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僕らだって扉くらい開けられる の商品レビュー

3.5

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2024/08/08

面白かった。完璧でもスーパーヒーローでもない普通の悩みをそれぞれ抱える超能力者(弱め)達のキャラクターも良い。最後はとてもかっこよく感じた。

Posted byブクログ

2024/06/29

さわらずに物を動かせる! ……ただし10cmだけ 相手を金縛りにできる! ……でも力を使うほどハゲる 目を見ると心が読める! ……でも他人の目が怖くて見られない etc… こんな役に立たない能力(ルビ:ちから)、なくてもよくない?? ある日突然、不思議な力に目覚めてしまっ...

さわらずに物を動かせる! ……ただし10cmだけ 相手を金縛りにできる! ……でも力を使うほどハゲる 目を見ると心が読める! ……でも他人の目が怖くて見られない etc… こんな役に立たない能力(ルビ:ちから)、なくてもよくない?? ある日突然、不思議な力に目覚めてしまった五人。 悪戦苦闘しながら能力と向き合ううちに、 さえない毎日が、思いもよらない方向に転がりだし――。 すごく面白かった!超能力があるけど、すごく中途半端な能力。小さなのもを右に10センチだけ動かせる能力、水分を含むものを触るとその持ち主のことを見えるけど、極度の潔癖症とか本当にウケた。 それぞれの超能力者がそれぞれの生活を営んでいるかんじだけど、意外にみんな繋がっているかんじも良かった。能力者が必ず行ったことがある食堂の三葉食堂は読んでいて魅力的なお店だったし、名物の定食は食べたくなった。おばちゃんが作る特製のタレもつけて食べてみたい。 最終章でバラバラだった能力者が、あることがキッカケで集合し、力を合わせて「扉」を開ける。みんな中途半端な力だと思っていたけど、みんなが集まればできるのすごくいい。そういう話好きだなぁと思った。 発火能力を持っている亜希子さんの夫は、なんだか嫌なやつだなぁと思ったし、読んでいて「もうこんな夫なんか捨てちゃいなよ!」って思いながら読んでいったけど、これって亜希子さんの能力と関係するんだろうなぁと思った。イライラが募ると物を燃やす能力。まぁ、更年期だと思われていたのちょっと笑ったけど。 三葉食堂の息子で元教師の引きこもりのサトルくんの能力が読心術なの辛いよなあって思った。彼は優しい人だから、人の心の声が入ってくるのは辛いよね。人間不信になって引きこもるわけも分かる。だけど、最後の最後で彼は勇気を出して扉を開けに行ったのはすごい。そして、少しずつ外の世界へ出ていくのも頑張ってほしい。 あとなんの能力も持っていないけど、何気に毎回出てきた北島も良かったな。結構、うざい先輩だなって思ったけど、なんだかんだでいい先輩なのかもしれない。アヤちゃんが、知ってしまった北島の過去は少し悲しかったし、いとこであるアヤちゃんにいい顔したい北島の気持ちもわかるけど、ちょっとうざいんだよなぁ〜まぁ、そこが北島というキャラなんだろうけど。 20.4.6.29 読了

Posted byブクログ

2024/06/10

何の役にも立たない力。 誰のためにもならない力。 そんな「力」しかないと気落ちする人たちが、 何かのために、誰かのために、と自分を奮い起こして前へ進む物語り。 「誰かのために生きているわけではないが、誰かのためになる仕事は、楽しい。」(289ページ)

Posted byブクログ

2024/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初はちょっとした超能力を持った人たち(こんな超能力ならなくても一緒!って思えるレベル)の短編なので、ちょっとつまらなかった。 けど、最後の章で今までのしょうもない超能力が一致団結した所が面白くて、スカッとした。

Posted byブクログ

2024/03/13

ちょっとした超能力を使えるようになった人達の連作短編。 最終章には、みんな集まってささやかな超能力を駆使して扉を開けます。 面白おかしいだけじゃない!

Posted byブクログ

2024/01/05

ちょっとだけ使える不思議なチカラ。ひょっとしたら近くにも…、いたら大変か。三葉食堂の「スタミナ定食」食べたくなった。

Posted byブクログ

2023/12/04

とても面白かった。超能力者5人の連作短編。と言っても、備わった力は、物を10cmだけ右に動かせる念動力とかショボいもの。コメディのようだけどとても暖かい内容の作品。超能力の無い登場人物もみんな、少しずつ力を合わせて、為せば成るの前向きな良い作品でした。

Posted byブクログ

2024/08/20

 超能力者。なれるものならなりたいと思う人は多いだろう。けれど知らずのうちに身についたその力がちっぽけなレベルだったら!?   平凡な人生を歩む5人のプチ超能力者の活躍と人間的成長を描くSFコメディ。            ◇  とある町の大衆食堂で今村心司は先輩社員の北島と昼...

 超能力者。なれるものならなりたいと思う人は多いだろう。けれど知らずのうちに身についたその力がちっぽけなレベルだったら!?   平凡な人生を歩む5人のプチ超能力者の活躍と人間的成長を描くSFコメディ。            ◇  とある町の大衆食堂で今村心司は先輩社員の北島と昼めしを食べていた。ここ三葉食堂のイチオシはスタミナ肉炒め定食だ。  いつもならもりもり食べる今村だが、今日は食欲がない。取引先からの頼みごとを忘れて放ったらかしにしてしまったため契約解除を言い渡されたからだ。  逆に大口の契約を勝ち取った北島は意気軒昂で、今村を慰めつつも見下すような発言を繰り返している。  と、それを見かねた食堂のおばちゃんが口を挟んできて、北島をたしなめるついでに、こう言った。  「今村君はそのうち救世主になるかも知れないよ。超能力者なんだから」  今村がおばちゃんに目配せしたが後の祭り。さっそく食いついてきた北島に強制され、やむなく今村が醤油差しに手をかざし目を閉じる。すると醤油差しは北島の目の前で……。( 第1話「テレキネシスの使い方」) プロローグと本編6話からなる。          * * * * *  意外、と言っては失礼だけれど、実によくできたストーリーでした。  まずプロローグ。  幼い子どもの嘆きとおぼしきことばだけが続きます。その子はどうやら監禁されているようだということしかわかりません。  コミカルなシーンの多い本編ですが、このプロローグが緊張感を与えてくれています。  そして第1話から第5話が能力者5人の物語で、その能力は次のとおりです。 ・今村心司 − テレキネシス:念動 ・金田正義 − パラライズ:金縛り ・井谷田亜希子 − パイロキネシス:発火 ・御手洗彩子     − サイコメトリー:残留思念感知 ・寺松覚 − マインドリーディング:読心  バビル二世の能力を1つずつ5人に分割したような感じですが、その能力にはいずれも使用上の制約があり、レベルとしても高いものではありません。  けれど、そこが物語のポイントになっているのです。  その他にも3人の能力者が登場します。 ・津田光庵 − プリコグニション:予知 ※ 5人をバックアップする老陶芸家。 落ち着きと深みのある人柄ですが、ときおり寒いギャグを飛ばすなどしてコミックリリーフの役割も担っています。 ・敷島喜三郎    − リモートビューイング:遠隔透視 ※ 地元の有力者で財産家。超能力の研究に余念がない。  能力者として優れた素質を持つ幼い和歌を拉致監禁する。敵キャラです。 ・音無和歌 − テレパシー:精神感応 ※ 4歳の女児。 まだ受信能力を持つ人間にしか思念を伝えることができない。5人の勇気を奮い起たせるキーパーソンでもありました。  これだけの能力者が登場。最終話で津田に背中を押された5人の能力者が、敷島に囚えられた和歌を救出するべく、要塞のような敷島美術館に潜入します。  まるでレイア姫を救出するため帝国軍艦船に潜入するルークたちのようですが、ショボい能力しか持っていない5人がいかにしてミッションを遂行するのか、興味津々です。詳しくは作品をお読みください。  コメディタッチで進んできた物語が最後に来て緊張感をはらむ展開に。これはプロローグを受けるかたちで描かれていくからです。  なかなかのエンタメ作品でした。

Posted byブクログ

2023/08/23

最初の超能力者のお話読んで、これ好き!絶対面白いと思いましたが、その通りでした。全員揃ってからのワクワクが止まりませんでした。

Posted byブクログ

2023/08/07

地味な、使い道の無さそうな、万能じゃない超能力を持った人々の話。手を使わず物を10㎝右に動かすとかそういう超能力(笑)各々が持つ超能力を使って人を助けたり、最終的に皆で協力する所なんかは熱かった!何を持つかじゃなくて、どう使うか、なんよな。

Posted byブクログ