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そもそもをデザインする の商品レビュー

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2021/04/27

非常に良い本でした。 デザインの博報堂に所属する若手デザイナーたちが、いつも行なっているチームでの仕事から離れて、たった1人で物事の「そもそもの存在意義」を見つけデザインしていくドキュメンタリーです。 東京芸大卒です、博報堂で何年目です、学生時代に賞をとっています。そんな輝かし...

非常に良い本でした。 デザインの博報堂に所属する若手デザイナーたちが、いつも行なっているチームでの仕事から離れて、たった1人で物事の「そもそもの存在意義」を見つけデザインしていくドキュメンタリーです。 東京芸大卒です、博報堂で何年目です、学生時代に賞をとっています。そんな輝かしい経歴のデザイナーたちが、ボコボコにぶん殴られていく様子と、なんどもめげずにデザインやコンセプトを再考する姿、結果を導いていく過程が面白い。 まず冒頭の「ほめるをつくる」憲章メーカーの時点で、格好いいとか使いやすいを超えたデザインの働きを見ます。正直ドキドキしました。 そのあとも、箸置きメーカー、昆虫が嫌いなのに昆虫食のデザインにあたった女性デザイナー、からあげのデザイン、司法解剖の法医学部についてのデザインと内容は多岐にわたります。 自分は普段ひとりで企画デザイン構築まで行っているので、親近感なくして読めない内容でした。博報堂のデザイナーでもこんなに苦労するのか、自分には、果たしてこんな根性を出せるのか問いかけたくなりました。 勇気をいただきました。 自分もがんばろう。そもそもを見つけたい。

Posted byブクログ