警視庁監察係 の商品レビュー
警視庁の中の警視庁、観察係について綴った一冊。 警視庁内での数々の事件はともかく、警視庁内の不祥事を監督してる部署であるということがよくわかった。
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警視庁担当記者の著者が、知られざる警視庁監察官と警察官の実態を紹介。 監察という、警察組織の中でも一般人にはかなり縁遠い存在について、理解を深めることができた。実際にあった監察が関わったいくつかの事案を深掘りしており、特に、警視庁捜査一課長の私生活上の不祥事の事案や、まだ未解決の...
警視庁担当記者の著者が、知られざる警視庁監察官と警察官の実態を紹介。 監察という、警察組織の中でも一般人にはかなり縁遠い存在について、理解を深めることができた。実際にあった監察が関わったいくつかの事案を深掘りしており、特に、警視庁捜査一課長の私生活上の不祥事の事案や、まだ未解決の国際テロ捜査情報の漏洩事案が興味深かった。非違事案被疑者はもちろんのこと、署長候補者にも、監察が内偵調査を行っているというのも初耳で、ちょっとした驚きだった。
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警察小説によく出て来る監察係。 NHKでニュース番組の制作に携わった後、民放に移って警視庁キャップなどを務めた著者がその実態に迫る。 帯に大きく書かれているように、ここに睨まれたら警察人生が終わりになることは間違いない。
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警察小説は好きだが監察を題材にしたものは少ない。これはノンフィクションなだけにリアルで対象になった警察官の人生を考えるとなかなか重い。淡々と事実を述べて推理の余地もないが読み応えがある。
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警察官からもっとも嫌われる警察官。それは警務部人事一課監察係に所属する警察官たちである。不祥事を犯した職員に気付かれないよう、密かにそして速やかに証拠となる事実関係を裏付けていき、対象者の処分を行い、組織の綱紀粛正を図る。それも、できるだけマスコミの目に触れないように。つまり、組...
警察官からもっとも嫌われる警察官。それは警務部人事一課監察係に所属する警察官たちである。不祥事を犯した職員に気付かれないよう、密かにそして速やかに証拠となる事実関係を裏付けていき、対象者の処分を行い、組織の綱紀粛正を図る。それも、できるだけマスコミの目に触れないように。つまり、組織防衛が最大の任務なのだ。監察に目を付けられたら最後、出世の道を閉ざされるどころか、警察を追われる羽目となる。メディアの取材にも応じない監察係の姿を生々しくリポートする。(2017年刊) ・はじめに ・第1章 警察の警察 ・第2章 強力な監視ネットワーク ・第3章 止まらない密告 ・第4章 風紀を死守する ・第5章 癒着に切り込む ・第6章 情報漏洩・流出との戦い ・第7章 組織再生のための存在 ・おわりに 全体的に踏み込みが甘い。「そもそも監察官たちは、我々新聞記者たちの前に姿を現すことはほとんどない。」「監察官らに夜討ち朝駆けを試みるが、ガードが固くつれない対応をされるにがオチだ」というので、取材に限界はあるのだろう。もどかしさは感じたが、本書で取り上げられている警察の不祥事案は、いずれも記憶に新しいものであり、業界ものとしては、興味深く読むことが出来た。 ノンキャリア警察官のエリートは「一発・一発組」と呼ばれ、スピード出世を果たすというが、個人的には、この点をもう少し掘り下げて欲しい気がした。
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