い怪しい雰囲気があったのですが面白かった。 イボタガでちょっと笑ってしまい羽化したらどうなるのか凄く気になってたらツマグロヒョウモンに繋がってたのは良かった。(最後は切なくなった) 他の話しも独特で良かった。
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