粘土の犬 仁木悦子傑作短篇集 の商品レビュー
仁木兄妹シリーズが多く入った短編集。 一人称から語られる観察・風景描写・地の文がうまくて読みやすい。 当たり前のように語られていることが後々の伏線になったり、全くフェアというわけではないけれど点と点を繋げれば犯人がわかる。 好きなものはみずほ荘殺人事件。
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『みずほ荘殺人事件』と『罪なきものまず石をなげうて』が好きだった。登場人物が多いと、私はわくわくしてしまうみたいだ。仁木兄妹をはじめ探偵役に仰々しさが無いのも好もしい。事件解決の場面さえ、さらっと平熱でやってのけるような。
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トリック的にはちょっと難があるかな、という編もあるけど全編通して平易でふんわりしたタッチで読みやすい。 人の黒い感情が動機であるのにカラッとした印象。 探偵役のキャラが総じて呑気な設定に読めるからなのか。
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仁木悦子初期の短編九編と著者のあとがき、江戸川乱歩による仁木作品の解説などを収めた一冊。書かれた時代による古臭さも感じますが、これはこれで良い雰囲気。楽しく読みました。
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江戸川乱歩に見いだされ、「日本のクリスティー」と絶賛された仁木悦子。「かあちゃんは犯人じゃない」はじめ初期傑作短篇群がここに甦る。
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読んだことあるかも?ぐらいな記憶しかなかったし、文庫本で傑作短編集ってのは、隙間時間に読み易いので買っちゃいました。 安心の日下三蔵編って感じ。
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