脳の意識 機械の意識 の商品レビュー
著者は下條信輔の弟子筋にあたるとのことで読んでみた。意識とは何ぞやについての哲学的な考察も、脳の働きを知るための技術的なところも両方ともむずかしく、読み通しては見たが半分くらいしか理解できていない感覚。下條やラマチャンドランとかも読んで扱われている内容には多少馴染みのあるつもりで...
著者は下條信輔の弟子筋にあたるとのことで読んでみた。意識とは何ぞやについての哲学的な考察も、脳の働きを知るための技術的なところも両方ともむずかしく、読み通しては見たが半分くらいしか理解できていない感覚。下條やラマチャンドランとかも読んで扱われている内容には多少馴染みのあるつもりではいるが、わかりやすさよりも、意識研究の醍醐味を雰囲気だけでもそのままナマで伝えることを優先している感じである。 この分野はブレイン・マシン・インターフェイスの発展でそのうちもっと見通しが良くなりそうである。楽しみやら怖いやら。
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人の意識を宿した機械。SFであるようなイメージが、はたして現実にできるのか。その前に、そもそも「意識」の定義ができていないと、何をもって意識が宿ったとできるのかさえ分からないと。という問題から本書は入っていきます。 視覚という一つの感覚に焦点を当てて、それを見ている私たちは、それ...
人の意識を宿した機械。SFであるようなイメージが、はたして現実にできるのか。その前に、そもそも「意識」の定義ができていないと、何をもって意識が宿ったとできるのかさえ分からないと。という問題から本書は入っていきます。 視覚という一つの感覚に焦点を当てて、それを見ている私たちは、それをどのように認識しているのか、その仕組みを分かりやすく説かれています。意識の定義など、雲をつかむようで到底できないと読み始めましたが、すごいことに本書はそれに光を当ててきました。意識というものの輪郭が見えてくる知的好奇心の満足を味わうことができる内容になっていると思います。 そこから、その意識を、どのように機械に移植するのかの問題が残っていますが、それも将来の技術の課題がありますが、方向性が見えているということが分かります。未来の技術の発展に対しての希望が見えてくる読後感でした。
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【由来】 ・北大の図書館で見つけて面白そうだった。市の図書館では29人待ち! 【期待したもの】 ・ 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「意識」とはなんぞや−どうやって、「意識」が実在することを確認するのか 目で見ている(と認識している)映像と、現実は同じなのか? 「意識」はどこから来るのか?脳内で何が起こっているのか。 脳内の何が(どこが)意識を生み出しているのか。 でも、あなたも私もシナプスの集合体に過ぎないのよ!? 「(本書を書いていて)考えればかなえるほど、(機械に意識を移すのって)いけてしまう気に」という若き著者の今後の研究に期待したい。
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脳の構造を解き明かし、意識の謎を探る。意識はニューロンの回路に宿るのか。生理学的に脳をいくら解き明かしても、意識の謎は残りそうに思う。
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第1章 意識の不思議 第2章 脳に意識の幻を追って 第3章 実験的意識研究の切り札 操作実験 第4章 意識の自然則とどう向き合うか 第5章 意識は情報か、アルゴリズムか 終章 脳の意識と機械の意識 著者:渡辺正峰(1970-、千葉県、脳科学)
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借りたもの。 現代科学で解明されている脳の仕組みから「意識」の発生を解き明かす試みと、機械でそれは再現または移植可能かという提言。それを通して人間の「意識」――“私”という現象――を理解しようとする本。 様々な脳の“現象”を先人の脳科学研究、実験過程におけるエピソードも交えて紹...
借りたもの。 現代科学で解明されている脳の仕組みから「意識」の発生を解き明かす試みと、機械でそれは再現または移植可能かという提言。それを通して人間の「意識」――“私”という現象――を理解しようとする本。 様々な脳の“現象”を先人の脳科学研究、実験過程におけるエピソードも交えて紹介。 …倫理的観点から、現在は脳に電極を刺した実験なんてできないな…… その途中で、現代の科学研究・論文における問題提起も交えて解説していた。そこも興味深い。論文雑誌もピンキリだし、小保方さんの事件・STAP細胞問題が起こってしまう要因も見受けられる。 脳の仕組みがブラックボックス(未知の仕組み)ではなく、いたってシンプルな構造(電気信号と神経伝達物質、メッセージ物質の伝達)で出来ているにもかかわらず、「意識」という存在が“宿る”ことに著者は驚嘆すると言っているが、私にはそれ自体が奇怪でブラックボックスなのだが…… 「ニューロンの塊にすぎない」という人間の「意識」。 しかし、そこには膨大な情報を正しく処理せず、大雑把だったり、適当に補ってしまう脳の勝手なシステム(情報過多で脳がショートしてしまうのを防ぐ目的?)がある不完全な存在。 読み進めるほど謎が深まるように思う…… 仕組みがシンプルと言いながら、そうした不完全さで不明確な事が多い。 同時に機械によって「意識」の“再現”は可能か?という提言と共に、人間の「意識」を探ろうとする。 しかし、電気信号と化学物質でできている情報処理は、「0か1」で考える電子的な世界とは比べ物にならない多様性を処理していた…… これを読むと、現代のディープラーニングのAIが人間のように自我を持つ可能性はまず無いと思い、士郎正宗『攻殻機動隊』( https://booklog.jp/item/1/B01MSEJU2O )の電脳化も、『トランセンデンス』( https://booklog.jp/item/1/B019GVISDE )の人間の意識を機会に移植するのも、まだまだ不可能だった……
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解き明かされつつある脳科学の入口とその先 ニューロンや視覚の仕組みから、深層学習のアルゴリズムから迫る脳の仕組み 意識の遅れの解釈など、成る程と思わされっぱなしで、脳について分かった気分になる。 一方でマウスの脳と機械を繋ぐ実験など、現代の感覚からすると、聖域である一面を侵しつつ...
解き明かされつつある脳科学の入口とその先 ニューロンや視覚の仕組みから、深層学習のアルゴリズムから迫る脳の仕組み 意識の遅れの解釈など、成る程と思わされっぱなしで、脳について分かった気分になる。 一方でマウスの脳と機械を繋ぐ実験など、現代の感覚からすると、聖域である一面を侵しつつあるようにも思え、刺激的である反面、怖い気もした。
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色々この本はいいところがあるのですが、脳科学が確立されるに至った代表的な実験をざっくり概説してるところが好きでした。地道な「当たり前」の積み重ねである科学の営みから、意外な事実を見つけだす画期的な実験をするのがいかに大変か、ということも認識させられました。
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自分の思い込みとかと合わせていろいろ対話しながら、しっかり読んだ。 あっ終わりかって感じとふむふむって感じだった。 いろいろ思い込みを考えたり、現実や宇宙を考えたり、認識していない存在を考えたりと
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