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花筐 の商品レビュー

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2019/03/23

「元師」檀一雄は私生活をベースに書く作品が多かったので、元師はドキリとしながら読んだ。誕生日や生まれた地、背景が作者と重なる。それは自分の分身をだすような、ただごとではない作品だろうと。仮に作者自身が自分を投影したものだとしたら、元師は、色々な方に語られてきた、優しく豪快ですがす...

「元師」檀一雄は私生活をベースに書く作品が多かったので、元師はドキリとしながら読んだ。誕生日や生まれた地、背景が作者と重なる。それは自分の分身をだすような、ただごとではない作品だろうと。仮に作者自身が自分を投影したものだとしたら、元師は、色々な方に語られてきた、優しく豪快ですがすがしい男、のイメージとは異なった。それが、戦争の正体でもあるのか、、または檀一雄の自己像だったのか。長編で読みたいような好きな作品だ。 「花筐」思春期の青年達の儚さ惑い美しさ 初期の作品 好奇心と観察眼が余すところけかかれる「ペンギン記」 太郎の昆虫採取レントゲン「白雲悠々」 「誕生」火宅の人の導入、次郎日本脳炎  竹芝の小弥太「光る道」

Posted byブクログ