1,800円以上の注文で送料無料

テディが宝石を見つけるまで の商品レビュー

3.4

8件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/03/27

テディは大きなアイリッシュウルフハウンド犬で詩人のシルバンさんと暮らしていた。詩人は犬の言葉がわかり、テディはシルバンさんに沢山のことを教わっていたが、シルバンさんは病気で亡くなってしまう。 1人でシルバンさんの家にいたテディが、吹雪の日に車に置き去りにされてしまった子どもの兄妹...

テディは大きなアイリッシュウルフハウンド犬で詩人のシルバンさんと暮らしていた。詩人は犬の言葉がわかり、テディはシルバンさんに沢山のことを教わっていたが、シルバンさんは病気で亡くなってしまう。 1人でシルバンさんの家にいたテディが、吹雪の日に車に置き去りにされてしまった子どもの兄妹を見つけ、シルバンさんの家へ連れてくる。吹雪は止まず、5日間くらい?3人で暮らすのだが、子ども達は詩人の心を持っていたらしく、初めからテディの言葉がわかる。飼い主であるシルバンさんとの思い出を回想しながら子ども達と過ごすテディ。 動物好きな中学年くらいから読めそう。

Posted byブクログ

2023/06/25

詩人と子どもは似た者どうし。 そして、テディの言葉が分かるのは、彼等だけということは、犬も似た者どうしなのかもしれない。 詩人のシルバン先生が残してくれた言葉と、子どもたちのちっちゃな真実が重なった時が、過去と現在の繋がった瞬間。 それはテディの、子どもたちを気にかけながらも、...

詩人と子どもは似た者どうし。 そして、テディの言葉が分かるのは、彼等だけということは、犬も似た者どうしなのかもしれない。 詩人のシルバン先生が残してくれた言葉と、子どもたちのちっちゃな真実が重なった時が、過去と現在の繋がった瞬間。 それはテディの、子どもたちを気にかけながらも、どこか寂しげだった理由が分かる瞬間でもある。 私的には、物語の終わり方に、ややご都合主義的な感を覚えたことと、簡素な表現法が合わなかったのもあったが、喪失感の辛さだけは身に染みて共感できた。

Posted byブクログ

2020/10/22

喪失を乗り越える新たな出会い。 犬のテディからみる人との世界と回想。 静かに見つめている世界観は良いのだけど、どうも犬の擬人化の描写の据わりが悪い。 そして、肝心の宝石がまんま名前ってのはどうもなあ。

Posted byブクログ

2018/05/07

吹雪の夜、助けを呼びにいった母親が戻ってこない。冷え込む車の中で困っていた兄妹を救ってくれたのは、アイリッシュウルフハウンド犬のテディだった。飼い主で詩人のシルバンさんと暮らしていた小屋に連れていってくれた。この小屋で二人と一匹は吹雪が止むのを待つことにした。 なぜシルバンさんは...

吹雪の夜、助けを呼びにいった母親が戻ってこない。冷え込む車の中で困っていた兄妹を救ってくれたのは、アイリッシュウルフハウンド犬のテディだった。飼い主で詩人のシルバンさんと暮らしていた小屋に連れていってくれた。この小屋で二人と一匹は吹雪が止むのを待つことにした。 なぜシルバンさんはいないのか。犬の言うことが二人にはわかる。なぜ? 吹雪の夜のファンタジックなお話。

Posted byブクログ

2018/03/31

たぶん、人生でこんなに悲しみと、優しさに涙した本ってない。映画なら何度もあるけれど、こんなにささやかな物語で、やさしい言葉に涙がとまらないなんてこと、なかった。もしかしたら、アメリカ人らしく、出来すぎたお話かな?でもそれは子どもたちに必要なおはなしの在り方。 激しい吹雪の中、凍...

たぶん、人生でこんなに悲しみと、優しさに涙した本ってない。映画なら何度もあるけれど、こんなにささやかな物語で、やさしい言葉に涙がとまらないなんてこと、なかった。もしかしたら、アメリカ人らしく、出来すぎたお話かな?でもそれは子どもたちに必要なおはなしの在り方。 激しい吹雪の中、凍りついた湖のそばで男の子と、毛布にくるまった女の子を見つけたのは、詩人の犬、テディだった。 テディは自分のうちに二人を連れて行く。テディは詩人の言葉で語る犬だった。 吹雪の間、フローラとニッケル、そしてテディは暖炉に火を灯し、食料庫から食べ物を運び、詩人のシルバンさんの話をしながら過ごした。 シルバンさんは、もうここにはいない。その悲しみを少しずつ二人に話すテディ。 フローラとニッケルだって、置いてきぼりにされた訳じゃない。救助を呼びに行った両親を待っている間に二人は怖くなって車から降りてしまったのだ。 詩人だったシルバンさんは、なくなる前にテディに「君が宝石をひと粒かふた粒見つけられるといいな」と言った。その意味は物語の最後につながる… 子どもたちに届けたい物語。

Posted byブクログ

2018/03/24

とても短いけど珠玉の作品。 詩人とくらしているうちに言葉が話せるようになった犬のテディ。 その詩人がいなくなってしまった小屋でひとりでくらしていた。ある日、大吹雪があって、森のなかで立ち往生していたふたりの子どもたちをテディがたすける。 詩人を思うテディの気持ち。子どもたちと新...

とても短いけど珠玉の作品。 詩人とくらしているうちに言葉が話せるようになった犬のテディ。 その詩人がいなくなってしまった小屋でひとりでくらしていた。ある日、大吹雪があって、森のなかで立ち往生していたふたりの子どもたちをテディがたすける。 詩人を思うテディの気持ち。子どもたちと新たにむすぶ友情。やがて……。 いろんなつながりが交錯して、織り上げる詩のような物語です。

Posted byブクログ

2018/03/17

表紙の絵が可愛いし、内容的にも小学中学年でも大丈夫な感じだから、中に挿絵がないのは惜しい。 詩人の飼い主に詩や物語を読んでもらって、言葉がわかるようになった犬のテディ。読んでもらった詩がイェーツ、ジョイス、ワーズワース、物語はナルニアや『シャーロットのおくりもの』『にぐるまひいて...

表紙の絵が可愛いし、内容的にも小学中学年でも大丈夫な感じだから、中に挿絵がないのは惜しい。 詩人の飼い主に詩や物語を読んでもらって、言葉がわかるようになった犬のテディ。読んでもらった詩がイェーツ、ジョイス、ワーズワース、物語はナルニアや『シャーロットのおくりもの』『にぐるまひいて』というのがいい。他にもナタリー・バビット、ビリー・コリンズ、『朝の少女』。『時をさまようタック』は読んだけど、ビリー・コリンズと『朝の少女』は知らない。読んでみたい。この趣味はマクラクラン独自のものなのか、それともアメリカ人なら大抵の人が納得するものなのか。 しかし、犬の言葉がわかるのは詩人と子どもだけってのには、なんだかなと思う。なぜ犬にだけ言葉があるのか?猫だって、鳥だってあるんじゃないの?犬にあるんなら。犬の言葉がわかるのは詩人と子どもだけってのも、詩人だって色々で、全ての詩人が自然や動物を愛し、理解しているわけじゃないでしょ。 メアリー・ポビンズで、赤ちゃんは動物の言葉がわかるけど、人間の言葉を獲得したとたんわからなくなるってエピソードには深く納得したけど、これには納得できない。 子どもたちも、親に捨てられたのかと思いきや、そうではなく、だったら親はなぜもっと早く探しに来ないのか? マクラクランは『のっぽのサラ』『潮風のおくりもの』は良かったんだけどな。これは、話としては出来がいいとは思えない。 シルバンさんのことが少しずつわかってくるあたりは上手いと思ったけど。 叙情的で優しい雰囲気もいいんだけど。

Posted byブクログ

2018/02/12

犬のテディは人間の言葉を話すことができたが、それを理解できるのは、子どもと詩人だけ。ある大雪の日、テディは遭難した二人の子どもをみつけ、家に連れて帰った。主人のシルバンさんがいなくなって、テディが1匹で暮らす家だったが、子どもたちはテディと力をあわせて大雪を乗り越えていく。 短い...

犬のテディは人間の言葉を話すことができたが、それを理解できるのは、子どもと詩人だけ。ある大雪の日、テディは遭難した二人の子どもをみつけ、家に連れて帰った。主人のシルバンさんがいなくなって、テディが1匹で暮らす家だったが、子どもたちはテディと力をあわせて大雪を乗り越えていく。 短い物語ですが、人と犬の心の絆が胸に響きます。

Posted byブクログ