アルバトロスは羽ばたかない の商品レビュー
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傑作なのでつべこべ言わずに前作から早く読んだほうがいいです。 ・ネタバレ感想 https://hiddenstairs.hatenablog.com/entry/2025/02/04/202539
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目次のプロローグからエピローグと一段落としての冬の章とその間の春からの4章の違いに気づく所がこのミステリーのキモ。 文化祭に起きた屋上からの転落事故をめぐる考察。児童養護施設の職員春菜先生の一生懸命な児童への思いと児童達に起きた事件も面白かった。
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駄目だ、面白すぎるし素晴らしすぎる、まず読後にこの感想が浮かんだ。児童養護施設・七海学園の子供たちが通う高校の文化祭で起きた校舎屋上からの転落事件をそれ以前の春から秋に起きた4つの不可思議な事件を通じて解決していくミステリー要素とある一行で話の全体像がガラッと変わる構成、そして施設で暮らす子供たちや回りの大人たちが少しずつ変わっていく姿など最後まで余すところなく楽しめた。また「これは前作と合わせて一つの作品とも取れるかもしれない。」という感想も浮かんだ。
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近所の図書館になく、見つけたときは嬉しくていっきに読んだ。 いつも推理しながら読むのだが、冬の章の校舎や階段の位置関係が何度読んでもわからず、ドアの音の推理などを放棄せざる終えなくて、本当に悔しかった。見取図が欲しかった。 カフェと望ちゃんの事件はわかった。 夏の章は途中でなるほど〜となった。 冬の章では、違和感が何箇所も気になり、親友が怪しいとずっと思っていたので、入れ替わりにはあまり驚かなかった。でも、まさか落ちたのが春菜さんだとは思わず、びっくりした!冬の章だけ読み直した。 児童養護施設の話だったので、どの子の話も辛くなった。リアリティあり。本当にこんな良い施設がいっぱいあれば良いなと思う。
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児童養護施設・七海学園が舞台の続編。4つの短編を含みつつ、高校屋上からの墜落事件を追う長編となっています。 初読時と同じく、「ある一行」に衝撃。 超激推しの傑作ミステリです! 初読は10年以上前、図書館本で読み、今回文庫版を買って読みました。 あくまで個人体験として、「十角館の...
児童養護施設・七海学園が舞台の続編。4つの短編を含みつつ、高校屋上からの墜落事件を追う長編となっています。 初読時と同じく、「ある一行」に衝撃。 超激推しの傑作ミステリです! 初読は10年以上前、図書館本で読み、今回文庫版を買って読みました。 あくまで個人体験として、「十角館の殺人」以上の衝撃で(読んだ順番や年齢にもよると思います)、オールタイム日本ミステリベストを選ぶなら、絶対に入れます。
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前回の『七つの海を照らす星』の続編的作品。 文化祭で起きた転落事故が縦軸となり、季節毎に起きた七海学園での事件と交錯しながら物語が進んでいく。 母子家庭や施設内暴力など様々な問題を抱えた硬派な所と、本格ミステリーが融合していてとても面白かったです。硬派な中にある、海王さんの優しさが響いてとても良いコントラストだと思いました。 そして、縦軸の事件の真相には度肝を抜いたなぁと。 語り部が春菜では無く友達の佳音だったのは本当に驚いた。一人称が「わたし」で統一されているせいか、全く違和感を感じなかったです。 前回の読書から長い時間が経ってしまったので真相がわかった瞬間はあまり驚きを感じることが出来ずスゴく悔しかったです。 今度は、2作連続で時間を空けて読んでいきたいです。 この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。 北沢春菜:花澤香菜 田後佐奈加:黒沢ともよ 鷺宮瞭:鬼頭明里 海王:安元洋貴 一ノ瀬界:種崎敦美 高村駆:石川界人 松平士朗:日野聡 芦田将:山下大輝 西野香澄美:伊瀬茉莉也 野中佳音:茅野愛衣
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大オチには騙されたが、冬の章だけ読み直すとかなりアンフェアな気が。 名前の言い切り(冬の章Iの「北沢春菜です」とか)や、瞭の話をしている最中にあえて主語を省略していてその主語が春菜だとか、瞭が誰かに恨まれてなかったかを聞くところとか(春菜が恨まれていなかったかはなぜ聞かないのか)、瞭が屋上で誰と話していたのかわかってないとか(状況から見て春菜と話していた蓋然性が限りなく高いが、なぜその検証はしないのか)。
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「七つの海を照らす星」が素晴らしい作品でしたので、続編も気になり手に取った本書。 最終章でのあの1行で、まさか叙述トリックによるどんでん返しが使われていたとは思わず驚愕しました。この本に出会えた事に感謝を。
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最終章、そうきたかーと声が出ました。 途中まで構成や文体になかなか馴染めず、少し停滞していた時もありましたが、中盤からは惹き込まれて楽しめました。続編期待します。3.5
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前作(7つの〜)から連続して読みました。評判良かったので期待してましたが…完全にやられました!このどんでん返しは、自分の中では、『葉桜の〜』、『イニシエーション〜』並の衝撃でした。しかも、まさかの主人公の勘違いというあり得ない結末。それも、あまりいい方向ではないはずなのに、何故か読後感は悪くない。あとがきにもありますが、これは前作から読むとその衝撃度が倍増すること間違いなしですね。でも、面白い!作者の緻密さに完敗です。
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